
3日目のミッションはあまり知られていない『もう一つの京都』の紅葉を見て回ること🍁
京都市内中心部には、清水寺・東福寺・永観堂・南禅寺等、有名な紅葉の名所や名刹がたくさんある。

ただし今年は人気の場所は外国人観光客が大挙して押し寄せて、混雑は当たり前になっている。
広い京都の中で今回のターゲットは『洛北』
市街地から少し離れた比叡山の麓にある八瀬エリアには、まだまだ名前も知らないお寺や紅葉の穴場が沢山ある。
京都在住のみん友さんにアドバイス頂き設定したコースは以下の通り。
蓮華寺→瑠璃光院→ 曼殊院 →圓光寺→詩仙堂

いずれも電車やバス停から少し距離があり、大きな駐車場もないので観光バスのツアーにも組み込まれない場所である🚌
最初の目的地は『蓮華寺』叡山電鉄三宅八幡駅から徒歩7分の場所である🚶♂️
時刻は8時半🕣三宅八幡駅で下車して目的の蓮華寺へ向かいます。
大原三千院行きのバスでもアクセス可能だが、激混みなので電車が無難。

京都の北部を流れる高野川の上流、三千院へと向かう国道367号線沿いに蓮華寺はある。
小さなお寺なのでこの入り口の石柱に気づかずに通り過ぎてしまった。

お寺の開門に合わせて出発したが少し早く着きすぎた。
小さな山門の前には誰もいないので一番乗り。
山門の奥には色付いた紅葉🍁

境内はいい感じで寂れていて、まだ観光客もいない静かな空間が広がっていた。
朝日が射した紅葉はきらきらと輝き美しい🍁✨

京都は四方を山に囲まれた盆地であるが、このあたりは比叡山があり紅葉も他の地区に比べると少し早いようだ🍁
書院では既に尾根遺産が正座して庭園を鑑賞していた(๑・̑◡・̑๑)
この庭園は江戸時代初期の作庭家としても有名な石川丈山によるもの。
それ程大きくないが池を中心に額縁に入った絵画のような庭園が美しい。
庭園は池をもつ『池泉庭園』と白砂や石を水に見立てた『枯山水庭園』があるが、蓮華寺は『池泉鑑賞式庭園』だそうです。

奥のモミジはまだ緑の部分もあり、紅葉の見ごろはもう少し先のようだ。
本堂の屋根の上から陽が射してきた🌞
畳の上で静かにじっくりと美を感じることができる空間でした。
次の目的地に移動します🚶♂️
次のお寺は比叡山の麓にある『瑠璃光院』
ここはJR東日本の『そうだ京都へ行こう』で今年新たに紹介された場所である。
このお寺は春と秋しか公開されておらず現在紅葉の季節は事前予約制。

1ヶ月前の時点で開門から閉門まで全て満員でプラチナチケットとなっていた🈵
まめにHPの予約状況を確認していたらキャンセルが出たようで、午前中のチケットがGETできた🎟️
瑠璃光院まで徒歩17分と少し距離があるが、比叡山の方向に向かって歩いて行きます🚶♂️

田んぼの中を叡山電鉄の電車が通過して行く長閑な光景🚃
しばらく歩くとモミジ並木が見えてきたのでここが目的地の『瑠璃光院』

既に50人以上は列を作っていたが、中に入るとそれ程混雑していなかった。
ここが山門で『無量寿山光明寺』が正式な名称のようだ。

拝観料は2,000円と破格値だが、受付の方の『ようおこしやすぅ』の京都弁の響きが心地良い🆗
中に入ると青空の下天高く聳える紅葉🍁

こちらは品種の違うモミジのようでまだ青葉☘️
足元にぎっしりと苔が生えた光景は趣がある。

池にかかる小さな石橋から泳ぐ鯉を見下ろすとすぐに玄関があった。
明治時代から大正時代にかけて別荘や高級料亭だった時代もあるようだが、数年前に京都本坊『瑠璃光院』として庭園も再整備されたようです。
まず2階から目前に見えるのが『比叡山』

目の前のモミジも真っ赤に色付き美しい空間🍁
尾根遺産達がずらりと座ってお勉強中📖?

ここは写経スペースで拝観受付の際に、お寺のパンフレットと一緒に『写経セット』が手渡されます。
2階の書院から見えるのがSNSで人気の『瑠璃の庭』瑠璃色に輝く浄土を現した庭園で、この苔の庭は庭師が7年かけて育てたそうです。

苔だけでこのような美しい世界を創り出す技は驚きです。
書院の机の天板に瑠璃の庭のモミジが映り込むリフレクション風景が美しい。

もう少しモミジが赤く色付いていると更に美しいのだが……
西側の方はまだ青葉が多く紅葉はまだ少し先。
どこからともなく聞こえてくるお坊さんのお経。
ここは歴としたお寺であることが分かる瞬間だった。
ここは『臥龍の庭』瑠璃の庭とはまた違った雰囲気の池泉鑑賞式庭園です。
とにかく庭園が綺麗な上、凛とした佇まいで眺めているだけで落ち着く場所でした。
次の目的地に移動します🚶♂️🚃
高野川沿いを上流の方へ移動します。

川のせせらぎを聞きながら散策するのも自然豊かなこの地ならでは。
次のお寺は叡山電鉄に乗って🚃

一乗寺駅で下車して徒歩20分程の場所にある『曼殊院 』

江戸時代の公家文化が漂う風雅なお寺で大原三千院を少し小さくした感じ。
閑静な住宅街の中を歩いていると案内板があった。
あと12分位なので丁度半分くらい来たところ。

そして真っ赤に色付いたモミジの下に『曼殊院之跡』の門柱🍁ここが入り口のようだ。
小さな神社があったので立ち寄ってみます。

隙間がない程に真っ赤に色付いた紅葉は見事🍁
大きな杉の木に囲まれた内側が曼殊院のようだ。
この寺院の周りには城壁のように高い壁で囲まれていた。
この門は『勅使門』天皇家のための門で普段は閉ざされているようだ。

こちらが一般参拝者の門。
中は結構広々とした感じで……

ここは大書院か小書院かなぁ?
庭園内の松の木は手入れされ枝ぶりが良く見事‼️
この真新しい渡り廊下の奥に名勝に指定されている枯山水庭園がある。
水の流れを表現したと言われている白砂の上に、赤やオレンジに色付いた木々が彩り美しい光景である。
曼殊院独特の高い城壁の様な壁が背景となっている紅葉の姿も素晴らしい。
次の目的地に移動します🚶♂️
次のお寺は徳川家康公が創建した『圓光寺』
ここも拝観には予約が必要で1時の分で予約を取っていた。

予約していない方が受付で拝観を断られていたので、HPを調べておいて良かった🆗
白壁沿いを歩いていると……

すぐに山門に辿り着いた。
ここは中が展示室になっている講堂。
講堂の前に変わった枯山水の庭園があった。
『奔龍庭』と名付けられていて渦を蒔くように敷かれた白砂は雲海を表し……

石組みは天空を自在に奔る龍を示しているそうです。
小さな中門をくぐると……

書院があり多くの人がくつろいでいた。
ここは池泉回遊式庭園で『十牛之庭🐮』

牛を追う牧童の様子が描かれた『十牛図』を題材にして作られたようです。
何かごちゃごちゃして景観は今一つ冴えない🆖
庭園のモミジも燻んだ感じで色付きが悪い。

曼殊院のモミジがあまりにも綺麗だったのでかなり残念な結果。
庭園の苔の上には落葉した真っ赤なモミジがちらほら🍁🍁
誰が載せたのか知る由もないが頂きました。
今年一年お世話になった徳川家康公の墓参りをするのを忘れてしまったが、次のお寺に移動します🚶♂️
次のお寺は圓光寺のすぐ隣の『詩仙堂』

蓮華寺を作庭した石川丈山が隠居後の住処として建てた草庵です。
現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺としても知られている。
ここが山門で中を散策してみます🚶♂️
ここもこじんまりとしたお寺だが、書院から庭園を眺めてまったりと過ごすのが定番のスタイル。

少し混雑していたので先に外を回ります。
この建物が『嘯月楼』

過去には英国王室チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が訪れたことがあり、その時の写真がHPに公開されていた。
大きなモミジの木は青空の下映えて美しい。
まだ少し黄色の葉が目立つがこのくらいが写真としてはバランスが良い📸
書院が空いたようなので庭園を鑑賞します。

書院から見る庭園は今回訪問したお寺の庭園とは全く異なる光景だった。
ここの庭園は良く見る枯山水や池泉庭園ではなく、中国の山水を表現した『唐様庭園』だそうです。
どのお寺もそれ程混雑していなくて、紅葉も綺麗でとても有意義な時間を過ごすことができました。
次の目的地に移動します🚶♂️
時刻は2時🕗ここで遅いランチタイム🍜
今日は朝から6km程歩き回ったが途中飲食店は全く見かけなかった。
叡山電鉄一乗寺駅周辺には多くのラーメン店が軒を並べている激戦区。
駅のホームにも電車のフリー切符と多くの店舗で利用できるラーメンの食事券がセットになった案内のちらしがおいてあった。
京都ラーメンと言えば背脂を浮かべたこってりの濃厚なタイプが主流。
全国にチェーン店展開を図る天下一品は以前会社の近くに店舗があったので良く食べに出かけていた。
入店したのは線路の近くのお店で『ラーメンしのぐ』
健康診断の結果濃厚なラーメンは避けるよう指示されているため、今回はあっさり系のまろやか醤油豚骨ラーメン🍜
豚骨スープは癖がなくコクがありあっさりして美味しい😁

博多ラーメンのような細麺も美味しかった🆗
次の目的地に移動します🚌本日最後は『平安神宮』

これまでのお寺と異なりメジャーなスポットで
、一度訪れてみたいと思っていた場所である。
平安神宮の大鳥居に到着したのは4時🕓

今回の旅で初めて乗るバスだったが、逆方向のバスに乗ってしまい『ここで30分以上のロスタイム⏳』
まずは『応天門』
ここが『大極殿』で端から端まで30mととにかくデカイ‼️
夕陽に染まった『蒼龍楼』
神苑の方に行きたいところだがたっぷり30分はかかるのでここで時間切れ。
やはりバスに乗り間違えたのは痛かった。
最後のもう一つの京都は『琵琶湖疏水』

明治時代に琵琶湖から京都に引かれた水路で、現在も京都市民の生活を支える重要な役割を担っている。
この疎水沿いを散策するのがもう一つの京都の楽しみ方。
平安神宮の岡崎エリアから鴨川がこの水路の終点になる。
春は桜の名所で疏水沿いの桜並木が美しい🌸🌸
岡崎疎水から分岐した白川を少し散策してみます🚶
白川の『せせらぎの道』は春は桜並木の美しい所🌸
やはり京都の街は自分の足で歩いて回らないと新しい発見はない。
時刻は間も無く5時半🕡あっという間の3日間だったが秋の京都を十分に満喫できたので帰路に着くことにした。