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2025年06月07日 イイね!

ポルシェ、公道を走れるレースカー『963 RSP』発表。50年前に誕生の917ロードカーをオマージュ

ポルシェ、公道を走れるレースカー『963 RSP』発表。50年前に誕生の917ロードカーをオマージュ
 ポルシェは6月6日、フランスで来週14~15日に開催される第93回ル・マン24時間レースに先立ち、公道走行が可能なLMDhカーベースのワンオフモデル『ポルシェ963 RSP』を発表した。

 このクルマは、マルチマチック製シャーシを基にポルシェが開発したLMDhレースカーを大幅に改良したもので、1970年と翌71年のル・マンで連覇を果たした『917』のロードゴーイング・バージョンが製造されてから今年で50周年となるのを記念して作られたモデルだ。

 車名の“RSP”はロジャー・サール・ペンスキーの頭文字であり、このワンオフモデルの車名は、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)を構成する組織を率いる88歳の元レーサー兼チームオーナー、ロジャー・サール・ペンスキーの名にちなんでいる。

 プロジェクトはポルシェ、PPM、そしてポルシェ・カーズ・ノース・アメリカ(PCNA)のコラボレーションによって実現した。このコンセプトは、ロード・アトランタで行われた、PCNAのティモ・レッシュ社長兼CEO、ポルシェ・モータースポーツ副社長のトーマス・ローデンバッハ、そしてポルシェ・モータースポーツのLMDhファクトリーディレクターであるウルス・クラトルによる会議の中で生まれ、その後PPMでマネージングディレクターを務めるジョンサン・ディウグイドにアイデアが提示されたことでさらに発展。最終的に、ペンスキー氏がこのクルマの顧客に指名されることとなった。

「物語に登場する917はロードゴーイングカーではあるものの、紛れもなくレーシングカーだった」とレッシュ氏は半世紀前に作られたストリートバージョンについて語った。

「そこで私たちは、963 RSPにも同じアプローチを採用することにした。最高品質の美しい素材を使用しながらも、その内部は紛れもなくレーシングカーそのものだ」

 WEC世界耐久選手権と、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方でチャンピオンシップを獲得したプロトタイプを、公道走行可能な状態にするためには大幅なモディファイが必要となったが、その目標は、オリジナルの公道仕様917のコンセプトに可能な限り近いオマージュを生み出すことだった。

 その結果、この特別なクルマはラッピングではなく、塗装のみで仕上げられた最初の963となった。外装はシュトゥットガルトのポルシェ博物館が所蔵する記録に基づき、サンプル塗装された“マルティーニシルバー”を使用し、3層ラッカーで塗装されたという。なお、ヒンジやウイングコネクターなどの細かい部品はサテンブラック仕上げとなり、リヤには3Dプリントされた「963 RSP」バッジが装着された。

 ボディワークのさらなる変更点としては、専用のフェンダー開口部の作成、レーシングカーに必須のカーボンファイバー製ウイングブランキングプレートの撤去、ノーズへのエナメル製ポルシェバッジの追加、フロントおよびリヤのナンバープレート取り付けポイントの追加などが挙げられる。

 一方、インテリアは大幅にオーバーホールされ、シート、レッグクッション、ルーフライニング、ピラー、ステアリングホイールなどが一新。コックピット全体にタンレザーとアルカンターラが採用された。また、特注仕様として、エンジニアは着脱可能な3Dプリンター製カップホルダーを追加した。

 プロジェクトチームは最後に、963 RSPが公道走行に耐えられるよう、いくつかのメカニカルな変更も実施した。車高は可能な限りの最大設定まで引き上げられ、よりしなやかな乗り心地を実現するために、調整式マルチマチックDSSVダンパーはもっともソフトな設定に振られている。

 エンジニアはまた、コントロールユニットを改良し、車両がターンシグナルを操作できるようにしたほか、ヘッドライトを公道走行に適した位置に調整できるようにした。これらの変更に加え、ホイールアーチを覆うボディワークの改良、ミシュランのウエットコンパウンドタイヤの採用、そしてホーンの装着などにより、この特別なクルマは公道走行とナンバープレートの装着に必要な基準を満たしている。

 パワートレインに関しては、MGU(モーター・ジェネレーター・ユニット)からのパワーデリバリーが再マッピングされ、公道走行に適したスムーズなパワーデリバリーを実現。また、最高689PSを発揮する4.6リッターV8ツインターボエンジンをガソリンスタンドのガソリンで稼働させるための再マッピングも必要となり、ポルシェはこれを「大変な作業だった」と評した。

 ル・マン24時間レースの期間中、このクルマはサルト・サーキットで展示される。その後はポルシェ博物館に収蔵されるが、7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、インスピレーションの源となったポルシェ917とともに登場予定だ。

 ポルシェは、963 RSPは公道走行が承認されたものの、同社のモデルラインナップに新たに追加されたものではなく、1台限りの限定生産モデルであることを確認している。




















Posted at 2025/06/12 23:59:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2025年04月23日 イイね!

全世界1500台の限定モデル「ポルシェ911スピリット70」が登場

全世界1500台の限定モデル「ポルシェ911スピリット70」が登場
 ポルシェジャパンは2025年4月23日、1970年代から1980年代初頭のエッセンスを体現したオープントップモデル「911スピリット70」の導入を発表し、同日、予約注文受け付けを開始した。

 ポルシェ911スピリット70は、「911カレラGTSカブリオレ」をベースとした全世界1500台の限定で販売される特別なモデル。「専用のオリーブネオカラーと歴史にインスパイアされたデコレーティブグラフィック、インテリアの伝説的なパシャ柄などを採用したこの911は、ポルシェのヘリテージデザイン戦略の一環として生み出されたエクスクルーシブモデル。過去のアイコニックな車両デザイン要素を現代によみがえらせた、3番目のコレクターズアイテム」と紹介される。

 ヘリテージデザインモデルの第1弾は、1950年代から1960年代初頭のスタイルを踏襲した「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」で、2020年に発表された。第2弾は1960年代から1970年代初頭のスタイルを復活させた「911スポーツクラシック」で、こちらは2022年に全世界1250台の台数限定で販売された。

 今回の911スピリット70に搭載されるパワーユニットは、新開発の3.6リッター水平対向エンジンをベースに、高電圧システムと「T-ハイブリッドシステム」、そして電気モーターを内蔵した新型PDKを組み合わせたもの。システム最高出力が541HP、システム最大トルクが610N・mと発表されている。

 同車がまとう外板色は濃厚で深みのある特別なグリーンで、オリーブネオと呼ばれる。リア下部とフロントセクション、「フックス」デザインのスポーツクラシックホイールがグレーゴールドカラーに塗られ、ソフトトップとフロントウィンドウフレームはブラックでコーディネートされている。

 ボンネットにはグロスブラックシルクの3本デコレーティブストライプが入り、このラインはソフトトップにも同系色で続く。ボディーサイドには、「PORSCHE」のロゴとグロスブラックシルク仕上げとなる個別のスタートナンバー「ロリポップ」をあしらったデコレーティブグラフィックが備わる。

 1963年の歴史的なクレストとほぼ同じフロントボンネットの「ポルシェクレスト」に加え、ゴールドに輝くフロントフェンダーの「Porsche Exclusive Manufaktur」バッジとリアの「PORSCHE」「911 Spirit 70」のロゴも同車の特徴となる。

 インテリアは、ファブリックの「ブラック/オリーブネオ」のパシャ模様でコーディネート。18Wayスポーツシートプラスとドアのセンターパネル、グローブボックスの内側、リバーシブルトランクマットにもパシャ模様が施されている。シートのバックレストデコレーティブインレイとダッシュボードトリムにも、オプションでパシャを選択できる。オリーブネオのデコレーティブステッチが施された「バサルトブラック」のクラブレザートリムと、バサルトブラックのクラブレザーインテリアパッケージも標準で採用される。

 高解像度の12.65インチディスプレイを用いたメーターパネルの数字は「ポルシェ356」をほうふつさせるグリーンで、スケールラインと針はホワイトとなる。専用バージョンのスポーツクロノストップウオッチも、ホワイトの針とグリーンのインデックスでコーディネートしている。同車の登場に合わせ、2025年春にApple Vision Pro用アプリの無料提供も予定される。

 911スピリット70の価格は3341万円。8段PDK仕様で、ハンドル位置は左右から選べる。














関連情報URL:911スピリット70(ポルシェ・ジャパン)
Posted at 2025/05/08 08:00:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2025年01月09日 イイね!

ポルシェ、出力アップした新型『911カレラS』の予約受付を開始。充実装備と豊富なオプションを設定

ポルシェ、出力アップした新型『911カレラS』の予約受付を開始。充実装備と豊富なオプションを設定
 ポルシェジャパンは1月9日、新型『ポルシェ911カレラS』ならびに『911カレラSカブリオレ』について、同日より全国のポルシェ正規販売店にて予約受注を開始すると発表した。

 ポルシェ911のラインアップにおける『911カレラ』と『911カレラGTS』の間を埋めるモデルであるカレラS/カレラSカブリオレ。今回登場した新型ではリヤに搭載される3.0リッター水平対向6気筒ターボエンジンが強化され、先代のGTSに匹敵するパフォーマンスを発揮するに至った。

 具体的には、最高出力が先代のカレラSと比べて22kW(30PS)増の353kW(480PS)となり、最大トルクは530Nmに。新型ターボチャージャーを備える“フラットシックス”が生み出したパワーは8速ポルシェデュアルクラッチトランスミッション(PDK)を介してホイールに伝達される。クーペモデルでは静止状態から100km/hまで3.3秒で加速することが可能だ。またトップスピードは308km/hに達する。

 充実した標準装備と豊富な専用オプションも新型カレラSの特長のひとつだ。今回ポルシェは、カレラSの標準装備を大幅にアップグレードしている。そこにはスタッガードタイヤを装着した20/21インチ・カレラSホイールやスポーティなレッドのブレーキキャリパー、シルバーのテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステム、カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV+)が含まれる。

 また、エレガントなインテリアを演出するブラックのレザーパッケージも標準装備となっており、クーペモデルでは標準の2シーターレイアウトの代わりに可倒式リヤシートを追加料金なしで利用することもできる。

 一方のオプション装備には、俊敏でダイレクトなハンドリングが実現するとともに高速走行時の安定性を大幅に向上させる、ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムと10mm低い車高とリヤホイールステアリングを組み合わせたPASMスポーツサスペンションをはじめ、フロントアクスルのリフトシステム、HDマトリックスLEDヘッドライト、サーキット走行に最適なポルシェトラックプレシジョンアプリを含むスポーツクロノパッケージなどが含まれる。

 インテリアにおいては、レザーの使用範囲を広げるオプションやクレヨンのコントラストステッチの追加にも対応した。

 そんな新型911カレラSとカレラSカブリオレは、ともに左右のハンドルが選択可能。価格はクーペモデルが2203万円、カブリオレは2457万円(いずれも税込)となっている。












Posted at 2025/01/09 21:11:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2024年10月19日 イイね!

【GT3とツーリングパッケージ同時発表】ポルシェ新型GT3 自然吸気4Lフラット6を継続 多彩なパッケージも

【GT3とツーリングパッケージ同時発表】ポルシェ新型GT3 自然吸気4Lフラット6を継続 多彩なパッケージも
 ポルシェは911 GT3をモデルチェンジした。この極めてサーキット走行に適したロードスポーツカーは、軽量化戦略の拡大、510ps/45.89kg-mを発生する4L水平対向自然吸気エンジン、そして顧客重視の新しいオプションを備え、記念すべき年にデビューする。

911 GT3に初めて採用されたヴァイザッハパッケージは、サーキットで使用するためのカスタム構成オプションをさらに充実させており、さらに、精度とスポーツ性をいっそう高める充実した標準装備やその他のオプションが用意されているという。

1999年のデビュー以来、911 GT3はレースの遺伝子と日常の使いやすさの究極の組み合わせを提供してきた。その誕生から25周年を記念して、新型911 GT3はリアウイングを備えたサーキット重視のスポーツカーと、ツーリングパッケージを備えたより控えめなモデルの2つのバージョンが初めて同時にデビュー。

テーラーメイドパッケージと革新的なオプションにより、GT3の両バージョンはオーナーの好みや用途に合わせてさらにカスタマイズすることが可能となった。

メーカー希望小売価格(税込)は911 GT3/GT3ツーリングパッケージともに2814万円。


モダンなスタイリングの911 GT3
新型911 GT3は、フロントとリアのデザインがシャープになり、エアロダイナミクスも改良されている。両バージョンとも、フロントディフューザーの輪郭変更、スポイラーリップの形状改良、アンダーボディのフィンの改良がダウンフォースを増加させ、エアフローを最適化した。

911 GT3の再設計されたLEDマトリックスヘッドライト(ホワイトアクセントリングをオプション装備)は、911のすべてのライト機能を兼ね備えており、フロントエプロンに追加のライトが不要となったことにより、エアインレットエリアが拡大し、明確な構造の外観となると彼らはいう。

リアでは、ディフューザー、エアインレット、リアリッドのデザインを変更し、911 GT3のリアウイングには、角度のついた新しいサイドプレートが装備された。

ダブルウィッシュボーンのフロントアクスルには、エアロダイナミクスに優れた専用開発のティアドロップ型トレーリングアームを採用し、高速走行時にホイールアーチのダウンフォース増加とブレーキ冷却の改善に寄与。

高速からのブレーキング時でもフロントアクスルとリアアクスルのダウンフォースバランスが保たれるように、サスペンションエンジニアはピッチング(アンチダイブ)を低減。

新型911 GT3では、これを実現するために、ロアトレーリングアームのフロントボールジョイントがフロントアクスルのより低い位置に設定され、911 GT3は、現行の911 GT3 RSからこれらの変更を採用している。

911 GT3には、ウェットグリップが向上した255/35ZR20(フロント)と315/30ZR21(リア)のスポーツタイヤが標準装備されており、オプションで、公道走行が可能なサーキット用タイヤも用意される。


さらにカスタマイズが可能なツーリングパッケージ
モデルチェンジにより、ポルシェは911 GT3の各バージョンをより明確に定義している。

今回初めて人気の高いツーリングパッケージが、リアウイングを装着した通常のGT3と同時に登場。「ツーリングパッケージ」という名称は、1973年の911カレラRS 2.7の装備バージョンまでさかのぼり、2017年からは911 GT3の仕様として登場した。

新型911 GT3では、リアリッドグリルの“911 GT3 touring”ロゴに反映されるように、さらに特徴的になった。911 GT3ツーリングパッケージは固定式リアウイングを廃止し、911の時代を超越したエレガントなラインを維持する。

ティアオフエッジを備えた伸長式リアスポイラー、有名なガーニーフラップ、アンダーボディに適応されたフィンデザインがエアロダイナミクスバランスを保ち、インテリアは上質なレザーインテリアがクラシックでスポーティな雰囲気を与える。

今回、911 GT3ツーリングパッケージにリアシートシステムが初めてオプションとして用意された。これにより日常的な使用可能なスポーツカーとして、オーナーの希望に合わせてさらに個別調整し、最高のドライビングプレジャーを楽しむことができるとポルシェは述べている。

■ポルシェのブランドアンバサダーを務めるヴァルター・ロール
「特に曲がりくねったワインディングロードでは、ステアリングが先代モデルよりもさらに巧みに調整されていることがはっきりと感じられます。

ダイレクト感を失うことなく、センターポジションからより穏やかに反応するので、車に対する信頼感がさらに高まります。ギア比が短くなったことで、ドライビングの楽しさも大幅に向上しました」と付け加えている。


軽量設計と8%短いギア比
■軽量設計
911 GT3の俊敏でダイレクトなハンドリングには、その軽い車重が貢献している。新型911 GT3は軽量設計に徹底的にこだわり、シルバーカラーの新型軽量アルミニウムホイールは、バネ下重量を先代モデルより1.5kg以上軽減。

ヴァイザッハパッケージまたはライトウェイトパッケージのマグネシウムホイールもオプションとして用意されており、9kgの軽量化に寄与する。

新しい40Ahのリチウムイオン軽量バッテリーは、さらに約4kgの軽量化を実現し、このアスリートのBMIを向上させ、最も軽量な構成では、新型911 GT3の重量はわずか1420kgとなった。

■8%短いギア比
新型911 GT3の4L自然吸気エンジンは、現在の非常に厳しい排気ガス基準に合わせて設計されており、2つのパティキュレートフィルターと4つの触媒コンバーターを装備する。

この極めてパワフルなエミッションコントロールシステムにより、ポルシェは魅力的なサウンドスケープも実現。6気筒水平対向エンジンの出力は、一連の最適化によって達成された。

シリンダーヘッドが改良され、911 GT3 RS譲りのシャープなカムシャフトは、高回転域でさらにダイナミックなパフォーマンスを発揮。流量を最適化した各スロットルバルブと最適化されたオイルクーラーも採用されている。

水平対向エンジンは510psの出力を継続し、これは、改良された高回転自然吸気エンジンの1kWが、最も軽い車両構成でわずか2.8kg/PSを動かせばよいことを意味する。

また、7速PDKと6速GTマニュアルトランスミッションの最終減速比は、先代モデルよりも8%短縮されており、どちらのトランスミッションも、911 GT3と911 GT3ツーリングパッケージの両方で選択可能となっている。

PDK仕様車は3.4秒で100km/hまで加速し、最高速度は311km/h、マニュアルギアボックス仕様車は3.9秒、313km/hとなる。

■ブランドアンバサダーのイェルク・ベルクマイスター
「新型911 GT3は、最適化されたダンパーのチューニングにより、バンプや縁石を乗り越える際の安定性とハンドリングが向上しているため、サーキットではさらに優れた制御が可能になります。

アンチダイブシステムは、ブレーキング時のピッチングを著しく軽減します。その結果、あらゆる状況下で車両のバランスが大幅に安定します」と説明する。


革新的な軽量スポーツバケットシート
新型911 GT3には、可倒式バックレストとCFRP製シートシェルを備えた新しい軽量スポーツバケットシートがオプションで用意されている。

シートには胸部エアバッグが内蔵され、高さ調節は電動式、前後調節は手動式で、オプションで3段階のシートヒーターも選択可能で、ヘッドレストパッドの一部は取り外し可能だ。

これにより、サーキット走行時にヘルメットを着用するほとんどのドライバーの人間工学が改善され、ループによるバックレストの可倒機能により、911 GT3ツーリングパッケージ仕様車で初めて提供されるオプションのリアシートシステムにアクセスすることができる。

スポーツバケットシートに代えて、アダプティブスポーツシートプラス(電動18way調整機能付)を選択することもできるという。

新型911 GT3のコックピットは、現行911モデルのデザインをベースにしているが、カレラモデルのようなボタンによる始動ではなく、ロータリー式のイグニッションスイッチを採用している。

オプションのロールオーバー・バーは、モータースポーツ志向を示し、中央のデジタルメーターパネルは、明確に構成されたディスプレイと制御コンセプトでドライバーをサポートする。

コントラストの効いた配色により、レブカウンターとストップウォッチは瞬時に読み取ることができ、「トラックスクリーン」モードでは、レブカウンターの左右にあるデジタルディスプレイが縮小されて、タイヤ、オイル、水、燃料に関する主要なデータが表示され、シフトフラッシュによってドライバーに最適なシフトタイムを示す。

必要であればレブカウンターのディスプレイを回転させ、9000rpmのカットオフスピードを12時の位置に表示することもできるとポルシェは語る。


多彩なパッケージ
ポルシェは911 GT3にさまざまな装備パッケージを用意した。

今回初めてヴァイザッハパッケージが設定されたことで、911 GT3はサーキットで使用するためにさらに個性的な構成が可能になっている。リアアクスルのアンチロールバー、カップリングロッド、シアパネルは、ルーフ、リアウイングのサイドプレート、エクステリアミラートップシェル、ミラートライアングル、フロントエリアのエアブレードと同様にCFRP製となる。

さらに、レザーとレース・テックスのトリムがインテリアを視覚的に向上させ、911 GT3のダッシュボード上面は、初めて反射防止のレース・テックスで覆わる。

CFRP製ドアハンドルと収納ネットにより、軽量化するためにインテリアドアパネルを最適化し、CFRP製ロールケージやマグネシウム軽量鍛造ホイールもオプションで用意された。

911 GT3ツーリングパッケージには、ライトウェイトパッケージを用意。ルーフがエクステリアカラーと同色に塗装され、スタビライザー、カップリングロッド、リアアクスルのシアパネルがCFRP製に。

マグネシウム軽量鍛造ホイールと軽量ドアパネルもパッケージの一部で、標準装備の6速GTスポーツギアボックスとの組み合わせで、911 S/Tの短縮ギアレバーが使用される。ギアレバーの前の“Leichtbau”と刻まれたプレートがパッケージを示すという。

リアウイングを装備した911 GT3には、サーキット走行用のクラブスポーツパッケージが追加料金なしで利用可能。リアにはボルトで固定されたスチール製ロールケージ、ドライバー用の6点式シートベルト、手持ち式消火器が含まれ、パッケージにはオプションの軽量スポーツバケットシートが必須となる。

■GTカー部門責任者のアンドレアス・プレウニンガー
「新型911 GT3は、さらに爽快で個性的になりました。私達は細部まで徹底的に調査し、お客様が望む多くの機能を実現しました。これにより、GT3をドライバーの目的や好みにさらに具体的に適合させることができます」と締めくくった。





Posted at 2025/01/31 19:19:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2024年10月05日 イイね!

ポルシェ、サーキット走行性能を向上させるアップグレードキット「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」

ポルシェ、サーキット走行性能を向上させるアップグレードキット「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」
 ポルシェジャパンは10月5日、サーキット走行性能を向上させるアップグレードキットとして「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を発売した。価格は「718 ケイマン GT4」用が397万7600円、「718 ケイマン GT4 RS」用が801万7900円、「911 GT3」用が895万9500円、「911 GT3 Touring(911は992前期型)」用が514万3600円。同キットの予約はトレーニングを受けた正規ディーラーでのみ受け付け、装着に要する時間は1~2日とのこと。

 キットの名に与えられるマンタイはマンタイレーシングを指す。ポルシェとマンタイレーシングは2013年に提携を開始し、ポルシェが51%の株式を所有する。モータースポーツの分野でポルシェとともに多くの耐久レースでタイトルを獲得しており、マンタイレーシングは過去四半世紀にわたってニュルブルクリンクの耐久レースで通算54勝を挙げている。2024シーズンのFIA世界耐久選手権においては、LMGT3クラスのドライバーおよびチームの両タイトルを最終戦を待たずに獲得するなど強さを見せつけている。

 今回のパフォーマンスキットは、そのマンタイレーシングがレースで蓄積してきた専門的な知識と技術を採用することで、ベースモデルの走行性能をさらに高めることが可能という。各パーツの個別販売を受け付けるが、バランスを考慮してエアロパーツについては不可とした。

 キット内容としては、外観ではフロントに大型のスポイラーリップとサイドフラップを装備し、フロントアクスルのダウンフォースを増加させる。リアのウイングはよりワイドになり、ティアオフエッジ(ガー二―)が採用される。マンタイロゴが特徴的なエンドプレートとともにウイングの迎え角が大きくなっているという。また、リアディフューザーはカーボンファイバー製で、フィンが延長された。リアホイールのエアロディスクもカーボンファイバー製となり、空力性能を高める仕様となっている。

 これに加え、オプションとして軽量ホイールセットやレーシングブレーキパッド、けん引ループのトーフックなども用意される。

 なお、千葉県木更津市の「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)」では「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」を装着した911 GT3のドライビングプログラム「マンタイパフォーマンスプログラム」の予約受付を10月8日に開始。その性能を全長2.1kmのクローズドコースで試乗できる。
























Posted at 2024/10/09 21:12:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記

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「トレインカードラリー終了。達成賞のカードホルダーも無事ゲット。駅前のファミレスでのんびり120分飲茶食べ放題にするか( ^ω^ )」
何シテル?   08/02 13:30
VWポルシェとは、まばゆいほどに輝いて街角に停まっている新車でも、ホーム・ストレッチを爆走するレーシングカーでもありません。70年代始めから半ばまでつくられたV...
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誕生月特典の恩恵を受けたら意外と良かった☆ 
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タイヤ交換してきました。 
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