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その古い機関車は娘を牽引して、停止目標に静かに停車した。
連結を外し、新しい機関車に託した。

陽光がこの日ほど眩しい、と思ったことはなかった。
太陽を見つめるとくしゃみが出るから、目を細めていた。
だが、この言には半分の嘘がある。涙腺が緩んでしまうのをこらえていたから。男の子だから泣いちゃいけないよね。
だが、聴覚という情報は、そんな強がりを打ち砕く。ハープの演奏が堪える。
涙腺は緩解したに違いない。

挙式・披露宴は滞りなく運んだ。と、思う。

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ホッとすると同時に、いくばくかの虚脱感が襲ってくる。
そんなぽっかり空いた穴を埋めてくれるのは、やはり音楽だ。
それも、なぜか、萌音ちゃんセレクトの失恋ソングたち（笑）
ついこの間、ロッキーにインストールしたっけ。
異音から解放されたロッキー、音楽も楽しいはずだ。

しかし、なぜか、潤いがない。
ホームオーディオで聴くときのような感動に乏しい。
粉っぽいというか、乾燥したような声。
スマホのスピーカーで聴く方がよっぽど声の表情が伝わる。
車のオーディオはホームオーディオとは条件が違い過ぎることは、理解はできる。
しかし、イコライザーやエフェクトでいじらなきゃいけない
なら、元々の完成度が低いことに他ならない。

一つは、ツイーターは耳元にあるが、ウーファー部分は足元にある。
ボーカルの帯域がうまく空間的にクロスオーバーしていないかもしれない。
そんなおいらの不満の様子を悟った息子が、オーディオの設定をいじりだした。

エフェクト　音の匠　極サラウンド

その瞬間はメリハリがあっていいけど、30分もすれば、聞き疲れする。
じゃあ、イコライザーもかけ合わせればいいじゃん。

おいらじゃ到底思いつかないカーブ。
おっ、意外といいじゃないか。

まぁ、ちょっと調味料臭いけど、（息子曰くちょっと薄っぺらいけど）このアーティストが曲ごとに歌い方・表情を変えているのがわかる。
萌音ちゃんの声、何気に再生装置に高品質を要求してくるね。

息子が「ちょっと薄っぺらいけど」と思ったのはやはりDNAなのかな。
同じことを感じた。
やはり現行K社のKFC-RS164Sを当初の第一希望KFC-XS164Sに変えるべきかとか、病気が始まる。

GP3の時も当初１万円台のSPをぶち込んだが、結局満足できず3万円のものに入れ替えた。
だめだ、安物買いの銭失いを繰り返しては。