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天橋立の帰り道

小浜に寄ってみた

関西にいた頃には小浜という地名には
馴染みが有った

もしかすると
京都の住人だけなのかもしれないけれど

福井県小浜市というのは
何か頭には残っているんだけど

実はちゃんと訪ねたことはなくて
そこに何が有るのかは良く知らなかった

NHKの朝ドラの舞台になって
あぁそういえばと思いつつ

今回初めてまともに市内を回ってみた

結局のところ
良くある日本海側の地方都市って感じで

商店街はシャッターの閉まった店が多くて
人気も少なく静かな街


調べてみると
実はかなり歴史の古い街で

鯖街道の始点であり
京都に海産物を送る重要な役割を担っていたから
京都と同じだけの歴史が有り
国宝の仏像なんかが数多く有るらしい

地理的にも
京都府である舞鶴なんかよりもはるかに京都市には近い
というか京都市から最短で日本海に出れるポイントが
この福井県小浜市になる


奈良の東大寺の｢お水取り｣の由来は
この小浜から水が送られたことに始まっていて
現在でも｢お水取り｣に先立って｢お水送り｣という行事が小浜で行われる

だからやりようによっては
立派な観光地になるのだろうけれど
高速道も鉄道もかなり遠回りしているし
よほどのことがなければ観光客が集まる状況ではない

京都からなら下道でも大した距離ではないのだけれど


そのせいか
勝手にオバマ大統領を応援するなんていう
訳の分からないキャンペーンを張ったりしているわけで
奇をてらわずにちゃんと正統な観光キャンペーンを張れば
良いのではないかと思う


それはともかく
私的にはまだ国宝の仏像にありがたみを感じるほどではないので
NHKの朝ドラのロケ地なんかを回ってみるのが関の山

それでも
田舎町らしくトンビの鳴き声くらいしか聞こえない
静かな海岸で夕日を眺めて十分に満足


次に来るのは
仏像に魅力を感じるようになった頃かな

天橋立駅そばの駐車場から
対岸を見ていて"舟屋"を発見

そう言えば
丹後半島には"舟屋"で有名な
漁港が有ったっけ

ってことで丹後半島を北上

山が迫る入り組んだ地形の
海岸線をフチどるように立ち並ぶ家並み

観光客としてクルマを乗り入れるのが
ちょっとはばかられるような狭い道を通って
海が視界に入る場所へ出ると
対岸に立ち並ぶ"舟屋"

今となっては漁に出る船は大型化してるし
道路も整備されて海上交通よりは
軽自動車の方が便利になってしまって
本来の"舟屋"としての機能は意味を失いつつあって
船が収まるスペースは物置化しているようにも見えるけど

床下から波音が聞こえるってのは
ちょっと金では買えない贅沢にもなりえると思うけど

実際に住むとどうなんだろうか？

天橋立と言えば"股のぞき"

風景としては先に行った成相寺の
パノラマ展望台からの眺めが最高と思ったけれど

一応、股のぞきの方向からも見ておこうかと
リフトに乗ってビューランドへ

たしかにここからだと
さっきは見えなかった砂浜が
竜の背びれのように見えて
"股のぞき"の価値は有りそう

絶景というよりは
神話の世界に浸れる



余談だけど
ビューランドはこの時工事中で

リフト乗り場までにいくつか看板が立っていて
工事中だけどの意味で"股覗きできます"って書いた看板多数

ちょっと変な響き・・・

土曜日はパジェロ君で出動

目的地には以前にも行ったことが有るんだけど
その頃はもっぱら目的地に着くことが目的だったので
あまりそこで何かを楽しんだ記憶は無い

今回はちょっとダートを走ると絶景が見れる
という噂を聞いてダート向きのパジェロ君で出動


なるほど
ここをこういう角度で見れるってのは
なかなかいいんじゃないかなと思った

金曜日はみぞれ混じりの雨の中

お台場でのちょっとしたイベントを
ちょっとだけお手伝い

お昼過ぎにお役御免となって
とりあえず暖を取りに近くの日本科学未来館へ

社会科見学と思しき子供達に混じって
ちょっとだけ展示物を見学


そろそろ帰ろうかと建物を出た時
同じように出て来た家族連れが

お父さん｢さあ、駅まで歩こうか！｣
息子｢え～やだ～バスに乗る～｣

ゆりかもめの駅はそこに見えているというのに
駄々っ子だなぁ
と思いつつ同じ方向に歩きだすと

敷地内に設置されたバス亭が見えて来た
｢無料巡回バス｣とある

あぁそんなのが有ったんだね
と思ったところへ丁度バスがやって来た

ちょっとその辺では見かけない
NEOPLANのノンステップバス

思わず乗り込んで
遠回りして別のゆりかもめの駅へ・・・