Part 1のAlfa Romeo(こちら)、Part 2のLancia(こちら)、Part 3のAbarth(こちら、こちら)に引き続き、Part4ではMaserati Works(Officine Alfieri Maserati)のトランスポーターを紹介します。
なお、特記ない限りミニカーのスケールは1/43です。
<1938~1939年頃>
第2次大戦直前のMaserati Worksのレース活動は、3台のFiat 621トランスポーター(モデナのOrlandi社がボディを架装)が支えていました。
この3枚の写真は、1938年のCoppa Principessa di Piemonteレースの際のFiat 621トランスポーターとMaserati 6CMです。
1939年のTarga FlorioのFiat 621トランスポーターとMaserati 6CMです、
1939年にMaserati 4CL Streamlinerのテスト走行を行った時の写真です。
これも1939年の写真だと思われますが、手前のMaserati 4CLに搭乗しているドライバーはGigi Villoresi、後列左端の人物がMaserati社長のOmer Orsi、その隣がマセラティ兄弟の次男Bindo Maserati、一人置いて白いドライビングスーツで立っている人物が伝説の名ドライバーTazio Nuvolari、その隣がマセラティ兄弟の七男Ernesto Maseratiです。
この時代に使われたFiat 621トランスポーターのミニカーはTronから発売されていますが、私はまだ入手していないので、大阪のミニカー屋さん“Piccolina”のHPから写真を拝借しました。
手前はBrumm製のMaserati 8CTF #44 Tripoli GP 1938です。
<1953~1962年頃>
フロントエンジンF1の最高傑作と評されるMaserati 250FがF1で大活躍すると共に、Maserati 300Sや450Sなどがスポーツカーレースで活躍し、Maseratiがレースシーンで最も輝いていたこの時代のワークスチームを支えていたのは、この3台のトランスポーター達です。
1953年ごろから1957年まで使用された、Fiat 642トランスポーター。
1954年から1957年まで使用された、Fiat 682RNトランスポーター(ボディはモデナのOrlandi社が架装)。
1957年ごろから1962年ごろまで使用された、Fiat 642RN2 Bartolettiトランスポーター(Bartoletti社がボディーを架装)。同時代にScuderia Ferrariでも同型のトランスポーターが使用されていました。
1955年のPau GPでのFiat 682RNトランスポーターと250Fです。
1966年にNurburgringで開催されたGernany GPのパドック風景です。
手前にマセラティ―ワークスのFiat 642とFiat 682RNトランスポーター、その奥にScuderia FerrariのFiat 642トランスポーターが2台確認できます。
Maseerati 250Fを駆るJuan Manuel Fangioが5度目のF1世界チャンピオンに輝いた、1957年シーズンのMonaco GPでの250F積載風景。
同じく1957年のGernany GP(Nurburgring)のパドック風景。
同年にMonzaで開催されたItalian GPのパドック風景。
この時代のFiat 642トランスポーターのミニカーはABC Brianzaから発売されていますが、私は保有していないので同社のHPから写真を借用しました。
Fiat 682RNトランスポーターの方もABC Brianzaから発売されています。
1954年のBelgian GP(Spa-Francochamps)で優勝したFangioの250F #26(Renaissance製)、1955年のLe Mansに出場し239Lapでリタイアした300S Short Nose #16(Faenza 43製)と並べてみました。
1957年のMonaco GPで優勝したFangioの250F #32(SRC製)と、プラクティスのみ走ったV12エンジン搭載の250F V12 #35(SMTS製)と並べてみました。
1/18スケールのMaserati 250FはCMCから完璧な出来のミニカーが発売されていますので、Fangioが優勝を飾った1957年Gernany GP出場車 #1を前景に置いてみました。
1957年のLe Mansの写真です。
この年のLe MansにMaserati Worksは、Maserati 450S Costin Zagato Coupe #1、450S Spyder #2と300S #12の3台を投入しましたが、いずれもリタイアに終わりました。
写真に写っている200SI #25はプライベーターの車です。
Fiat 642RN2 Bartolettiトランスポーターのミニカーは、Exotoから素晴らしい出来のものが発売されていますので、このルマンの情景を再現してみました。
450S Spyder #2はGammma Models、300S #12はJolly Model製のミニカーです。
プライベーターのFrancisco Godia が1958年のLe Mansで乗ったMaserati 300S #1の1/18スケールミニカー(CMC製)を前景に置いてみました。
1957年をもってMaseratiはワークス活動を停止し、翌年からはプライベーターへの車両供給とサポート活動に専念することとなりました。
こうした経緯で余剰となったFiat 642トランスポーターは、Scarabチームを所有する米国のReventlow Automobiles Inc.に売却されました。
Scarabチームのトランスポーターについては、いつになるか分かりませんが、Scarabを取り上げた際に詳しくご紹介しましょう。
こちらは詳細が不明なのですが、Maserati USAのFiat 642トランスポーターです。
上で紹介したScarabのトランスポーターと全く同じ白とブルーの塗装で、エンブレムとロゴだけがMaseratiになっているように見えるので同一個体の車両と思われるのですが、この写真以外の実車写真や解説記事を見つけることが出来なかったので詳細不明です。どなたかご存じの方がいたらご教示下さい。
こんなミニカーまでABC Brianzaから発売されています。
この組み合わせが考証的に正しいのかどうか自信がありませんが、1959年のMeadowdale GPで3位に入ったMaserati 450S #45(BBR製)と並べてみました。
Fiat 682RNトランスポーターの方も、1958年にイタリアのプライベートチームScuderia Centro-Sudに売却されました。
Scuderia Centro-Sudのトランスポーターについては近いうちに取り上げる予定ですので、その際に改めて詳しくご紹介します。
残ったFiat 642RN2 Bartolettiトランスポーターは、その後もプライベーターの車両輸送に使われていたようです。
下の写真は最後の公式出動となったと思われる1962年のLe Mansでの情景ですが、Maserati FranceのMaserati Tipo 151/1 Coupe #4とBriggs Cunninghamチームの#2、#3を積載して来たようです。
また、当時のMaserati市販スポーツクーペのプロモーションの為に、トランスポーターの右側面に“Maserati 3500GT”、左側面に”Maserati 5000GT”のロゴが追加されていることも分かります。
この1962年バージョンもExotoから発売されていますので、Pinko製のTipo 151/1Cpupeを載せて当時の情景を再現してみました。
この写真を撮っていた時に、左側面のロゴも“Maserati 3500GT”になっていることに初めて気付きましたが、Exotoの大きなチョンボですね~(^-^;
車両積載中の状態も再現できます。
この1962年バージョンのFiat 642RN2 Bartolettiトランスポーターは、CMCからも1/18スケールの超絶ディテールミニカーが発売されています。
流石に1/18のトランスポーターは巨大でメッチャ重いです。
私はFerrariバージョンの方は所有しているのですが、流石にMaseariバージョンまでは手が回っていないので、私が良く利用しているイタリアのミニカーショップ“CARMODEL”のHPから写真を拝借しました。
CMCの方は、左側面のロゴがちゃんと”Maserati 5000GT”になっていますね(#^.^#)。
次回はいよいよScuderia Ferrariを予定していますが、大作になりそうなので少々準備期間を下さい。
では、次回もお楽しみに!!
Part 1のAlfa Romeo(こちら)、Part 2のLancia(こちら)に引き続き、Part 3ではAbarth Corseのトランスポーターやサポートカーを紹介します。
なお、今回はミニカーのスケールは全て1/43です。また、車名の頭にFiat Abarthが付く場合は省略して記述しています。
大作過ぎて字数制限に引っかかったので、前編、後篇に分けてお届けします。
<1950年代中期~1960年頃>
当時の実車写真を発見することが出来なかったので、正確な年代が分かりませんが、アバルト創成期に使用されたと思われる、Fiat 615Ⅱのサポートバンです。
IV Model Factoryがモデル化してくれました。
Fiat 600をベースに、Bertoneデザインのボディーを架装した速度記録車500 Record Bertone(向かって左)と750 Record Bertoneのミニカー(向かって右、いずれもHachette製)と並べてみました。
750の方は、1956年6月17~18日にMonzaで24時間速度記録に挑戦し、平均速度155.985km/hで当時のクラスHの速度記録を達成した車です。
500の方は、1956年7月25日に同じくMonzaで、2,000kmを平均速度139.978km/h、連続24時間走行で平均速度137.958km/h、2,000マイル走行で平均速度137.771km/hの記録を達成した車です。
別の速度記録車750 Bialbero Pininfarina Record(向かって左、GAG Model製)と500 Record Pininfarina(向かって右、Pinko製)と並べてみました。
750の方は、Fiat 600をベース、500の方はFiat 500をベースにPininfarinaデザインのボディーを架装した速度記録車で、750の方は1957年10月にMonzaで3つのクラスHの速度記録を達成した車、500の方は1958~59年にかけて多くの速度記録を樹立した車です。
1957年のMille Migliaに出場した、750 Vignale Goccia #38(CarPin Models製)と、1959年のAlbert Ascari Torophy 12時間に出場した750 Coupe Zagato #41(Starline Models製)と並べてみました。
<1961年>
1961年6月に開催されたルマン24時間では、OM Tigrottoトラックを改造したトランスポーターが使用されていました。
トランスポーターはIV Model Factoryが、1961年のルマン出場車はSparkがモデル化してくれていますので、当時の状況を再現してみました。
搭載車両の700 Bialbelo #55は、ゴールまであと1ラップの所までクラス1位をキープしていたのに、オイルリークでリタイアを強いられた車です。700 Bialbelo #56は111ラップ目でダイナモが壊れてリタイア、850 Bialbelo #60は総合14位で完走、手前の700 Spyder #49は15ラップ目に事故で早々にリタイアした車です。
この一連の写真はアバルトの歴史を語るときに必ず登場する有名な写真で、日本のアバルトディーラーのショールーム壁面にもパネル写真にして飾ってありますが、1961年9月3日に開催されたNürburgring 500kmレースでアバルトが歴史的大勝利を挙げた時の写真です。
このレースにアバルトは、GTカテゴリーに2台の700 Bialberoと3台の1000 Bialberoを、ツーリングカーカテゴリーに5台の850 TCを投入し、ブライベータ―チームからも数台の車が参戦しましたが、1000 Bialberoの3台が総合1,2,5位を獲得(但し1位はプライベーターのScuderia Serenissimaからエントリーした#113)、総合8位に入った700 Bialbero #98もGT700クラス優勝、ツーリングカークラス(T850)でも850TCが1~3位独占という大勝利を挙げ、アバルトの名を一躍高めました。
Nürburgringに向けて工場を出発するAbarth Corseのコンボイ
超変態メーカーのIV Model Factoryが、この歴史的なコンボイをミニカーで完全再現するという快挙(暴挙?)をやってくれました。
先ずは、先頭のFiat 615Ⅱサポートトラックです。
幌は実車通りに布地が使われており、中々良い雰囲気です。
2台目の、OM Tigrottoトラックを改造したトランスポーターです。
搭載車両の1000 Bialbero #112は総合2位、700 Bialbero #99はDNF、850TC #51は総合13位 T850クラス2位の車です。
なお、1000と700 Bialberoのミニカーは、CarPin Models製、850TCはProgetto K製で、いずれもIV Model Factory特注品です。
3台目の、OM Tigrottoトラックの荷台に建築用の足場を利用した架台を設置した仮設トランスポーターです。
搭載車両の1000 Bialbero #110はDNF、700 Bialbero #98は総合8位 GT700クラス1位、850TC #50は総合22位 T850クラス5位の車です。
4台目の、OM Tigrottoトラック仮設トランスポーターです。
搭載車両の1000 Bialbero #111は総合5位、850TC #52は総合12位 T850クラス1位の車です。
最後尾5台目の、OM Tigrottoトラック仮設トランスポーターです。
搭載車両の850TC #53は総合34位 T850クラス9位、850TC #64は総合14位 T850クラス3位の車です。
<1962年>
1962年のルマン24時間レースでは、こんなトランスポーターが使われていました。
車種はFiat 645Nだと思われますが、私の知る限りではこのトランスポーターのミニカーは発売されていません。
IV Model Factoryから、Rosso塗装で荷台の短いFiat 615Ⅱサポートトラックも発売されています。
当時の写真を発見できなかったので正確な時代が特定できませんが、多分このあたりの時代に使用されていたものと思われます。
Spark製の1962年ルマン24時間出場車と並べてみました。
Abarth Simca1300 GT #41は66ラップにイグニッショントラブルでリタイア、同じく#43はベルギーのEquipe Nationale Belgeからエントリーし総合14位、700 Bialbero #51は114ラップにピストン破損でリタイアした車です。
後編に続く
前編から続く
<1963年~1971年>
1963年のNürburgring 500kmレースのパドック写真です。
この年から、OM Tigreトラックを改造した赤いトランスポーターと、車種不明の一回り小さい赤いトランスポーターを使用し始めたのが分かります。
OM Tigreのトランスポーターは、CarPin Modelsがモデル化してくれています。
上の写真では、赤いトランスポーターの横にFiat 615Nトラックの荷台に850TCを積載したグレーの車両も見受けられます。
これはIV Model Factoryが再現してくれました。
積載されている850TC #62は、同レースで総合6位 T1.0クラス1位になった車です。
上や下の写真では、Fiat 1100T小型トラックがタイヤや部品の運搬車として使われていることも分かります。
この車両もCarPin Modelsがモデル化してくれています。
この車両は後部のあおりを倒すと積車としても使えますが、この状態を再現したミニカーもCarPin Modelsから発売されています。
積載しているのは、Bee Bop製のOT1600 Berlina(1964)です。
Fiat 1100Tは、この時代のAbarth Corseのサポートバンとしても使用されていました。
この車両はALM Modelがモデル化してくれています。
Starline製の2300S Coupe速度記録車(1963)と並べてみました。
このミニカーは、助手席側ウインドウにクイック フィラーキャップが直接接着されているだけという手抜き商品だったので、助手席を撤去して設置された巨大な補助燃料タンクや、そこからリアサイドウインドウを貫通して後部に伸びるブリーザーパイプ(?)は私が追加工作しました。
1966年撮影の写真です。
似たような情景をミニカーで再現してやりました。
積載されている1000TC(全てBrumm製)は、1966年のMonza 4時間レース出場車を再現したもので、#28が3位、#30が1位、#31はDNFという成績でした。
1966年のNürburgring 500kmレースに向けて、アバルト工場でレース車両積込み中の情景と思われる写真です。
似たような情景をミニカーで再現してやりました。
積載されているのは、同レースに出場した(総合34位)OT 1300 Longtail #5(CarPin Models製)とOT 1600 Coupe Prototipo(Spark製)、手前の車は同レースで総合3位 P1.0クラス1位を獲得した1000 SP #25(CarPin Models製)です。ちなみにこのレースでは、AbarthチームのOT 1300 #35が優勝しています。
これも1966年に撮影されたものですが、OM Tigreトランスポーターの横に、サポートカーのFiat 625大型バンが写っています。
私は所有していませんが、IV Model Factoryからこのミニカーが発売されています。
このあたりの時代には、Fiat 600T小型バンもサポートカーとして使用されていました。
これはFiat 600 Multiplaをベースにバンボディーを架装された車です。
1967年のOllon-Villarsヒルクライムレースでクラス優勝したOT 1300 #148(RS Model製)と並べてみました。
1966年のOT 2000 Coupe America(Hachette製)と並べてみました。
1968年撮影の写真ですが、Fiat 625サポートカーのルーフにチェッカー模様が追加されていることが分かります。
これも1968年撮影の写真ですが、2000 Sport Spiderの後方左端の人物がカルロ・アバルト御大、その隣がアンネリーズ夫人です。
この時代のFiat 625サポートカーのミニカーも、IV Model Factoryから発売されています。
1968年のNürburgring 500kmレースで優勝した、1600 Sport Spider #6(DVA製)と並べてみました。
1969年のヒルクライムレースに出場した3000 Sport Spider #141、同年のNürburgring 1000kmレースに出場した2000 Sport Prototipo Cuneo #34(両方ともDVA製)と並べてみました。
Fiat 1100Tサポートバンの後継として、Fiat 238のサポートバンがAbarth Corseで使用されました。
正確な使用年が分かりませんが、Fiat 238は1967~1983年にかけて生産された車なので、少なくとも1967年以降から使用されたと思われます。
1968年のImola 400kmレースでクラス優勝した1000 SP #21(CarPin Models製)と並べてみました。
この車は、BigStoneさんが1/1スケールをお持ちですね(笑)。
1970年の1000 TCR(No Name製)と並べてみました。
<1972年以降>
1971年10月にAbarth&CはFiatに買収され、Fiatグループのモータースポーツ車両開発や市販車チューニングを担当することになりました。Fiat 124 Rallyや131 RallyなどはAbarthが手掛けたマシンです。
1981年に会社としてのAbarth&Cも活動を停止しましたが、引き続きFiat社内のレーシング部門としてAbarthの活動は続き、Lancia 037 Rally、Lancia Delta S4、Lancia Delta HFなどの優れたラリーカー、Lancia LC2などのグループCカー、 Alfa Romeo 155TSや155 V6 TI DTMなど、Fiatグループのほとんどのモータースポーツ車両開発に関与しています。
1972年以降はAbarth単独でのモータースポーツ活動は行っていないはずですが、Progette KよりFiat 900Tのサポートバンのミニカーが発売されています。
当時の写真を発見できなかったので正確な時代考証が出来ないのですが、Fiat 900Tは1976~1985年まで製造された車なので、少なくとも1976年以降に使用された車だと思われます。
時代考証的には少々合わないですが、1974年のGiro d' Italiaに出場したAbarth 3500 Prototipo Pininfarina (SE030) #527(Bee Bop製)とX1/9 1800 Prototipo #529(CarPin Models製)と並べてみました。
#527の方は見事2位を獲得、#529の方は、F1ドライバーのCray Regazzoniがドライブしたマシンです。
翌1975年のGiro d' Italiaで見事優勝を飾った、031 Mirafiori 3500(SE031)#516(Bee Bop製)と並べてみました。
1979年の035 Volumetrico Competizione(SE035)(CarPin Models製)と並べてみました。
1976年頃にこんなIveco Fiat OM55大型バンのサポートカーが使われていたようです。
私は所有していませんが、Tronからこのミニカーが発売されています。
次回はMaseratiを予定していますので、乞うご期待!!
Part 1のAlfa Romeo Works(こちら)に引き続き、Part 2ではLancia Worksのトランスポーターやサポートカーを紹介します。
前回登場したミニカーは、私のミニカーネタブログに一回は登場したものがほとんどだったと思いますが、今回のはほとんど初登場のものだと思います。
なお、特記ない限りミニカーのスケールは1/43です。
<1950年代初頭~1955年頃>
Lanciaというと、Fulvia HF、Stratos HFや037 Rally、Delta Integraleといったラリーのイメージが強いですが、1950年代前半~中盤には、D20やD24がTarga FlorioやMille Miglia等のスポーツカーレースで活躍し、1954年からはヴィットリオ・ヤーノ(Vittorio Jano)設計のD50でF1にも参戦しましたが、エースドライバーのアルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)の事故死や会社の経営難もあって、翌1955年に全てのスタッフや設備をフェラーリに移管してF1から撤退しました。
その頃のScuderia Lanciaは、Lancia Esatau Pバスのシャシーを利用したトランスポーターを使用していました。
1953年撮影
1953年 Carrera Panamericana
1954年撮影
アルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)のドライブで1954年のMille Migliaを制したD24 #206(heco models製)と1953年のTarga Florioに出場したD20 #24(Techno Model製)と並べてみました。
1952年のルマン24時間レースで6位に入賞した、Aurelia B20 Corsa #39(Techno Model製)と並べてみました。
アルベルト・アスカリ(Alberto Ascari)のドライブで1955年のNapoli GPを制したD50 #6(Renaissance製)と並べてみました。
この時代のD50は、独CMC社から超絶ディテールミニカーの世界Part3(こちら)でご紹介した驚愕の出来の1/18スケールミニカーが発売されています。
<1960年代中期~1972年頃>
1962年にチェーザレ・フィオリオ(Cesare Fiorio)により設立されたHF Squadra Corseは、ランチアのセミワークスチームを経てワークスチームに昇格し、Fulvia Ralley HFとサンドロ・ムナーリ(Sandro Munari)を擁してラリーで大活躍しました。
この時代のトランスポーターは私の知る限り発売されていないし、どんな車かもよくわからないのですが、この時代のサポートカーと思われるFiat 238 VanがProgetto Kから発売されています。
1965年のCoupe des Alpesで優勝した、Flavia HF Sport Zagato #82(Tron製)と並べてみました。
1967年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)で見事優勝を遂げた、#87 Sandro Munari /L.Lombardini組のFulvia Ralley 1401 HF(Skid製)と並べてみました。
1972年のモンテ・カルロ(Monte Carlo)を制した、#14 Sandro Munari/Mario Mannuci組のFulvia Ralley 1.6 HF(IXO製)と並べてみました。
AUTOart製の1/18スケールFulvia Ralley 1.6 HF #14 1972年モンテ・カルロ優勝車を前景に置いてみました。
<1973~1974年>
Lanciaは1969年にFiatに買収されて傘下に入りますが、ラリーチームは引き続きチェーザレ・フィオリオ(Cesare Fiorio)が率いました。
当時FulviaやBeta Coupeの強力なライバルとして君臨していたAlpine A110を打ち負かすため、ラリー専用車としてStratosを開発し、1972年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)にプロトタイプが試験投入されました。
WRCに本格参戦した1974年にはわずか4戦参戦しただけで3勝を挙げてメイクス・タイトルを獲得し、ストラトス旋風を巻き起こしました。
この時代は、Fiat 673トラックのシャシーを流用したトランスポーターが使用されていました。
私は所有していませんが、このミニカーはABC-Brianzaから発売されています。
またこの時代に使用されたFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。私も所有しているのですが、未組み立てのまま棚ざらしになっております(*_*;
同時代のFiat 238 Vanのサポートカーのミニカーも、Progetto Kから発売されています。
1973年のタルガ・フローリオ(Targa Florio)で2位に入った、#4 Sandro Munari/Jean-Claude Andruet組のStratos HF Prototipo(Reve Collection製)と並べてみました。
Stratos HFがWRC初勝利を挙げた、1974年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #2 Sandro Munari/Mario Mannucci組(hpi racing製、向かって右側)と、同年のツール・ド・コルス(Tour de Corse)優勝車 #2 Jean-Claude Andruet/ 'Biche' (Michèle Espinosi-Petit )組のStoratos HF(hpi racing製、向かって左側)と並べてみました。
当時のLancia BetaサポートカーもPegoから発売されています。
<1975年>
1975年からメインスポンサーがMarlboroからAlitaliaに変わりました。
この年もStratosはWRCで強さを発揮し、4勝を挙げてメイクス・タイトルを連破しました。
この年のトランスポーターは、前年の赤塗装のままスポンサーロゴだけを変更したものが使われていたようです。
私は所有していませんが、このミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
アリタリアカラーに変更されたLancia BetaのサポートカーもPegoから発売されています。
1975年のサファリ・ラリー(Safari Rally)で2位に入った#3 Sandro Munari/ Lofty Drews組と3位の#8 Björn Waldegård/Hans Thorszelius組のStratos HFと並べてみました。
1975年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #11 Björn Waldegård/Hans Thorszelius組のStratos HF(hpi racing製)と並べてみました。
<1976~1977年>
1976年もStoratos HFが席巻したシーズンで、4勝を挙げてメイクス・タイトルの3連覇を達成し、このままいけば翌年も4連覇が濃厚と思われましたが、1976年のシーズンオフにFiatとLanciaのモータースポーツ部門の統合が行われ、今後はFiat 131 Abarthの方に力を入れる決定がなされたために、1977年のWRCはFiatがメイクス・タイトルを獲得し、Lanciaは5位に沈みました。
1976年から、我々がStratosというとイメージするアリタリアカラーのマーキングに変更されていますが、トランスポーターもアリタリアカラーに変更されています。
このカラーリングのミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
積載している上段のStratos HFは、1976年のモンテ・カルロ(Monte Carlo)優勝車の#10 Sandro Munari/Silvio Majga組、と2位のB#6 jörn Waldegård/Hans Thorszelius組の車(いずれもhpi racing製)です。
下段は翌1977年のモンテ優勝車#1 Sandro Munari/Silvio Majga組の車(Minichamps製)です。
後述するFiat 238 High Roof Vanのサポートカーと並べてみました。
1976年のサファリでリタイアに終わった、#6 Sandro Munari/Silvio Majga組の車(hpi racing製)と並べてみました。
Kyosho製の1/18スケール1976年モンテ優勝車を前景に置いてみました。
この時代のFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。
これは私がそのキットを組んだものです。
トレーラー上の#1は1977年のモンテ優勝車(hpi racing製)、手前の#539は、Sandro Munariのドライブで1977年のGiro d' Italiaを制したStratos Turbo Gr. 5(Arena Modelli製)です。
Progetto KのFiat 238 High Roof Vanをベースにして、この時代のLanciaのサポートカーに改造するトランスキットがArena Modelliから発売されており、これを利用して私が改造したものです。
1977年のサファリで3位に入った、#7 Sandro Munari /Piero Sodano組の車(hpi racing製)と並べてみました。
<1978年>
この年は完全にワークス活動がFiat 131 Abarthの方に移されたために、メイクス・タイトルはFiatが獲得し、Lanciaは7位に沈みました。
AlitaliaがFiatの方のスポンサーに移ったために、この年のLanciaはRirelliカラーを纏って戦いました。
この時代に使用されたFiat 242 Vanのサポートカーのレジンキットが、Arena Modelliから発売されています。私も所有しているのですが、これも未組み立てのまま棚ざらしになっております(*_*;
この時代のFiat 238 Vanサポートカーのハイルーフバージョンとノーマルルーフバージョンが、Progetto Kから発売されています。
ワークス ストラトス最後の勝利を飾った、1978年のサンレモ・ラリー(Rallye Sanremo)優勝車 #4 Markku Alén/Ilkka Kivimäki組の車と、同年のRally Hunrsuckに出場した#1 Walter Rohrl/Christian Geistdorfer組の車(いずれもhpi racing製)と並べてみました。
番外編として、アリタリアカラーを纏ってこの年のメイクス・タイトルを獲得した、FiatワークスチームのFiat 242 Vanサポートカーの1/18スケールミニカーがIXOから発売されていますので、1978年のポルトガルラリー優勝車の#4 Markku Alén/ Ilkka Kivimäki組のFiat 131 Abarth(Kyosho製)を載せてご紹介します。
さすがに1/18はデカいのでえらく場所を取ります。1/18のトランポは日本の住宅事情には合ってないですね(笑)
<1983年>
1983年からWRCのトップカテゴリーはグループB車両で争われることになりました。
当時はフルタイム四駆とターボエンジンを武器にAudi Quattroが台頭して来ていましたが、当時のLanciaには四輪駆動車に対する技術的蓄積が乏しく、開発予算や期間も限られていることから、Stratosの長所を生かしつつ欠点をつぶしたMR車 037 Rallyで勝負を挑みました。
1983年シーズンは5勝を挙げたLanciaが見事メイクス・タイトルを獲得しましたが、ドライバーズ・タイトルはAudiのハンヌ・ミッコラ(Hannu Mikkola)にさらわれました。
この年のFiat 242E Vanのサポートカーが、Mini Racingから発売されています。
1983年の1000湖ラリー(1000 Lakes Rally)で3位に入った、#2 Markku Alén/ Ilkka Kivimäki組の037 Rally(hpi racing製)と並べてみました。
1983年のモンテ優勝車 #1 Walter Rohrl/ Christian Geistdorfer組の1/18ミニカー(Kyosho製)を前景に置いてみました。
<1984年>
Audi Quattroの熟成がさらに進み、ドライバーズ・タイトルはAudiのスティグ・ブロンクビスト(Stig Blonqvist)が、メイクス・タイトルも5勝したAudiが獲得し、1勝にとどまったLanciaは2位に終わりました。
この年のFiat DucatoサービスカーはIXOから発売されています。
1984年のツール・ド・コルス優勝車 #5 Markku Alen/ Ilkka Kivimaki組の車と、1000湖ラリー3位の#10 Henri Toivonen/ Juha Piironen組の車(hpi racing製)と並べてみました。
1984年のサファリ4位 #7と1986年のサファリ3位 #3(いずれもMarkku Alén/ Ilkka Kivimäki組)の車(hpi racing製)と並べてみました。
次回はMaseratiかAbarthをお届けする予定ですので、乞うご期待!!
先日、1年半くらい放置していた「超絶ディテールミニカーの世界」をやっと完結できたので(こちら)、予告通り新しいミニカーネタのシリーズとして、「Classic Racing Car Transporterの世界」と銘打って、各レーシングチームのトランスポーターとサポートカーのミニカーをその時代に合ったレーシングカーのミニカーと絡めてご紹介して行きたいと思います。
80年代以降のレーシングカートランスポーターは、VolvoやMercedesやIvecoなどの大型ボックストレーラーを流用したものになってしまったので、カラーリング以外は同じような形になってしまいあまり面白くないのですが、それ以前のトランスポーターは各チームがトラックやバスのシャシーを流用して改造した車両を使用していたので色々な形があり、そのレトロな雰囲気と相まって非常に魅力的です。
1/43スケールミニカーの世界は限りなく奥深いので、調べてみると大小のミニカーメーカーからClassic Racing Car Transporterのミニカーが色々発売されていることが分かりました。
これに、その時代のサポートカーとレーシングカーのミニカーを配すると、当時のパドックの雰囲気やオイルの匂いが感じられるような素敵なディスプレイが出来あがるのですっかり嵌ってしまい、気が付けば結構な数のコレクションが出来上がってしまいました。
このコレクションの中から、レーシングチーム毎にまとめてご紹介して行きたいと思いますが、膨大な数のネタがあるので完成予定の見当が付きません(笑)。ボチボチ続けて行きますのでお付き合いください。
ラテンな私としては先ずイタリアのチームから片付けていきたいと思いますが、記念すべき第1回目は当然Alfa Romeoのワークスチームです(笑)
なお、特記ない限り掲載されているミニカーのスケールは1/43です。
<1929~1935年頃>
戦後あのFerrariを創設するエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)は、元々はアルファの車でレースを行っていたアマチュアレーシングドライバーでしたが、1929年に自分のレーシングチームS.A. Scuderia Ferrariを設立しました。
そして、1933年にアルファがワークス活動を休止してから1938年にAlfa Corseとして再開するまでの間は、実質的にアルファのワークスチームのような立場でレース活動を行っていました。その頃のアルファのレーシングカーに、あのFerrariの跳ね馬のエンブレムが付いているのはこういう経緯があるからです。
Scuderia Ferrariでは、当初LanciaやCeiranoのトラックシャーシーをもちいたトランスポーターを使用していました。
当時のScuderia Ferrariで使用されていたCeirano C47 CRAトランスポーターです。
このミニカーは、ABC-Brianzaから発売されています。
ルイ・シロン(Louis Chiron )のドライブで1934年のモナコGPで2位に入ったAlfa Romeo P3 GPカー(Rio Models製)と、同じく1934年のTipo B P3 Aerodinamica(Neo Scale Models)と並べてみました。
手前の4台の8C 2300は、Alfa Romeoが1931~1934年のルマンを4連覇した時のマシン達です。向かって左から1931年優勝車#16(Starter製)、1932年優勝車#8(MCM製)、1933年優勝車#11(MCM製)、1934年優勝車#9(Starter製)。
Tazio Nuvolari とGiovan Guidottiのドライブで1933年のミッレ・ミリアを制した6C 1750 GS Spider Zagato(CMC製1/18スケール)とヌヴォラーリの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
ヌヴォラーリのフィギュアは、Le Mans Miniaturesの最新作だけあって素晴らしい仕上がりです。
当時のScuderia Ferrariでは、Ceiranoより少し大型のLancia Eptaiota Torpedoneのトランスポーターも併用されていました。
私は所有していませんが、このミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
<1936~1937年頃>
この時期は、3t級のトラックAlfa Romeo 500のシャシーをもちいたトランスポーターを使用していました。
この写真は、1936年のトリポリGPに向けての船積み中の情景と思われます。
本来なら8C 35 Monopostoあたりと並べるのが適当なのでしょうが、この時代のアルファのレーシングカーを所有していないので、時代考証的には少々おかしいですが、タッツィオ・ヌヴォラーリ(Tazio Nuvolari )のドライブで1935年のトリポリGPで4位入賞した16C Bimotore(Top Model製)と並べてみました。
<1946~1951年頃>
500のトランスポーターは、戦後のF1創成期を席巻したTipo 158/159 Alfettaの時代もAlfa Corseで使用されていました。
このミニカーもExotoから発売されています。
伝説の名ドライバー ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)が自身最初のF1チャンプを決めた、1951年スペインGP優勝車Tipo159M #22(Minichamps製)と並べてみました。
後部ドアが開閉可能で、マシンの搭載情景を再現できます。
#1は1950年シーズンのTipo158(Western Models製)です。
Tipo159M(Exoto製1/18スケール)とファンジオの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
<1953~1958年頃>
この時代のAlfa Corseでは、9tクラスの大型車Alfa Romeo 900の連結トレーラータイプのトランスポーターが使用されていました。
これは、1953年のルマン24時間レースのパドックで撮影された写真です。
1958年に、インディーカーをナポリからMonzaまで運搬した時の写真です。
この900のトランスポーターは、Gila Modelliがちゃんとモデル化してくれています。
上に乗っている3台の6C 3000 CM 3.5は、1953年のルマンに出場したが残念ながらいずれもリタイアに終わった車達です(Tron製)。
手前の#602(Tron製)は、同年のミッレ・ミリア(Mille Miglia)に出場したファンジオの車で、首位を走行中にタイロッドが折れたにもかかわらず、前輪の片方がふらふらになった車を超人的なテクニックでねじ伏せてゴールまで走りぬき2位に入った伝説の車です。
<1965年頃>
この頃のAuto Deltaは、8.5t級のトラックFiat 645Nを用いたトランスポーターを使用していました。
この写真は、1965年のルマンのパドックで撮影されたものです。
このミニカーは、ALM Modelから発売されています。
積載されている3台のTZ2は全て1966年シーズンの車両で、#48がルマンでリタイアに終わった車(BBR製)、#126がTarga Florioの4位入賞/クラス1位車(Make Up製)、戦績不明#230(Best製)を再現しています。
手前の#41のTZ2は、1965年のルマンでリタイアに終わった車です(BBR製)。
ヨッヘン・リント(Jochen Rindt)のドライブで1966年のセブリング(Sebring)4時間を制したGiulia 1600 Sprint GTA(Techno Model製1/18スケール)とリントの1/18スケールフィギュア(Le Mans Miniatures製)を前景に配してみました。
リントのフィギュアも、Le Mans Miniaturesの最近作だけあって中々素晴らしい仕上がりです。
この時代のAuto Deltaでサポートバンとして使われていたと思われるRomeo 2バンのミニカーが、Progetto Kから発売されています。
1967年のETCC ニュルブルックリンクで4位に入賞したGiulia 1600 Sprint GTA (BO-G Automodelli製)と並べてみました。
1967年のTipo 33/2 Stradale Prototipo (Make Up製)と並べてみました。
<1966~1977頃>
この時代のAuto Deltaでは、Alfa Romeo Mille(1000)大型トラックを用いたオープントレーラータイプのトランスポーターが使用されていました。
1966年~1968年くらいまでは、このような赤と青のツートーン塗装だったようです。
1966年撮影
1968年 Brands Hatch BOAC 500
私は所有していませんが、この塗装のミニカーがABC-Brianzaから発売されています。
1968年の途中から1970年代中盤位までは、青と黄色のツートーン塗装でした。
1968 Mugello
1969 Zeltweg 1000km
1970 Monza
1971 Targa Florio
この塗装のミニカーもABC-Brianzaから発売されています。
手前のTipo33/3 #65は、1970年のルマンでリタイアに終わった車(Ciemme 43製)、Tipo33/3 #5は、1971年のTarga Florio優勝車(BBR製)です。
後述するAlfa Romeo F112とGiulia SWのサポートバンと並べてみました。
同時期のAuto Deltaで使用されていた、Alfa Romeo F12サポートバン(Progetto K製)です。
1971年のGiulia 1300 GTA Jr. Corsa(Make Up製)と並べてみました。
同じく同時期にAuto Deltaで使用されていた、Giulia SWのサポートバン(Progetto K製)です。
1970年のルマンでリタイアに終わったTipo33/3 #35(Ciemme 43製)と並べてみました。
<1988~1996年頃>
80年代以降のボックストレーラータイプのトランスポーターは、形状的な変化が乏しくてつまらないのと、ここまで手を広げると収拾がつかなくなるので(笑)コレクションの対象外にしているのですが、アルファは例外的に手に入れました。
この時代のAlfa CorseではIveco 190 Turbostarの大型トレーラーを使用していました。
まずこちらは1988年頃のトランスポーター(Old Cars製)です。
1988年のGiro d' Italiaに出場した75 Turbo Evoluzione IMSA(M4製)と並べてみました。#1は優勝車です。
155 V6TIがDTMで大暴れした1993年頃のトランスポーターは、Eligorから発売されています。
hpi racing製の1993年シーズンの155 V6TIと並べてみました。
#8はその年のDTMチャンプに輝いたNicola Larini車、#7はAlessandro Nannini車、T8はTカーです。
前景に1/18スケールのNicola Larini車(hpi racing製)を配してみました。
Martiniカラーになった1995~1996年シーズンのトランスポーターもEligorから発売されています。
1996年シーズンの155 V6TI #5 Larini車、#6 Nannini車と、#18 Gabriele Tarquini車の通称赤マルティニ(全てhpi racing製)
<番外編>
トランスポーターやサポートカーではないですが、アルファロメオのバロッコ(Balocco)テストコースの消防車として、アルファの歴代セダンを改造した車両が使われていました。
1/43ミニカーの沼は限りなく深く、こんな車両のミニカーまで発売されています。これらについては、少々古いですが6年前のブログ記事「バロッコの守護神」 (こちら)で紹介していますのでご覧ください。
次回はLancia Worksを予定していますので、乞うご期待!!
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