アノヒ

今朝はどういうわけだか
まだ暗い時間に目が覚めた

昨晩寝たのはいつも通りだったのに
二度寝する気にもならないほど
目がさえていたのでとりあえずＴＶをつけたら

１４年前には揺り起こされた日だった

あの日はさすがに飛び起きて
あわててＴＶをつけたけど
まだ夜の明けない真っ暗な風景が映されていただけだった

少し早く出社してもほんのわずかな情報しか流れていなかった

惨状の一端を知ったのはお昼前くらい

神戸に実家が有った部下が朝から
｢全然電話が通じないんですよ～｣
と訴えるのを
地震の後は電話つながりにくいものなぁ
くらいに受け止めていて

｢神戸が凄いことになってるみたいなんです！｣っと
血相変えて飛んで来たのは１１時頃だったか

会議室のＴＶでおびただしい煙の上がる街並みを見てひっくり返った

その部下はそれからクルマでは現地に入れそうもないということで
原付きを手配して現地に向かった

その日の夕方に実家に着いたら実家は全壊
幸い屋根が原型をとどめていたのと
その付近では火災は起きていなかったために
ご両親は屋根の空間に閉じ込められた状態だったけどご無事だった

それを知ったのはようやく連絡のついた二日後だったか？


部下の両親も含め幸い知り合いの中には犠牲者はいなかった

その分あの震災の全貌を知っているとは言いがたいし
今思えばもっと自分にできることは有ったような気がする

ボランティア活動というものが社会に浸透したのは
あの震災以後だと思うけど

ああいう時にさっと動ける人ってやはり凄いなぁと思う
私はどうしても呆然と立ち尽くしてしまって
手伝いはできても自ら進んで動くタイプではないものなぁ