
そろそろ夏休み時期ですし、こんな話題を。
恐竜絶滅の最も有力なシナリオとして、隕石衝突説がありますね。
既に世界各地で、恐竜絶滅時期直後の地層から黒く薄い地層が発見され、その地層からは大量のイリジウムと、マイクロテクタイトという溶けた玄武岩が急速に冷やされた際に形成された物質が確認されています。
イリジウムは比重の大変大きな物質で、46億年という長い地球の歴史のうちに地下深くへ沈み込んでしまうため、レアメタル(希少金属)の一種となっています。
このため、今から6500万年前の地層から発見されたイリジウムは、地球外、つまり隕石の一部として飛来し、地球に衝突、世界中にばらまかれたと考えられるのです。
また、マイクロテクタイトの材料である玄武岩は海底に広く見られる物質で、恐竜を絶滅に追いやった隕石(推定φ10km、重さ約1兆t)は海に落ちて爆発、蒸発。海水や海底の岩盤などと共にチリやガスとなって地球をおおった…。
秒速30kmで衝突した威力は凄まじく、18,000℃(太陽表面温度の3倍)もの高温に達し、地球をおおったチリやガスは2兆tに及ぶ。
この時の熱と爆風より大火災を引き起こし、大量の陸上生物が消失。植物の喪失に伴う酸欠と二酸化炭素過多によってかなりの恐竜は滅んでしまいます。
空気中の粉塵は上空をおおい地球の気温は急低下、光を失った植物の大量枯死が発生し、食物連鎖の頂点にあった恐竜は絶滅しました。
粉塵が地表に舞い降りて光を取り戻した地球でしたが、蒸発した大量の海水は水蒸気として空気中に残り、温室効果をもたらします。
海中では水温上昇に伴ってプランクトンが大量死し、海は酸欠に陥ります。さらに、ここでもプランクトンを主食としていた小魚を皮切りに、食物連鎖の破断が発生したというのです。
こうした隕石衝突による生物の大量死は、地球の歴史上にも繰り返されてきました。恐竜絶滅時と同程度の隕石は過去5千万年に一回衝突したことが明らかになっています。
人類の歴史はたかだか300万年ですので、既に落ちたのか、これからなのかは、判別がつきません。
地球をスレスレに掠めてゆく隕石も時々確認されています。また、恐竜を絶滅させたもの以上に大きな隕石の存在も既に確認されています。
しかしロケットを打ち込んでわずかに軌道をズラす方法も考案されており世界中で監視が続けられています。
(参考文献:『まんが地球大紀行4』)

Posted at 2011/07/04 06:14:57 | |
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