FIT e:HEVの、高速での挙動

　基本シリーズハイブリッドであるが、ある一定条件で高速走行時にエンジン直結モードになる。のは衆知の事実。

　久しぶりにある程度長時間高速道路に乗ったので、少し詳しく観察してみた。

　直結モードになるのは、
　　・概ね70km/h以上
　　・アクセルの踏み込みは深くなく、急速な踏み込みもない

　直結になると、
　　・70km/h辺りではわずかにエンジンのトルク脈動が感じられる
　　・アクセルの少しの（急に踏み込むと直結は解除されてしまう）踏み込みに対して、加速が緩慢になる。言い換えれば直結感がある。けっこうハイギヤードでエコノミー6MTな車の6速相当といえる。

　ただし、この状態で巡行しても、同時に走行用電池の充電が行われ、やがてエンジンが停止し、EV走行になる。バッテリー表示が６セグメントでEV走行開始、3セグメントに低下するとまた直結モードになり、充電もまた開始される。

　この直結⇔EVのスパンは僅か１~２分である。エンジンを軽負荷で遊ばせておかない、涙ぐましい燃費向上策なのだろう。

　120km/hで巡行しても、静粛性は保たれている。モード変化でも、音の違いはさほど判らない。

　が、その割には、高速走行で期待したほど燃費が伸びない感じがする。

ならば、直結を保って、MT車ライクなフィーリングを残して欲しかったとも思う。