格闘の痕跡

Ｓ耐最終戦＠もてぎ

ミッショントラブルでリタイアした
オーリンズエボワゴンのデータロガーに
残ったエンジン回転数のデータを
Defiのエンジニアの方にプリントアウト
してもらいました。


通常、プロドライバーのドライブでは遅いクルマを抜きながらのレース中でも
エンジン回転数のグラフは毎周ほとんど変化が有りません。

周回を追う毎にギアが無くなって低いギアを高回転まで引っ張ったり
高いギアを下から引っ張ったりと格闘した痕跡が読み取れます。

ほとんど同じグラフでもラップは１周あたりコンマ数秒は確実にバラつくものですが、
ギアを無くしてこれだけシフトパターンが変化しても数秒のラップ落ちにとどめるべく
格闘し続けていたわけで・・・

そんな様子を想像しながらグラフをじっくり見ていると・・・・なんだか泣けてきそうです。


耐久レースでは数多くのドラマが繰り広げられます。
ＧＴ選手権やＦ１にも、もちろんドラマが有りますし、それらの華やかなドラマよりも
悲惨なドラマが多いのですが、普通に観戦しているだけでは分かりにくい数々のドラマを
知る機会を得てしまうと・・・・抜け出せなくなってしまいます。