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今回注目の、もう１台のマシン

LEXUS GS450h

最後のhはハイブリッドの証

２４時間完走すれば、
それはかなりスゴイ事だと思う。

ハイブリッド特有で抑揚の無い排気音。

ハイブリッドなんだからノーマルの排気音で静かに走っても良さそうなものだが
なぜか爆音。

現地にいると排気音以上に結構色々なコトが聞こえて来た。


エントリーは１台だけど、２台分のピットを占拠してＴカーを置き、DENSOのエンジニアが
メカニックの他に５０人くらい来てるらしい。

一般車がスリックタイヤを履くＳ耐にはポリシーが合わないということで
これまで全く参加していなかったブリジストンがＦ１並の質と量のタイヤを
持ち込んでいるらしい。

万全を期すため、事前に１０回位このサーキットを貸し切ってテストを繰り返して来たらしい。

Ｓ耐ではハイブリッド専用のルールはまだ存在しないので改造範囲は普通の車両と同じ。
従って、バッテリーやモーターはサイズも形式も何でも良い。
よって、完全なワンオフ。
市販車とは似ても似つかぬ内容とコスト。

バッテリーの重量増と半端でない発熱によるバッテリー能力の低下により
ハイブリッドとは思えぬ極悪な燃費らしい。

室内に搭載されたバッテリーの発熱は半端ではなく、あっという間に超高温。
トランクにはバッテリー冷却のための水とかドライアイスとかを使った冷却装置が
満載らしい。

それでも温度上昇によるバッテリーの劣化は激しいので２４時間では何回か
バッテリーの交換を想定しているらしい。


市販車とレースでの使用の差から考えて完走させるだけでも技術的に大変なのは
間違いない。

競技への参加により市販車に技術をフィードバックというよりは、広告宣伝としての
プロモーション活動であることは間違いなさそう。

北海道ということで、観客席からこのクルマを正しく評価してしまう人は限られる。
今日の練習走行中にもバッテリートラブルで止まってしまったLEXUSだけど
完走さえすればあとはどうとでも記事は作ってもらえることだろう。

おそらく、今回エントリーしたLEXUS以外のチームがこのレースにかける費用を
全て足してもLEXUSがかけた費用には遠く及ばないだろう。

かたや、市販車を補強しただけのエボワゴン。

どう頑張ってもLEXUSハイブリッドを世間ははるかに高く評価するのだろう。


私は世間的にはさほど評価されないチームをお手伝いできることを誇りに思います。

走行の合間に雑誌社のカメラマン？
が撮影していたところに便乗して
撮影しました。

キマッテますね～。

全日本ラリーチャンプの
奴田原選手。

サーキットも速いとはスゴイ！

今日はエボワゴンの走行がメイン
ということで１１号車は菊地選手が
ドライブ。


中谷選手と木下選手は明日からサーキット入りの予定だそうです。


ちょっと盗撮気味の撮影.......

はたしてエボワゴンはＳ耐マシン
として通用するのか？

とりあえず午後の練習走行では
１１号車と遜色無い走りを
してるようです。

期待しちゃいます。

メカニックの能力は無いので
データロガーのデータ抜き取り
作業と、データの簡単な整理を
させてもらいました。

１２号車のエボワゴンの方は
初めて使うDefiのシステムなので
Defiの技術者の人が作業をしていて
１１号車の方は従来から使っている
MOTECのシステムということで
こちらの方をメインでお手伝いします。

決勝レース中はもっと他の雑用をすることになりそうです。