2009年12月08日
補正予算で変わること
今次の補正予算で、何が変わり、何が変わらないのでしょうか。
ニュースで得た範囲の情報は次の通りです。
高校授業料を無償化するため、16~22才を対象とする特定扶養控除の廃止案が出ていましたが、最終的に、継続することとなりました。
所得制限の有無については不明ですが、経済も家計も厳しさをます中、対象となる家庭には少なからぬ支援となりますし、日本の文教の水準を支え人材育成に貢献します。有意義に使ってもらえることを祈ります。
ガソリンにかけられている暫定税率も来年廃止となるそうです。公共交通機関の貧弱な地方に暮らす私たちにとってクルマは生活必需品ですので、助かります。
しかし、中小企業の法人税減税は見送りとなりました。個人的には、暫定税率廃止よりも、こちらの方が優先事項のように思われます(職場が無くなってしまっては話になりませんから)が、これ以上、直近の財源を失えないとの危機感があるように思えます。暫定税率による税収より大きいでしょうからね。しかし、法人の倒産件数は(ここ数ヶ月は少し落ち着きを見せてはいるものの)なお上昇傾向にありますので、今日をとるか、明日をとるか…(汗)
また、国債発行額がついに税収を上回りました。世界同時不況に加え、55年体制以来の放漫財政のツケがこの「100年来の不景気」で完全に露呈したわけです。
加えて現政権が積極財政を打ち出したことで、更に発行額が上澄みされることになりました。
単年度の補正予算だけで今後の国家財政を占うことはできません。世界経済の行方と、世界経済にたいする優位性の変化など他にも大きな要因が多々あります。
ただし国債の大量発行は日本の格付けを落とし、日本市場への信頼を減じることも事実です。何より将来に大きな負担を押し付けることになります。
現政権は狭い選択肢の中から財政復興への道を着実に選ばなければなりませんが、既に国債の大量発行を予定し積極財政を打ち出したのですから、もう後には引けません。
これ以上国債発行を乱発するなど腰砕けとならないよう、また極端な緊縮財政に走り不景気を煽らないよう祈るばかりです。
う~。いつになったら不景気を脱せられるのでしょう。私たちは長い長い冬の時代を歩んでいます。
【補足】
認可保育園の分園認可や、エコポイントの範囲拡大も。
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Posted at
2009/12/08 20:58:45
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