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D16A/DOHCエンジン搭載の216クーペは、
1600ccながら120馬力を誇ります。
しかし車重が1120kgあるので、
お世辞にも速いとは言えません。
これを何とか速くできないのか？結論から言うと、
NAエンジンの馬力を上げるのはやはり大変です。
メカチューンにはお金がかかりますし…。
現実的にはB20Bのチューンドエンジンを載せるのが
一番安上がりでしょう。自分が施した改造は、
ビッグスロットル(ワンオフ)、無限エキマニ(ZC用)、
HKS汎用キノコ型エアクリーナーの装着です。
はっきり言って、馬力はあまり変わらないと思いますが、
レスポンスがとても良くなりました。また、排気音がきめ細かくなり、
トップエンドまでスムースに回るようになりました。
気持ちよく運転できるというのは大事なことです。
馬力を上げて速さを追求するより、足回りとブレーキをいじって、
峠の下りで速いマシンに仕上げるのが216クーペの方向性でしょう。

220クーペのクラッチワイヤーは良く切れます。
交換してすぐに切れたという話しも聞きます。
材質もさることながら、取り回しにも問題があるようです。
(油圧式に改造したつわものもいます。)
自分は、東栄自動車というところで強化ワイヤーを作ってもらい対応しています。
ここのお店は良心的で、どんな状態のワイヤーでも強化品にしてくれます。
しかもお値段5000円。「どんな状態」でもというのがミソで、
それこそ切れそうなものでも一から加工してくれます。
秋葉原の電気街にひっそりと佇む名店です。
他の車のワイヤーももちろん作ってくれます。

220クーぺを購入した際に、まず手を入れるべきなのは
なんと言っても冷却系です。
純正の電動ファンは2段階で動きますが、
lowファンは94度、highファンは108度あたりで回ります。
(エアコン・オン時は、常時lowファンが回ります。)
これが曲者で、水温センサーやリレーがよく故障するのです。
おそらく熱が篭るためだと思いますが、
全くあてにできないので、まず最低限の投資で安全に乗るならば、
highファンを強制で回すスイッチを造設することです。
これで一応「普通」に乗る分には問題ありません。
夏場にエアコンをかけて、「渋滞にはまる」、「山道を登る」、
この場合はさらなる強化が必要です。
ローテンプサーモと、強化ラジエターは必須でしょう。
自分の220クーペの場合は、アルミ3層のラジエター、サブラジエター、
追加電動ファン2機、補助電動ウォーターポンプ、
ローテンプサーモ(82度)を取り付けています。
これだと夏場にエアコンをかけてもまずオーバーヒートしません。
どんなに上がっても90度ぐらいです。
どこまでやるかは、走り方次第ですね。
(夏場でもエアコンをかけなければぜんぜんOKです。)

一方ホンダエンジン(D16A/DOHC)搭載の216クーペは
ほとんど故障知らずです。さすが国産エンジン。
これまでの修理は、経年劣化による各種パッキンの交換と、
D16Aお決まりのデスビキャップの交換のみです。
パワーは無いですが、見かけで走る車なので、
これで良いかなぁと思っています。

ローバー220は故障のとても多い車です。
自慢しても仕方が無いですが、
きちんと長く乗ろうとすると、
その維持費はスーパーカー並みになります。
そこまでの価値がこの車にあるかは微妙ですが…。
中古品の安さに惹かれて購入した方は、
軒並み痛い目を見ているようです。
そのあたり注意が必要です。
一番問題なのは、オーバーヒートと、
4番シリンダーのガスケット抜けです。
(メーカーがなぜ対策を講じなかったのか謎です。)
この問題を根本的に解決するのには100万円近くかかります。
だから多くの人は、とりあえず乗って故障すると手放すのでしょう。
今もなおこの車に乗っている人は、よっぽど好きなのだと言えます。