
先週は、ディーラーに試乗車がなさそうな雰囲気だった新型ルーテシアRSですが、いつも通っているディーラーではない別のお店から、16日(土)、17日(日)の2日間、新型ルーテシアのRSのデビューフェアをやっているというDMが届き、そのノベルティグッズに惹かれ、試乗できなくてもいいやと思って早速行ってきました。
で、ディーラーに行くと、ショールーム内には黄色の展示車が、そして、外にはひっそりとシルバーの試乗車が置いてありました。
早速、試乗させてもらったのですが、その印象は以下のとおりです。
座った瞬間の印象は、シートについては普通の(インテンスの)シートとほとんど変わらない印象。表面がほっこりした感じのシートです。
直前に展示車のメガーヌRSのレカロシートに座った直後でしたので、拍子抜けするような普通のシートでした。
新型ルーテシアのシート、インテンスの試乗の際は、表面はフランス車らしい雰囲気を醸し出しているものの、腰の部分の据わりが悪く、印象は必ずしも良くなかったので、今回は、シートポジション(ポジションというかシートバックの角度)をしっかり調整してみたら、それなりの感触にはなりました。
でも、「さすがルノー!」というレベルではないように思いました。試乗中もやっぱりしっかり腰椎を支えてくれないという印象を受けましたから。
で、エンジンをかけて出発したところ、新搭載の1.6リットル直噴ターボは、びっくりするほどのフラットトルク。ターボとは思えないエンジンです。
また、ボタン一つでノーマルモードとスポーツモード(とレースモード)に変更できるのですが、ノーマルモードでは2500~3000rpm強でシフトアップするところが、スポーツモードでは3500~4000rpm弱でシフトアップするようです。
スポーツモードにしてアクセルを踏み込んでも、「どっかん」という感じはほとんどなく、ひたすらフラットトルクです。
同じエンジンのジュークターボに乗ったことがないので、もともとこのような性格のエンジンなのか、あえてこのようなチューンにしているのかはわかりませんが、あっという間にすごい速度になっていて、パワーとしては必要十分だと思います。
ちなみに、デュアルクラッチのトランスミッションは非常にスムーズです。
乗り心地については、メガーヌRSでは、マンホールのふたを乗り越えようとするとき、ちょっと構えてしまうぐらいのハードな乗り心地なのに対して、新型ルーテシアのRSでは、全くそのようなことはなく、ダンピングの効いたフラット感の強い乗り心地でした。
クリオ3のRSには試乗したかどうか記憶にないのですが、クリオ2のRSには何回か試乗させてもらったことがあります。クリオ2RSもスポーツバージョンとは思えないしなやかな乗り心地でしたが、クリオ4のRSも乗り心地のタイプは異なりますが、良好な乗り心地だと思います。
試乗車は、シャシー・カップということでしたので、シャシー・スポールなら、さらに乗り心地がいいのではないでしょうか?
ハンドリングについては、街中の試乗ですし、もともとハンドリングの良し悪しはよくわかりませんので、コメントは差し控えさせていただきます。
全体的な印象としては、シートがルノーにしては今一歩と感じますが、乗り心地も良く、パワーも十分で、すごくいい車で、欲しいとすら思いました。
しかし、スポーティなクルマが常々合わないと感じている私が欲しいと思ったぐらいなので、クリオウィリアムズ、クリオ2RS、クリオ3RSの系譜からすると、クルマとしての出来の良し悪しは別として、ちょっと刺激が足らないのではないかと思います。
見た目も、歴代RS(&16Vやウィリアムズ)がパッと見、オーバーフェンダーからRS!とか16V!と分かったのに対して、今回のRSはよく見てみないとRSと分かりにくいです。
シートも、個人的にはスポーツタイプのシートは苦手ですが、RSならもう少し深めのバケットシートでもいいんじゃないかと思います。
雑誌等でも評価が高いようですから、プロが見てもRSとして恥じることのない出来なんだと思うのですが、RSならではの見た目のスペシャル感が不足しているのと、エンジン特性にドラマチック感が不足しているのが、歴代オーナーさんから見てどう感じるのかなと思ったのが正直なところです。
せめて、RSしかない特別色があったらいいと思います。そういう意味では、ジョン・シリウス(なんで、ジョーヌではないのでしょうか?)はRSではベストと思うんですが、この黄色は、本国でも存在しない色らしく、今回上陸したわずかな台数分しかないそうです。
ルージュ・フラムはいい色ですが、ノーマルにもありますし、せめて、青でノーマルにない特別色があったらいいですね。
Posted at 2013/11/17 18:19:34 | |
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試乗(ルノー) | 日記