モンナシ

京都でヤボ用を済まし
路地を歩いていたら

男の人に声をかけられた

四国から出て来て
仕事を探しているんだけれど

持ち金が尽きて

と言って
小銭を出して見せた

１０円玉１枚と１円玉が４枚

食事代をめぐんで欲しいのだと


あ～
なんだか久しぶり


食事代出してもいいけど
それは何の解決にもならないのだが

それでどうするの？
と聞いたら

後はとにかく仕事を探すんだと


まぁ
小銭を要求する場合は嘘というわけでもなかろうと
千円札を１枚渡してその場を離れた




思い出すと
以前にも３回ほど
自称一文無しの人に声をかけられた

最初は十数年前

まだエボⅡに乗っていた頃

レースの関係で御殿場に向かう早朝

静岡県のどこかのＰＡで仮眠していたら

窓を激しく叩く音で目を覚ました

途中まで乗せてくれと言う

なんでも
北海道から九州へ仕事で出かけて

帰りに山口駅で寝ていたら
財布を盗られて

ヒッチハイクで北海道へ帰るという
３０代の男性

何も食べてなさそうだったので
小銭を渡して

御殿場の手前のＰＡで降ろした




二度目は横浜

７～８年前か

２０代後半くらいの男性に
夕方に道を聞かれた

聞き慣れない町名だったので

カーナビで検索したら
１０ｋｍ以上離れていて

事情を聞いたら

何だか要領をえない話しぶりで

とにかく金が無いので
東京から丸１日かけて歩いて帰る途中だと

真夏だったから
汗だくだったのが気になったけど

とにかくクルマに乗せて送り届けた




３度目は
このみんカラにも書いたけど

年金暮らしのおじさんが
金が尽きて

なけなしの金をはたいて
埼玉から電車に乗って横浜へ出て来て

誰でもその日から働けて
給与は日給でその日にもらえる
って求人広告のとこへ行ったら

新聞の勧誘の仕事で
エリアを指定されて何軒か回ったけれど
一件も契約は取れず

そのまま戻ったら

契約は取れなかったから
採用はできない
日当も払えない

と追い返されたってことで

川崎駅まで乗せて行って

電車賃に小銭を渡した





世の中
一文無しの人って結構いるもんだ



東北方面には
現時点で借金だけ残っている人や

仮設に住める期限が過ぎたら
間違いなく借金まみれになる人が多数


私自信も
なんだかんだで借金生活

借金できてるうちがまだましで
一文無しの方が身動き取れなくて大変な気がする




みんな助け合って生きて行こうねって
何の話だ？