• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

オフアクシスのブログ一覧

2019年07月26日 イイね!

日本海の防人 JMSDF舞鶴地方隊 北吸桟橋見学

日本海の防人 JMSDF舞鶴地方隊 北吸桟橋見学海上自衛隊 舞鶴地方隊(京都府舞鶴市)


海自唯一の日本海側にある基地で
帝国海軍時代に鎮守府が置かれ
その伝統を引き継いでいます





土曜 日曜 祝日は岸壁から艦艇を見学することが出来ます

艦艇の入出港は防衛上の都合により公表されていません
場合によっては艦艇が全く停泊してないなんて状況もあるかもしれません





受付ですがチェックも厳しくなくほぼ素通りで入れました

海への転落の恐れがあるため飲酒してからの見学は出来ません
また歩きスマホや歩きながらの写真撮影は禁止です
※写真撮影は可能




受付にて見学証を渡されるので
首から下げて見学します





こんごう型ミサイル護衛艦3番艦
DDG-175 みょうこう  排水量(満載) 9485トン
第3護衛隊

イージスシステム搭載で弾道ミサイル防衛対応艦です



あきづき型護衛艦4番艦
DD-118 ふゆづき  排水量(満載) 6800トン
第3護衛隊

イージス艦が大気圏外の弾道ミサイルに対処している間は
他の対空ミサイルの脅威に対して手薄なため
それを護衛するために造られたのが
あきづき型護衛艦です




みょうこうには後部ヘリコプター発着甲板がありますが
格納庫が無いので常時搭載の航空機はありません

ふゆづきは格納庫もあるため哨戒ヘリコプターSH-60が搭載されています





ましゅう型補給艦1番艦
AOE-428 ましゅう  排水量(満載) 25000トン
第1海上補給隊

ガスタービンを搭載し前級より速度と馬力を上げ
艦隊と共に航行できるよう能力を高めました




あたご型ミサイル護衛艦1番艦
DDG-177 あたご  排水量(満載) 10000トン
第3護衛隊

こんごう型の発展改良型で
ヘリコプター格納庫があります
弾道ミサイル防衛対応艦



この2艦は岸壁の端に係留されていて正面は見ることが出来ませんでした
あたごのマストには桜星2つの海将補旗が上がってます






あぶくま型護衛艦4番艦
DE-232 せんだい  排水量(満載) 2500トン
第14護衛隊

小型の護衛艦でフリゲートに相当します




あぶくま型の各艦は河川名から名づけられていて
「せんだい」は九州の川内川に由来します

主に日本沿岸の潜水艦哨戒等に使用されています




はやぶさ型ミサイル艇5番艇
PG-828 うみたか  排水量(満載) 240トン
舞鶴警備隊 第2ミサイル艇隊

沿岸防御用の高速戦闘艇




後部甲板には対艦ミサイルを搭載
ウォータージェット推進で最大44ノット(約81km/h)の高速航行が可能




子供連れだと護衛艦やミサイル艇の内部まで見学可能
採用年齢が引き上げられて自衛官募集に熱心ですね

採用可能年齢になるころには地方協力本部から戸別で訪問に来るそうです
良い体格してるな 自衛隊に入らないか?





基地の向かい側はジャパンマリンユナイテッドの造船所があり
点検整備中でした

ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦1番艦
DDH-181 ひゅうが  排水量(満載) 19000トン
第3護衛隊





艦艇の見学も終えて
正門近くの売店(BX)へ行ってみました

ここでしか買えない海自のオリジナルグッズや
隊員の日用品などが売ってました
自衛官しか買えない用品などもありました

残念ながら店内は撮影禁止でした




「みょうこう」のタオルと
海上自衛隊の青デジタル迷彩柄のきんちゃく袋を買ってきました





基地見学の際には隣接する赤れんがパークの駐車場が便利
無料で止められます




赤れんがパークは1901年に帝国海軍によって建築された倉庫群


内部はイベントホールや喫茶室 博物館 売店などで利用されています

海上から舞鶴基地を見ることが出来る遊覧船の発着場にもなってます




イベントとして海軍カレーのテントが出店してました

海上自衛隊では曜日感覚を忘れないようにと
金曜日の昼食はカレーライスが出されます
旧海軍は土曜だったそうです


各艦艇ではオリジナルレシピがあり
味付けも異なるそうです




舞鶴航空基地 第23航空隊レシピのカレーです

牛筋肉と大き目のジャガイモやニンジンが入った
食べ応えのあるカレーです

が大きい




日本海を挟んだ隣国との摩擦が強まる中
海のみならず空も宇宙も守る海上自衛隊の艦艇を見てみるのはいかかでしょうか?


海上自衛隊 舞鶴地方隊
京都府舞鶴市字余部下1190番地
公式HP
Posted at 2019/07/26 21:01:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自衛隊・ミリタリー | 趣味
2019年05月20日 イイね!

バイパー&バイパーゼロ 三沢基地

バイパー&バイパーゼロ 三沢基地三沢空港(青森県三沢市)


民間空港であるとともに航空自衛隊とアメリカ空軍が基地として利用している
軍民共用の飛行場です

アメリカ空軍が管制などの運用をしています




ターミナルビルの屋上は展望デッキになっています
有料/1回100円

定期便は東京/羽田 大阪/伊丹 札幌/丘珠 の便があり
往復5便 計10便でそれほど多くはありません





展望デッキの正面 滑走路端の直近には
航空自衛隊の緊急発進用戦闘機格納庫(アラートハンガー)があります

領空侵犯の恐れがある航空機に対し緊急発進(スクランブル)が出来るように
24時間365日 交代で待機してます




早朝 アラート待機のパイロット交代と機体のチェックで
格納庫前を1周するF-2が2機

愛称はベースとなったF-16の公式愛称は「ファイティングファルコン」ですが
非公式愛称の「バイパー」で通ってるため
'00年に正式採用されたのと
日本の三菱が零式艦上戦闘機「ゼロ戦」を製造してたため
関係者やファンの内でF-2のことを「バイパー・ゼロ」と呼んでいるそうです




三沢基地所属 第3飛行隊のF-2A(単座型) 
前後に2人が乗る複座型がF-2B

垂直尾翼には兜武者のマーク
海上の戦闘艦攻撃の任務もあるので青系の洋上迷彩

武装は両翼端のランチャーに短射程空対空ミサイルと
両翼下のランチャーに中射程空対空ミサイル
模擬弾だと青色ですが実弾は白やグレー

増加燃料タンクも両翼下に装備してます

スクランブルは2機1組で発令から離陸まで5分以内とされています





祝日で訓練飛行は無い日でしたが
三沢基地所属 第302飛行隊のF-35Aが
青森県の太平洋沖で墜落した事故による捜索のため
アラートハンガーから別の2機が離陸していきました




1時間ほどして帰ってきました




コッチのF-2は短射程空対空ミサイルと増槽だけでした

アラート任務は5分で発進できる組と
30分で発進できる組が待機しているそうです




飛行後の給油のため20000L燃料給油車が格納庫へ向かいます

高床4軸のタンクローリーは
ふそうスーパーグレートの輸出用シャーシに架装してる模様

航空自衛隊の装備品は桜に翼のマーク
ジェット燃料のJET A-1の成分は灯油とほぼ同じ




民間航空会社の定期便は日本航空が乗り入れています




ボーイング737-800

翼端が持ち上がった形状は離陸性能と燃費の向上が図れるウィングレット
地上高が低い737に大きな直径のエンジンを取り付けたためおむすび型の形状




出発する便に手を振って見送る地上スタッフ




民間の駐機場と滑走路は電動ゲートで仕切られていて
到着と出発の時にしか開きません




この日はアメリカ空軍機が山口県の岩国基地で行われる
フレンドシップデーの展示飛行のため訓練がありました

8機ほどのF-16が離陸していきました


画像はアメリカ空軍第35戦闘航空団 第14戦闘飛行隊「パンサーズ」所属機
F-16DJ(複座型)「ファイティング・ファルコン(非公式愛称:バイパー)」

三沢にはもう1個飛行隊の第13戦闘飛行隊「サムライズ」が所属していて
垂直尾翼先端が黄色なのが第13飛行隊サムライズ 
赤が第14飛行隊パンサーズです

三沢基地の所属するF-16飛行隊は敵の対空ミサイル制圧任務のため
あえてレーダーに探知されて場所を特定する危険な任務に就いているため
「ワイルドウィーゼル」(狂暴なイタチ)と呼ばれていて
垂直尾翼にワイルドウィーゼルの略でWWが描かれています




第13戦闘飛行隊「サムライズ」のF-16CJ
アクロバット用に各種装備類が外されていますね

14時と16時の2回あったそうですが
次の予定があったので残念ですが1回目だけ見て展望デッキを後にしました




基地の正面ゲートにはアメリカ空軍と航空自衛隊の
同じ大きさの看板が並んでいます




アメリカ軍関係者の所有する車両には
ひらがな部分にアルファベットが記されていて
Yナンバーは日本で調達した個人所有車の意味です


この日はF-2やF-16戦闘機が多数飛んでて貴重な日に見れてよかったです

Posted at 2019/05/20 00:29:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自衛隊・ミリタリー | 趣味
2018年10月06日 イイね!

暑い暑いヒューヒューだよ JMSDF舞鶴地方隊サマーフェスタ2018 チャプター2(終)

暑い暑いヒューヒューだよ JMSDF舞鶴地方隊サマーフェスタ2018 チャプター2(終)チャプター1からの続き

ひときわ大きい艦艇は護衛艦ひゅうが




ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦
DDH-181ひゅうが 
排水量 満載19000トン
第3護衛隊 定係港 舞鶴


同型艦として2番艦「DDH-182いせ」があり
より大型で改良型の「いずも型」ともに
日本にあった旧国名が命名されることになっていて
「ひゅうが」は宮崎県の旧国名「日向国」に由来します




艦中央の格納庫から乗艦します




常時の搭載航空機は
哨戒ヘリコプター SH-60J/Kが3機
輸送ヘリコプター MCH-101が1機
ですが哨戒ヘリのSH-60なら11機の収容が可能です




立入検査隊の装備品展示

一般の船舶に乗船して積荷の検査 航行先の確認などを実施します
しかし相手が麻薬密輸やテロリスト 海賊だった場合は武装している場合もあり
防弾チョッキや拳銃 手錠などを携行します

その防弾チョッキ 試着体験がありましたが
頑丈で手が回らなく一人で着用することはできませんでした
重量もズッシリと重く追加で防弾板を入れることもあります




9mm拳銃の模型
手錠 伸縮式警棒


隊員は3等海曹以上で独身だそうです




ダミーの9mm拳銃を携行する隊員
弾倉装着しなくていいからホンモノ持ってたほうがいいのでは?




艦後方の第2エレベーターで飛行甲板へ上がります

幅が13mあり哨戒ヘリのローターを畳まずに昇降できます




エレベーター奥の艦尾側が整備区画
夜間に灯す赤灯が点いてました

光源があると敵に察知されやすくなるため
光が漏れないようにしますが 
もし漏れても赤だと波長が長く遠くまで届きづらいので
夜間は赤灯にします




飛行甲板を広く使えるように構造物は艦の右側に寄せる
アイランド型


構造物後方の窓があるのが航空管制室
上部には四角いフェーズドアレイレーダーが張り付けられており
国産のFCS-3で大きいのが捜索用 小さいのが射撃用
艦の前後左右4セットが取り付けられています




熱中症予防にミストを噴射してました

この場所だけは自衛官もTシャツにサンダル履きで案内してました




Mk.41 垂直発射装置 VLS

16セルと少ないのですが
対空ミサイル RIM-162 ESSM(発展型シースパローミサイル)は
1セルにつき4発収容が可能です
他には対潜ミサイル RUM-139 VLアスロックも搭載しています
こちらは1セルに1発




青空に映える自衛艦旗がカッコいい

十六条旭日旗
海上自衛隊では日章の位置が旗竿側に寄ったデザインを採用しています


後方はミサイル護衛艦みょうこう




12.7mm機関銃

艦尾の銃架に据え付けられていますが
他にも7丁搭載しています
発射速度は400~650発/分

ソマリア沖の海賊対処時に使用しました




艦の全長197mで飛行甲板も同じ長さです

ヘリコプターを同時に3機発着艦させることが出来ます

艦橋前の白い虚無僧の笠のようなものは
衛星通信アンテナのレドーム




艦載救難作業車P-25J

甲板で火災の際に使用される消防車です

近くで案内をしていたのは女性自衛官 
海自の女性自衛官は通称:WAVE


ひゅうがでは女性用区画もあり
約20名の女性自衛官が乗組員として乗艦しています




赤色の消火器と
黄色の消火器が搭載されていました

航空機には軽量化のためマグネシウム合金やアルミニウム合金が使われますが
燃焼中に水をかけると激しく燃え上がります
金属火災には黄色の消火器を使用します

赤色は普通火災 油火災 電気火災用の消火器です




高性能20mm機関砲 
通称:ファランクス

艦の前後に1基づつ搭載しています

砲 レーダー 火器管制装置が1つにまとまった
近接防御火器システム(CIWS)

赤外線カメラによる自動追尾機能搭載
航空機 ヘリコプター 高速ボート 浮遊機雷 艦対艦ミサイルに対処可能です 
発射速度は最大4500発/分
有効射程は1500mです



隊員の説明付き作動展示です





艦中央のアイランド付近には
航海科員による らっぱ吹奏 手旗信号の展示が行われていました


航海科は 航行 操舵 見張り 信号 等を行う職種です



信号らっぱ

起床の際の「総員起こし」
国旗・自衛艦旗を掲揚/降下する際の「君が代」
艦内を見回り始める際の「巡検」
を吹奏していました





手旗信号の展示

カタカナをイメージして遠く離れた艦艇などと通信します

解読はけっこう難しいです




飛行甲板から格納庫へと降りるため
艦前方の第1エレベーターに乗ります

幅は10mで後方の第2エレベーターよりやや小さめです





見学者がエレベーターに乗り切るまでの時間に
隊員さんがいろいろと解説してくれました

話が上手いです




艦艇の公開以外に基地内では
模擬店が出てました
暑いので冷たい飲み物やかき氷が非常によく売れてて長い列が出来てました




海上自衛隊と言えばカレーライス

長い海上勤務だと景色が変わらず曜日感覚がわからなくなるため
毎週金曜日の昼食は地上・海上勤務に関係なくカレーライスが出されます

各艦艇ごとにレシピがあり
作り方や具材に違いがあります

そこで3食少量づつ味わうことのできる
食べ比べチケットが販売されていました

10か所ほどの中から食べたい所のカレーを選べます





シーフードカレーや隠し味にワインを使ったカレー
牛ヒレ肉を使ったカレーを食べました



この後日陰のテント内で休憩した後
基地をあとにしました


半袖 短パンで行ったので
後で日焼けの跡が凄かったです
風呂入ってもヒリヒリするし・・・


サマーフェスタ関係者の皆さん暑い中お疲れさまでした


Posted at 2018/10/06 23:28:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自衛隊・ミリタリー | 旅行/地域
2018年10月05日 イイね!

暑い暑いヒューヒューだよ JMSDF舞鶴地方隊サマーフェスタ2018 チャプター1

暑い暑いヒューヒューだよ JMSDF舞鶴地方隊サマーフェスタ2018 チャプター1海上自衛隊 舞鶴基地(京都府舞鶴市)
2018年7月21日


日本海側を担当する海自の最重要拠点です
イージス艦やヘリコプター搭載護衛艦などを配備する
第3護衛隊などが置かれています


危険物や持ち込み禁止品がないか
持ち物検査 金属探知機によるチェックがあります

舞鶴など京都府北部はかなり気温の高くなる地点なので
団扇も配布されていました





近隣には舞鶴海軍工廠を引き継いだ
ジャパンマリンユナイテッドの舞鶴事業所があり
艦艇の定期点検 修理 改装などが行われています


海上自衛隊 あぶくま型護衛艦
DE-232 せんだい
排水量 満載2500トン
第14護衛隊(舞鶴)

小型の護衛艦(DE)で
他国海軍だとフリゲート(FF)にあたる艦艇です
2桁護衛隊に配備され主に沿岸警備を担当します

あぶくま型の艦名は河川名から命名されるため
「せんだい」は九州の川内川に由来する「川」シリーズ4番艦
1991年に就役したベテラン艦です





こちらも修理中の艦艇


はつゆき型護衛艦
DD-130 まつゆき
排水量 満載4200トン
第14護衛隊(舞鶴)

「雪」シリーズの護衛艦9番艦
1986年に就役して2018年現在 護衛艦最古参グループですが
護衛艦の定数を増加させるため延命工事を実施し
しばらくは現役にとどまるそうです





自衛艦が一直線に並ぶ珍しい形状の北吸桟橋
艦艇の公開もしていました


こんごう型ミサイル護衛艦
DDG-175 みょうこう
排水量 満載9485トン
第3護衛隊  定係港 舞鶴


こんごう型は山岳名から命名し
「みょうこう」は新潟県の妙高山に由来
こんごう型の3番艦です


艦首先端に主錨があるのは
錨を水中に降ろした時に艦首下部から突き出たバルバスバウ内にある
ソナーとの干渉を防ぐためにあります




艦中央部から乗艦します




対艦ミサイル RGM-84ハープーン

4連装発射筒を右舷と左舷に1基づつ装備しますが
1発降ろして3連装になってますね

発射時はロケットブースターで短時間だけ加速して
その後ジェットエンジンで目標まで飛翔
相手のレーダーに探知されづらい超低空で飛びます
ミサイルとしては音速以下と遅いのですが
ジェットエンジンなので100km以上の遠距離まで飛ぶことが可能です




イージス艦の特徴
8角形の平板レーダーアンテナ
SPY-1Dレーダー

艦橋構造物の左右前後に1面づつ計4面で
360度全周を捜索することが出来ます
最大感知距離500km以上
同時に追尾できる目標200以上
1面につき4350個のアンテナ素子が並んでいます




Mk 41垂直発射装置(VLS)

多数・多種類のミサイルを発射装置・保管容器を兼ねるミサイル・セルに装填し
短時間に複数のミサイルを発射することが出来ます

前部甲板には29セルあり
艦隊防空ミサイル スタンダートSM-2
弾道弾迎撃ミサイル スタンダートSM-3
対潜ミサイル VLアスロック
が装備されています




主砲は54口径127mm単装速射砲

対空 対水上 陸上 照明弾発射に使用
1分間に最大40発発射することが出来ます

連射すると砲身が過熱して命中精度が落ちるため
射撃時には砲身の周りに水を通す水冷式で
先端から排水されます




砲塔は強化プラスチックで砲塔内は通常無人です

点検ハッチが解放されていて内部を見ることができました

砲塔は自動式ですが故障時に手動で動かすためのハンドルがありました
砲塔旋回はハンドル1回転で1度未満だそうです




訓練用砲弾と装薬
重量は砲弾32kg 薬莢で18kg
手で持つことが出来ましたがズッシリと重かったです

製造は「うるるとさらら」でおなじみの空調機器が有名な
ダイキン工業


ガンダムのザクが持っていたマシンガンは口径120mmでほぼ同じ
薬莢が人間並みにデカかったし・・・



※参考画像 ザクマシンガン 排莢  
1桁大きい 1200mmぐらいありそう





旋回・俯仰の
動作展示を撮影しました





水上発射管 HOS-302

潜水艦を攻撃するための短魚雷を発射出来ます
打ち出す時はあらかじめ45度艦外に向け
圧縮空気によって魚雷を発射します
口径は324mm




後甲板にも垂直発射装置があり
こちらは数が多い61セル


熱中症予防のためホースで散水してました




構造物に張り付けられているプレート
以前から気になっていた7番目の「サメに注意」とあるので対策はあるのかと
近くにいた自衛官に質問してみたら
サメは自分より大きいものは襲わないということで
ベルトなどで身長を長く見せるようにする と言っていました

あとは落下者の周りに小銃で弾幕を張るとも言ってました
宇宙戦闘艦「木馬」の艦長が好きな弾幕・・・

しかし海自は年に1度ほどしか小火器の射撃訓練をしないそうで
小銃の扱いには慣れていないそうです





艦尾には風になびく自衛艦旗

航行中は常時
停泊中は午前8時から日没まで掲揚することになってます




来場者が多いので甲板上のみの公開でした

下船して艦尾へ ラッパ状2つの装備は
曳航具4型 対魚雷デコイの発射口

敵魚雷に対して自艦のスクリュー音やエンジン音を発した
デコイ(囮)を曳航してそちらに引き付けて誤爆させます

こんごう型は4隻建造されましたが
みょうこう以前の「DDG-173こんごう」と「DDG-174きりしま」には
発射口はありません




船や岸壁から転落者がいないか
隊員たちがゴムボートでパトロールしてくれてました




港内を海上から見ることの出来る体験航海もありましたが
事前応募制です 

こちらは曳船(タグボート) ですが




小型の特別機動船の体験航海もありました
迫力ありそうです




陸上自衛隊の車両も展示してました

87式偵察警戒車
第3偵察隊 千僧駐屯地/兵庫県伊丹市

あえて敵と交戦してみて反撃してくる相手勢力や装備などを探る
威力偵察を主任務にしています




96式装輪装甲車
第3戦車大隊 今津駐屯地/滋賀県高島市


小銃弾や砲弾の破片程度の防御力のある装甲に囲まれ
8輪のコンバットタイヤを装備しパンクしてもある程度の距離は
走行できます 乗員は10名

公道を移動するときは
画像のようにガラス製の風防が取り付けられます




長くなるので次回に続く


Posted at 2018/10/05 00:14:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自衛隊・ミリタリー | 旅行/地域
2018年06月29日 イイね!

大和魂ここにあり 大和ミュージアム

大和魂ここにあり 大和ミュージアム呉市海事歴史科学館(広島県呉市)
愛称「大和ミュージアム」



戦艦大和などを建造した海軍工廠を中心に発展した東洋一の軍港都市だった呉市

大和の紹介を中心に呉市の基幹産業の造船技術を展示する施設として
2005年4月にオープンしました




ミュージアムのシンボル
吹き抜けになった「大和ひろば」には
戦艦大和の1/10模型を展示しています

当時の設計図や写真 潜水調査などで得た資料により
忠実に再現されていて新たな資料が見つかればそれに合わせて改装されます

これを見ると自動的に「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌が脳内で流れましたね




全長26.3mの模型は迫力があります
大和は太平洋戦争(第2次世界大戦)開戦直後の1941年12月に就役しました


大日本帝国海軍の軍艦は天皇の所有で軍に下賜されたもの
ということで艦首には天皇・皇室を表す菊花紋章(十六八重表菊)が掲げられています

現代でも軍艦は国の所有物という意味で
アメリカ海軍の軍艦名の頭には合衆国の船という意味の
USS(United States Ship) が付きます
例 「原子力空母ロナルド・レーガン」 USS Ronald Reagan


旧海軍の戦艦は旧国名を艦名にする決まりなので
奈良県の旧国名「大和」を命名しました

しかし「大和」は日本の別称としての意味もあり
最大 最強の戦艦にふさわしい名前にしたという説もあります





球状船首 バルバス・バウ
日本の戦艦として初めて採用しました
この形状にすると燃費や速度が向上します

また内部には水中の音を聞くソナーが設置されていて
潜航し海上からは見えない敵潜水艦などの存在を確認することが出来ます


他にも装甲を蜂の巣状にして強度と軽量化を両立するハニカム構造
一定の部分をそれぞれ同時に造り あとでつなぎ合わせるブロック工法など
当時の最新技術をもって建造されました






スクリュープロペラは3枚羽のものを4基装備していました

速力は27ノット(約50km/h)
1軸あたり3基のボイラーで蒸気タービンを回すのでボイラーは計12基
合計出力は15万馬力に達しました




舵は前後に副舵と主舵の2枚を直列に並べることにより
旋回性能がよかったと言います

しかしこの巨大戦艦の操舵は舵を切ってから90秒後にやっと艦首が動き出すというものだったそうです




上段の40口径12.7cm連装高角砲12基 計24門
下段は25ミリ3連装機銃52基 計156挺

初期の大和は3連装機銃8基 24挺だったけど
ずいぶんと増やしましたね

戦艦同士の撃ちあいよりも
上空から迫る航空機に対応することに重点を置いたのかもしれませんね




後部には艦載機を発艦させるカタパルト
火薬で打ち出すものを2基装備してました

甲板上の航空機は
偵察 弾着観測に使用する
零式観測機
運動性能を追求したため あえて旧態な複葉機で設計したそうです




大和最大の特徴
45口径46cm3連装砲は史上最大

同世代の米海軍戦艦アイオワ級の40.5cm砲 射程距離38kmを上回り
大和の主砲は射程距離42kmでした

前部甲板に2基の主砲塔がありました




後部甲板にも46cm砲が設置されています

強力な艦砲と強固な防御力で戦艦同士で砲撃しあう戦術は過去のものとなり
現在「戦艦」という艦種を運用している国はありません

大和型は史上最大の戦艦でした


「大和」 
満載排水量 72800 t
全長 263.4m
全幅 38.9m
出力 15万馬力
速力 27ノット
乗員 約2500名 (最終3332名)




大和はこれまで4度の潜水調査が行われています

引揚げ品展示物は 靴底 25mm機関銃薬莢 滑車



1945年4月5日
大和を旗艦とする艦隊に特攻作戦「天1号作戦」の命令が下され
4月6日
山口県徳山港より出撃し沖縄を目指します

4月7日
途中 鹿児島県坊ノ岬沖でアメリカ軍の空母艦載機386機による波状攻撃で
魚雷10本 大型爆弾7発 小型爆弾多数を受け転覆
火薬庫に火が回り爆発
艦体が2つに分断されて沈没

戦死者は2740名 生存者はわずか276名でした





乗員の生活感のある品も見つかってます

電気スタンド 酒瓶 浴槽タイル
ビール瓶 食器





大和以外の兵器も展示されています


特攻兵器「回天」10型(試作)


太平洋戦争で大日本帝国海軍が開発

人間が搭乗し操縦することにより
目標艦艇に体当たり攻撃をする特攻兵器
「人間魚雷」とも言われました




搭乗員は潜望鏡で敵艦の位置 速度 進行方向を確認し
射角や命中までの時間を予測し計算して操縦
脱出装置はなく出撃したら攻撃の成否にかかわらず
生きて戻ることはありませんでした




戦没者は100名以上
搭乗員は志願によって選抜
平均年齢は21歳

若者が戦死を前提に造られた兵器に乗って散っていったのはキツイですね・・・




零式艦上戦闘機 六二型 中島82729号

「ゼロ戦」の愛称でも有名です
第二次世界大戦時に大日本帝国海軍が開発
主に三菱重工が製造してましたが
中島飛行機(スバルの前身)でもライセンス生産されていました
この展示されている機体はその中島製です




大型機を一撃で撃墜することを目的とした20mm機銃は両翼に1挺ずつ

初期型は7.7mm機銃を機首に搭載していましたが
敵戦闘機の装甲が厚くなり威力不足になったので
量産最終型の六二型は両翼内に13.2mm機銃も1挺ずつ装備

プロペラは3枚羽
プロペラの回転数を一定に保ち羽の角度を変えて
速度の調整を行い効率を高めた可変ピッチ定速回転プロペラ




栄31甲型発動機
中島飛行機が製造していた空冷複列星形14気筒エンジン

気化器(キャブレター)が優秀で
背面飛行しても安定した燃料供給が出来たので空戦能力が高く
当時のアメリカ軍機はゼロ戦と格闘戦をするなとの指令が出ていたほどです


排気量 27.86L
機械式過給機(スーパーチャージャー)
離昇出力1130馬力




格闘戦を意識して操縦性の高い大きい主翼
しかし大きな主翼では空気抵抗が増えてしまい高速性能には不利
そこでゼロ戦は機体表面を滑らかにして空気抵抗を減らし
構造を見直し軽量化して操縦性と高速性能を両立

大戦初期では連合軍の戦闘機より優勢で
ゼロファイターと呼ばれ恐れられていました




この機体は明治基地(愛知県安城市)第210海軍航空隊所属機でした
1945年8月6日夕刻 エンジントラブルにより滋賀県の琵琶湖に不時着水し
湖底に沈んだままでしたが1978年1月に引き上げられ修復したものです




コクピットもキレイに修復されてますね

零式艦上戦闘機は大戦末期になると 
神風特攻隊など体当たり攻撃にも使用されるようになってしまいました






館外には戦艦「陸奥」の部材が展示されています

陸奥は横須賀海軍工廠で建造されましたが
主砲や舵 スクリュープロペラ等は呉海軍工廠で製造されました

主砲の45口径41センチ砲
砲身長は約18.4m
初速790m/s 最大射程30km




プロペラと舵

ボイラー16基を搭載し
4軸の推進軸があり
出力は8万馬力
速力は26.5ノット(約49km/h)






艦船めぐり てつのくじら館 大和ミュージアムと見てまわり
結構な時間がたちお腹も空いたので
大和ミュージアム近くで屋台が出てたので食べました




「海軍カレー」


日露戦争時代 白米を主食として肉と野菜のバランスがよく
手軽に調理できるものとして
旧日本海軍がカレーライスを普及させたのが始まりとされています




「がんす」

広島の名物でかまぼこにパン粉を付けて揚げたもので
サクサクした食感が美味しかったです




呉市は海に面した海岸以外の3方は急峻な山に囲まれています




横須賀 舞鶴 呉 佐世保の軍港は
急峻な山に囲まれた地形で 穏やかで水深が深く 
外敵の進入が難しい湾口などを備えていたために鎮守府が置かれました


大和ミュージアム
戦艦大和の勇姿を観に訪れてみてはどうでしょうか?

広島県呉市宝町5番20号
開館時間 展示室・ミュージアムショップ 9:00〜18:00(展示室入館は17:30まで)
休館日 火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館)


関連情報URL : http://yamato-museum.com/
Posted at 2018/06/29 23:07:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自衛隊・ミリタリー | 旅行/地域

プロフィール

「白馬47

昔ほど威圧感無いビッグキッカー」
何シテル?   05/03 10:13
オフアクシスと申します HNの由来はオートビレッジに登録の際 日産ルネッサのグレードで オーテックジャパンのコンプリートカー 「アクシス」に乗ってた...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

大阪KINGS 
カテゴリ:スキー スノーボード トレーニング施設
2016/04/27 23:49:54
 
神戸KINGS 
カテゴリ:スキー スノーボード トレーニング施設
2013/09/06 19:41:19
 

愛車一覧

日産 NV350キャラバン 日産 NV350キャラバン
ゲレンデエクスプレス寝台車にすべく 後部の広いキャブオーバー1BOXにしました 雪山出 ...
日産 ルネッサ 日産 ルネッサ
マイナー車魂 オートビレッジ(現みんカラ)見ていろいろ工夫してました オーテックジャパ ...
三菱 デリカD:5 三菱 デリカD:5
2012年式 CV5W 12型 ゲレンデエクスプレス仕様 最近は人手不足なのかスキー ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation