
ホイールの出ヅラをフェンダー上部に揃えると
格好良く見えることから、ツライチを目指す
人も多いかと思います。
問題になるのは保安基準内かどうか。
出ヅラを合わせたくなるのは、
フェンダーの頂点に対するツラですが、
保安基準の計測は頂点から、
前方30度、後方50度位置となります。
フェンダー頂点にあわせてツライチにすると
後方50度でアウトになることが多いです。
ちなみにツラはホイールの一番出ているところ、
通常はリムで合わせると思います。
タイヤではなく、基本的にリムの方です。
自分は5円玉と糸で制作した
簡易的な計測装置を用いて、
何mm外に出せるか計算しています。
その際、後方50度の位置のツラに
合わせてインセットを計算しています。
ですので、車高が極端に低いと、
フェンダー頂上に対する
ツラウチが(視覚的に)強調されます。
ボルボV60に関しては、自身の計測上、
(フロント車高2.5㎝ダウン、リア2㎝ダウンの状態)
前後(後方50度)の測定に関して、
フロント11mm、リア13mmの余裕があります。
フェンダー頂上に対しての測定では、
フロント15mm、リア17mmです。
ボルボV60の18インチ純正ホイールは、
幅が8インチでインセット+42なので、
同じ8インチ幅であれば、
フロントは+31、リアは+29まで
問題無く装着できる計算となります。
ちなみに幅が8.5インチとなると、
0.5インチ、すなわち13mm幅が増えます。
これは内外6.5mmホイールが太くなります。
幅8.5インチでインセット+42の場合は、
フロントの余裕は5.5mm、
リアの余裕は7.5mmとなるため、
フロントは+36.5、リアは+34.5までOKです。
そんな訳で、自分のホイールサイズのチョイスは、
OZ rally 19インチ 幅8インチ インセット+42
これにフロント10mmスペーサー、
リアは12mmスペーサーを入れています。
SSR earo mesh 19インチ 幅8インチ インセット+37
これにフロント5mmスペーサー、
リアは7mmスペーサーを入れています。
いずれも計算上ツラの出方は全く同じです。
また、純正のボルトは首下30mmの長さのため、
厚みの分長いボルトを用意します。
スペーサーは無いのが良いと思いますが、
過去にはポルシェ・ターボが純正で
スペーサーを装着していたこともあり、
スペーサー=悪い物とは思いません。
ただ、しっかりと剛性およびセンターを出すため、
ハブ付きのスペーサーを必ず用いています。
ボルボの場合、車体側のハブ径は63.4mmです。
ホイール側は、社外ホイールの場合、
多くは73mmとなっています。
ですから63.4-73.0のハブで、PCD108、
M14ホイールボルト対応のハブ付きスペーサーを
用意する必要があります。
これがなかなか品物が無く、
ERST、VSTなどから10mm以上のものが、
いくつか出ているのみとなります。
5-10mmのハブ付きスペーサーは
ボルボ用としては販売されていませんので、
自分が使用しているのは加工&特注品です。
シンセイ、およびTK-Latheの
加工&特注品を用いています。
最後に。上記で保安適合上は大丈夫でも、
ディーラー的にはNGということもあります。
そこはディーラーの指示に従うか、
ディーラーを従わせるか(笑)、
各自で懸命な判断をされるのが良いでしょう。
自分は、多少ディーラーと悶着ありましたが、
最終的には車検もこれで通っています。
(スペーサー外さなくてOKとの判断です。)
Posted at 2024/01/24 12:35:11 | |
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