フロントドライブシャフトのオイルシール交換(1/2)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
5ヶ月程前にフロントのドラシャを交換したんですが、僅かにミッションオイルが漏れてきている状況でした。
本来、ドラシャを抜き挿しする度にオイルシールを新品に交換すべきなんですが、それを失念してしまっていました。
このオイルシールってミッション・デフケースに固着しがちですし、熱影響による硬化影響も大きいんです。
シール機能自体が低下しやすいものなので、慎重にドラシャを抜き挿ししても(新品に交換しないと)オイル漏れが起き易かったりします。
とまれ、僅かに滲む(にじむ)程度だったので放置していたんですが、ミッション・オイル交換ついでに当該オイルシール(画像の赤矢印部)を新品に交換してやる事にします。
なお、以下は我流の作業要領となります。
参考にされる際には自己責任にてお願いします。
2
先ずは交換するオイルシールについて書いておきます。
以前の整備手帳でも書いていますが、このオイルシールは左右でモノが異なります。
内部に螺旋状の突起があって、これがシャフトの回転方向に合わせたものになっているんです。
左右で螺旋の向きが逆になっていますので、取り付けの際には一応の注意が必要です。
右側用オイルシール:品番 806735300
左側用オイルシール:品番 806735290
3
ドラシャの抜き挿し作業については以前の整備手帳とカブるので、ここでは簡単に書くだけにします。
先ずはアクスルナット(緑矢印部の32mmナット)の取り外しです。
元々が高トルク(220 N・m)で締め付けられているナットなんですが、往々にして固着してしまっているんですよね。
ちなみに、このアクスルナットは再利用不可なナットになります。
4
小ネタです。
アクスルナットを緩める際に今回使用した1/2エクステンションソケットですが、モキュっと捩れ折れました。
アクスルナットを緩める時って(ソケットの高価・安価に関わらず)こういうツール破断も起こり得るので注意が必要ですね(ケガをしないようにしたいですね)。
5
アクスルナットが緩んだらジャッキアップしてウマをかけ、タイヤを取り外してやります。
足回りや駆動系の作業では高トルクをかけますし、各部大きく揺さぶったりもするので必ずウマをかけます。
6
この後、ロワアーム端部(正確にはロワアーム端部のジョイント)をナックルからリリースしますが、スタビのリンクを接続したままだとロワアームが自由に上下しません。
赤○部のスタビリンクナット(12mm、締付トルク 38N・m)の1つを取り外してリンクをリリースしてやります。
スタビリンクのボルト部分は緩み止め防止構造になっているので、共回りする様ならボルト側の端部にヘックスレンチを挿入して回り止めをかけます(過去のスタビリンク交換に関する整備手帳を参照)。
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ナックルとロワアーム(正確にはロワアーム付のジョイント)との取り合いをリリースします。
ジョイントはナックル下部から挿入され、赤○部のボルト(14mm、締付トルク 50N・m)で締め付けて固定されています。
赤○部のボルトをリリースの後、ジョイントをナックルから引き抜いてやります。
この部分も往々にして固着してしまっているので、なかなかに苦労させられます。
ラスペネをガンガンに噴き付けておいて、ナックル側(ストラット側)を揺さぶり続ければ(時間がかかる場合もありますが)スポンと抜けてくれると思います。
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画像は、ナックル下部でロワアーム付きのジョイントを止めているいた14mmボルトになります。
このボルトはナックル内部でジョイントと接触しているわけですが、足廻りに高応力をかけ続けると画像赤○部のように、ネジ山が痩せちゃったりします。
この痩せ込みがガタの原因にもなりますので、本ボルトをリリースする際には新品への交換がお勧めです。
本ボルトの品番についてメモしておきます。
名称:FLANGE BOLT
品番:901000060
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