
過去に、何回か取り上げさせていただいた「昭和40年男」という隔月発行の雑誌ですが、今月発売号の特集は、アグネス・ラム。
さすがに、初代クラリオンガールは、昭和45年男の私には、ツボではありませんでした。
いっそ、「GORO」や「スコラ」特集やってほしいという気が…。
http://www.crete.co.jp/s40otoko/
で、今月号で気になったのは、ジウジアーロの記事とBe-1の記事です。
私にとってのカーデザイナー界のスーパースターはマルチェロ・ガンディーニです。
スーパーカーブームを小学校低学年で体験した者にとっては、やはりスーパースターは”カウンタック”ですし、最初に買った車もシュペール5でしたから。
しかしながら、マスプロダクション全般のことを考慮した場合、史上最高のカーデザイナーは誰かと問われれば、やはり、ジョルジェット・ジウジアーロの名前が真っ先に挙がるのは致し方ないでしょう。(ジウジアーロが嫌いという訳ではありません。ウーノ、プリズマ、テーマ等々好きなクルマはたくさんあります。)
で、記事の中で気になったのは、以下のような内容でした。
この記事は、イタルデザインの共同設立者の一人である宮川秀之さんへのインタビュー内容を交えながら記載されているのですが、以下のような発言がありました。
(昭和40年男である昭和40年生まれの人たちは、今年49歳であるが、ジウジアーロが49歳の時はどうだったか?との問いに対して)「脂が乗っていた時期で、ちょうど、ルノー21や19をデザインしていた。ちょっとマンネリかなとは思ったけれど。」
ジウジアーロの特集ということで、また、本の題名が今年49歳である「昭和40年男」ということもあって、リップサービスで「脂が乗っていた」とおっしゃったんでしょうけど、正直R21やR19を見て「マンネリだな~」と思っていたんでしょう。
確かに当時、(高校生の頃でしたが)21や19がジウジアーロデザインと聞いて、「ジウジアーロどうしちゃったの?」と思っていました。
R21も21ターボがなかったら、現在、R9やR11程度の扱いしか受けていなかったのではないでしょうか?
R19に至っては、クリオ・ウィリアムズのシートはR19の16Vのものみたいな扱いしかされていません。
そういえば、シトロエンZXもほぼ同じ時期に発表されたと思いますが、こちらはベルトーネでした。
これまた、シトロエンファンの方には失礼ですが、「え、ベルトーネ?」というデザインでした。
今思えば、80年代後半から90年代前半は、カロッツェリアが力を持っていた最後の時代で、その後、一気に社内にスターデザイナーを抱える時代に変わっていく過渡期だったように思います。(当時であれば、フィアットのチェントロ・スティレのクリス・バングル、アルファのチェントロ・スティレのワルター・デ・シルバ、ランチアのチェントロ・スティレのエンリコ・フミア、そして忘れてはならないルノーのパトリック・ル・ケマンなど)
そして、もう一つ気になったのが、Be-1に関する記事です。
記事の内容は、日本の自動車会社が初めて社外の企画会社に企画を依頼しうんぬんという内容なのですが、その内容がどうこうというより、いつも思うのですが、あの時Be-1が東京モーターショーに発表され、好評を博し、発売されて大ブームになっていなかったら、今のVWビートル、フィアット500、ミニは存在していなかったと思うんですよね。
当時は、80年代で、世界的にまだまだ科学技術の進歩、経済成長等々が永遠に続いていくと思われていた時代にレトロというコンセプトですから。
そう思うと、Be-1は偉大だったんじゃないかと思います。
過去のこの雑誌に関するブログです
横浜ゴムのCMにニキ・ラウダが!(『昭和40年男』より)
昭和40年男(No.22)
Posted at 2014/10/11 01:12:19 | |
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