えぼかぁごのブログ一覧

｢たらい回し｣の記事が目についた

大抵の場合、こういう記事では
｢たらい回し｣になったことが問題視されて
いかに｢たらい回し｣になったのかが
記事の中心

まるで最初に接触した人が最後まで対応すべき
であるかのようにも見えるけれど
世の中そう簡単に行くものではないだろう

せめてこういう場合は最初に何処へ行くべきなのか
現在のシステムで｢たらい回し｣にならざるをえない
状況であるのならば何をどう改善すべきなのかを
的確に指摘するなり提案するなりすべきであろう

報道するだけなら漠然とした｢行政｣という別の窓口に｢たらい回し｣しているのと
同じことだと思う


今回の場合
最初に保護した警察にしてみれば
不足した電車賃を貸すにしても公金を貸すわけだから
返してもらわなくてはいけないわけで
それには身元がはっきりしている必要が有る
電車賃を貸したとすればその人の知人に確認をとって
知人に対して貸すような手続きをとらざるをえないはず
そうでなければ使途不明金ができてしまう

そのうえで福祉課への相談を促したのだろう

伊東市にしてみれば
そこの住人でもない人に行政として対応するのもおかしな話になる
伊東市の住民の立場になれば自分達の税金をそこの住人でもない人に
使うというのは納得が行かないはず

こういう場合
元々横浜で働いていた人なのだから
職も住居も失ったとすればその時点で住んでいた場所の行政に
相談するのが筋だろう
それまで税金を納めていたのだから対応してもらう権利はあるはずだ

その後の流れからみて
伊東市→熱海市→小田原市というのは横浜へ向かう方向
行政の最低限の対応として順番に横浜へ送り返した格好になっている

まるでＪＡＦがガス欠になった車両に最低限の給油だけして
開いているスタンドが見つかるまで各支部が順次対応するのに似ている

送られる側にしてみれば面倒くさい話ではあろうけれど
行政の対応としてさほど間違っているとは思えない

抗議したＮＰＯにしても
こういう場合は我々に連絡してくれ！と言い切るか
もっと的確な指摘をするべきであって
そうでなければ何も解決しないし
これからもっと増えるであろう失業者に備えるという意味でも
文句言うだけならただの偽善者になりかねない


こんなことを真面目に考えたのは
いざ自分が職も住居も失った時には一体どうしたらいいんだろう
という考えが頭をよぎったから

そんな考えがよぎってもちっとも不思議ではないこの不況感

マスコミ関係者はそういう考えは頭をよぎらないんだろうか？