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１９７３年の大河ドラマ「国盗り物語」のときおいらは小6。オープンリールのテープレコーダーをテレビにつないで録音し、何度も何度も聞き返した。小6の国語力では理解しがたいワードもあった。いや、今になっても聞き取れない言葉がある。

信長の生涯には休息がない。姉川の戦いで浅井・朝倉の連合軍を破って岐阜に帰るや、摂津石山の本願寺が信長に反旗を翻した。

ポン付けナビには、どうやってもここらを案内してくれない。勘に頼って来た。

・・・

信長：「いずれお濃を京へ連れて行ってやる。だがその前になんとしてでも近江の城を一つ落とさねばならん。」
濃姫：「浅井殿の小谷の城でございますか。」
信長：「小谷の城など、藤吉郎に任せておけば充分。・・・」
（叡山焼き討ち）
（足利義昭追放）
元亀→天正と年号を変え、己の時代を宣言した信長は、
（8月朝倉義景を滅ぼす）
さらに休むことなく軍をめぐらし、浅井長政を小谷城に囲み、開城をせまった。
長政：評定衆に向かい「戦えば滅びるやもしれぬ。しかし、浅井長政、名こそ惜しみたい。



お市：「養源院殿天英清宗大居士。これは、どなたの！？」
長政：「わしの戒名よ。明日、わしの葬儀を出す。生きながらの葬儀は、動揺した家中の者たちにわしの覚悟を百万言費やすより確かな重みで伝えるだろう。」
お市：「殿！なぜ市の墓石もともに刻んではくださいませぬ。市が信長の妹ゆえ浅井の墓所には入れられぬと。」
長政:「違う！・・・生き延びる道はある。その道がある以上わしはそなたを死なせたくない。」
お市：「女の愛は、愛する夫とともに殉ずること。最後までおそばにおいてくださいませ。」
長政：「子供たちのことも考えてはくれぬか。そなたが生き延びれば、子どもたちの命を救うことになる。」

（お市を演じた松原智恵子、鼻垂れの小6のおいらから見ても、めちゃくちゃ美人だったなぁ。）


浅井長政、２８才。ここに戦国近江に新興の勢力を誇った浅井氏は、３代で滅びた。

本丸でやめておけばよかったのに、一番上の大嶽城まで欲張った。

これはもはや登山である。
通勤の革靴できたから、なおいけない。

頂上近く。左手遠く、伊吹山が見える。

まさに登山でした。