
暑い日が続きますね。
ここ数日の収穫内容です。
【収穫物】
ミニトマト 11個
ピーマン 4個
ようやくまたナスの花が咲き始めました。収穫が楽しみです。
今朝、カマキリがナスの枝に止まっていました。昆虫界で食物連鎖の上位に位置する捕食者です。彼らは害虫も食べます。
うちの畑も、やっとここまで来たんだなぁ~と、感慨もひとしおです。
生物多様性の豊かさは、有機無(減)農薬農業の成否を占うバロメータの一つです。
有機農業が成熟してゆくと害虫が減り、食物連鎖は複雑化します。また、土中の細菌類を始め微生物群は、しばしば土の上の生物群よりも更に植物の生育に重要な意義を持っています。
市場中心主義の生産方式を採用すると単作へ向かってしまいがちですが、食物の健康を考えると、多様な作物が多元的な生物群の一部として生きてゆけるほうが良いようです。
世界の農業史をみると、今日よりも精緻な農業を行っていた事例が多数あります。棚田の石組は、ナイフ一本入らないほどスキマ無く組まれ、また排水機構も完備しているところもありました。
ではナゼ衰退していったのか…答えは簡単で、国内政治・外交に失敗したり、短期経済至上主義によるプランテーションへの移行や収奪農業で地力の低下を招き、今日で言うところの持続可能な開発(Sustainable Development)の道筋を失った結果でした。
今日の田畑の環境問題や、その反省から生まれてきた地産地消/有機無農薬栽培等の傾向は、実は私たちの遠い祖先が既に手痛い教訓として学んできたはずのものだったのです。
しかし代が変わり社会も変わるにつれ、その教訓も忘れられ幾度となく同じ過ちを繰り返してきたようです。
ある本によると、江戸期には禿げ山がいたる所にあったようです。人々が薪や炭として木の大量伐採があったためでした。
しかし今日の山はむしろ見捨てられがちで、禿げ山こそは少ないものの放置された杉の単一林が新たに様々な問題を生じています。
もっとも、古代の農業形態の研究が進み、その先進性が今日の科学の目からみても教訓として十二分に生かせるものだとわかったのは、農業の歴史からみれば、まだまだごく最近のことなんですが…。

Posted at 2010/07/31 12:38:39 | |
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