些細な記憶

日頃、モバＨoで'70～'80の音楽を
聴いていることが多いのだけれど
最近は街中でも結構'70～'80の音楽を
耳にする機会も多いような気がする

単純に今ドキの曲には
耳が付いていかずにスルーして
古いメロディにのみ反応しているだけ
なのかも知れないけれど

昔の曲の中には
自分の記憶の中に凄く深く刻み込まれたものがいくつか有って

たまに耳にすると
気持ち悪いくらいにリアルな映像込みの記憶が甦るものが有る

若い頃って記憶を刻まれる媒体が柔らかくって
もの凄く深く刻み込まれてしまったのかもしれない
少なくとも齢とってからは映像込みの記憶を甦らせる曲の記憶は無い

昔の曲は鋭利な刃物みたいに記憶に刻み込む能力も
高かったのかもしれない

最近の曲は耳に心地良いけれど心に残らないなんて言ってた
ちょっと前のミュージシャンがいたけれど
それが事実かどうかは今の若い人が齢をとってみないと分からない
（既に齢とってる人には永遠に分からない）

甦る記憶の中身は凄く熱中して何かをやっていた時の記憶
プラモデル作っていたりとか
深夜に試験勉強やっていたりとか
○○の神秘について考えていたりとか

何かに熱中しているにもかかわらず
意識の奥まで届いたメロディというのが
特に深い記憶を刻み込むのかもしれない

齢とってからのそういう特殊な記憶が無いのはもしかすると
ものすごく熱中して何かをやることが無くなってしまったからなのかも

もっとも
それほど深い記憶を刻んでいるそういういくつかの曲自体は
今となってはそれほど好きな曲でもないようで
突然耳にして鮮やかな記憶が甦ったところで
その曲を意図的に聴こうとか
曲名は何だったっけと考えることもなく

あぁこの曲聞くとこの記憶が甦るんだよなぁ
って毎回思う
ただそれだけのこと

甦る映像にしても
別に美しいとか劇的なシーンでもなく
何をやっている時であったかだけが判別できる程度の日常の風景


クリスマスが近づくと
昔の曲を耳にする機会が増えるのかも知れず

ついさっきもそんなことを思ったけれど

ブログ書いてなかったら
おそらくあらためてこれについて考えることもなかったんだろう

その程度のこと

詩的に表現すれば
机の引き出しの奥に転がっている
使った記憶も無いチビた消しゴムみたいな


もしかしてノイズと呼ぶべきものか？