2013年07月30日
2013年4月某日
ネットの情報で十分予習をした上で、かつてお付き合いのあったボルボのショールームへ向かった。
ショールームにはV60、S60、V70 、XC60が並べてあった。
60シリーズは新しいボルボの象徴だ。V70と並べてあるとデザインの進化がよくわかる。
私がショールームを訪問した日もV40は、まさに”引っ張りだこ”だった。
試乗車は2台あるようだったが、2台ともフル回転だった。
ボルボのセールス氏曰く、
「新型V40はすごい反響です。発売からあっという間に日本に割り当てられた3000台を売り切ってしまいました。2013年モデルはもう在庫がありません。」
との事だった。凄い!
私がV70に乗っていた頃のボルボはフォード傘下でギリギリ締め上げられている感がそこかしこから感じられていた。
そのフォードがボルボを中国資本に売り渡したのでボルボは”中国メーカー”となってしまった。
今は、中国資本だというだけで購入を躊躇するがボルボのセールス氏に言わせると今の方が全然いいらしい。
中国資本はボルボの経営に口はほとんど出していないそうで、むしろ伸び伸びできているらしい。
新型V40は”伸び伸び”したボルボらしさを表現した最初の車と言われている。
予め訪問することを告げていたので担当のセールス氏が付く予定だったが、彼が接客応対中だったため少しシニア(とは言っても40代か?)の方が商品の説明をしてくれた。
以前、私がV70に乗っていたことを話すと、当時の話に花が咲いた。
話し込んでしまった後に、名刺を頂戴すると店長さんだった。大変気さくな店長さんで好感が持てた。
店長さんのアテンドでV40の試乗をさせてもらった。
V40はFFなのでドライバビリティの違いはBMWの時ほどは感じなかったが、足回りはしっかりしている。
2kmほどの試乗コースだったが、最新のセーフティ機能にすっかり魅了されてしまった。
V40のメーターパネルは全面液晶となっており、見た目もきれいだ。
走行中に道路標識を読み取ってメーターパネル内に速度表示がされる機能はわかりやすかった。
例えば50km/h制限の道の場合、メーターパネル内に50km/hの速度制限表示がされるとともに速度メーターの表示も50km/h以上は薄く表示されるとか芸が細かい。
これで200万円台で売られると国産メーカーもうかうかできないのではないか?
元々欧州車は限界性能が高く価格相応の部材を使っているが、それが国産車と同価格帯になってくるとむしろ欧州車の方が”お買い得”という事になる。
新型V40にすっかり感心していた私だが、唯一にして最大の欠点がV40にはあった。
それは居住性。
身長190cmの私にとって、室内高は大変重要なポイント。スタイリッシュになった新型V40はワゴンタイプからハッチバックタイプになり、車高も低くなった。
乗り込んでドライビングポジションを取ると、頭上高はほとんどない。髪が天井にあたってしまう。
そのポジションのまま、後部座席に座る。これは意外だったが私も座ることができた。
『セカンドカーだったら、偶に乗るぐらいだからいいかな。』というのがファーストインプレッションだった。
ただ、セカンドカーは頭金がほとんど用意できないので総額300万ほどが限界だった。
V40のベースグレードにナビを付けてセキュリティパッケージを付けて、とやっていると限界値を超えてしまう。
これが”エルグランドからボルボ車へ乗り換える”事を改めて検討し始めるきっかけとなった。
(つづく)
Posted at 2013/07/30 07:38:23 | |
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2013年07月30日
2013年4月某日
先日見に行ったVWで最後に印象に残ったゴルフについて興味が湧いてネットで調べてみた。
新型のゴルフⅦは本当に間もなく日本上陸というタイミングで、既に先行リリースされている欧米での評判もすこぶる高い。
『やっぱりいい車だなぁ』とWebサイトを見ながら感心しつつ、元々妻が今のクルマ(エルグランド)は大き過ぎて運転できないと言っていた事を思い出した。
『エルグランドはそのまま車検を通して、セカンドカーとしてゴルフを買うというのはどうよ?』
そんな思いが急激に現実味を帯びて湧いてきた。
私が愛読しているマガジンXの『ざ・総括。』でもゴルフⅦの評価は高かった。
ゴルフⅦのインプレッションをWebサイトで追いかけているうちに、気になる記事を見つけた。
ゴルフⅦを検討されている方の多くがボルボのV40も検討対象としているといったものだった。
ボルボは10年前、V70に乗っていたので多少のシンパシーがある。
その記事を見るまではV40は全くノーチェックだったので、それはあたかも昔の知り合いに街中でばったり会ったような意外な感じがした。
そうなると、元々持っていたボルボに対するシンパシーも手伝ってV40について興味が湧いてきた。
私の中でのV40は、あの三菱と共同で作った”小さいV70”のイメージしかなかった。
ところがV40は2013年3月にフルモデルチェンジしており、ワゴンから一変して欧州で最もホットなCセグメントハッチバックセダンになっていた。
さらにボルボ・カー・ジャパンはこのV40を269万円~という戦略的な価格で市場に投入してきた。
このところのアベノミクスで円安が進み、輸入車メーカーは軒並み値上げの方向に進みつつある。
ボルボもご多分に漏れず、今年発表の”2014年モデル”から値上げのなるそうだが、V40についてはいったん据え置きとのことだった。
また、新型V40は戦略的な価格にもかかわらず”シティセーフティ”機能を標準装備している。
この機能についても少し掘り下げて調べてみたところ、スバルの宣伝で”ぶつからない車”として一躍有名になったこの機能は、元々ボルボが国土交通省を説得して日本に初導入したものだということがわかった。
ボルボは社是として”安全”を第一義に掲げているメーカーで、その姿勢には以前から敬服していた。
・・・話が逸れたので、V40の話に戻そう。
V40は269万円~という戦略的な価格にも関わらずシティセーフティー機能を標準装備している。
さらにセーフティパッケージ(20万)を追加することでセーフティ機能がさらに強化されることがわかった。
しかも、今ならばそのセーフティパッケージがサービス(無料!)となるキャンペーンが実施されていた。
V40を意識し始めると急にこのクルマのことが目につくようになってしまった。(人間ってそんなものですよね。。。)
新型V40のCMがよく流れていることにも、今更ながら気が付いた。
デザインも、V60の流れを汲んだ”新しい”ボルボが明確に表現されている。
セカンドカーとなった場合、使用頻度が多くなる妻にも事前に新型V40について確認したが特にデザインについては気に入って貰えた。
特にリアの造形が好きらしい。
その頃には、未だ日本では販売されていないゴルフⅦよりも、今すぐ見ることができる新型V40が気になる存在になっていた。
(つづく)
Posted at 2013/07/30 07:33:21 | |
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2013年07月30日
クルマ購入の交渉って、やはり楽しいものですよね。
実際には、数日間の出来事ですが、文字に起こすとこんなに長くなってしまいます。。。
まだづづきます。
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2013年3月某日
クルマ選びに火がついた私は、次の週も家族を誘ってディーラーへ出向いていた。
今週のターゲットはマガジンXの『ざ・総括。』というコーナーで星5つの満点評価だったフォルクスワーゲンのシャラン。
フォルクスワーゲンはゴルフⅦが間もなくリリースされ、プラットフォームも刷新されるが、BMWでセダンの現実を直視した私は次のクルマもやはりミニバンだろうと考えた。
シャランは輸入車唯一のミニバンといっていいもので、日本市場を意識して両側スライドドアを装備していた。
飛び込みで訪ねたVWのディーラーでも快く応じてくれた。
シャランを試乗させてもらったが、最新のダウンサイジングターボエンジンとアイドリングストップの凄さを体感することができた。
あとエルグランドで気になっていた足回りもしっかりしている。
やはり、ドイツ車は基本的な骨格が違うなぁとつくづく感じた。
何故、日本車は大事なところで手を抜くのだろう?
ドイツには速度無制限のアウトバーンがある。欧州のクルマはそこで鍛えられている。
一方、日本車は法律上は100km/hまでしか出せない事になっているので”費用対効果”を考えた最もコストパフォーマンスが高い”解”が今の日本車の姿なのだろう。
高い限界域で鍛えられた欧州車には常用域でも余裕がある。骨格がしっかりしているので安心感がある。
BMWやVWで、はっきりとその違いを感じられた。
基本性能が高く骨格がしっかり作られているので、欧州車は日本車より割高だが相応の費用を支払うメリットはあると思うようになってきていた。
ただ、ガラパゴス化している日本のミニバン市場で独自の発展を遂げている日本車のユーザビリティは世界一だ。
エルグランドはその最上位に位置するモデルで、これに乗ってしまうとシャランの内装や装備はいかにも寂しい。
極めつけは2列目シートだった。
シャランの日本輸入モデルは2列目シートが3人掛けになっており、1:1:1の同じサイズの座席が3つ並んでいる。
安全性の確保のためか、リクライニングはほとんどできない。
我が家の家族構成は、夫婦と小6男子1人、小1男子1人の計4人だ。
2列目には子供たちが間の一席を置いて、それぞれ乗ることになる。
やはり、エルグランドに慣れてしまった子供たちにはシャランは広くなく、リクライニングしないシートが気に入らない様子。。。
私自身も本国では売っている独立式のキャプテンシート仕様があればいいのにと、誠に残念に思った。
シャランに決めるには自分に『これでいいんだ。これはいいものなんだ。』と言い聞かせないといけない。そう感じた。
VWではやはりゴルフが目に入った。
本当にシンプルでいい車。新型のゴルフⅦはさらにリファインされる。
『セカンドカーとしてゴルフはどう?』
ふとそんなことが頭を過っていた。
(つづく)
Posted at 2013/07/30 07:30:17 | |
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2013年07月29日
2013年3月某日
前々から憧れのクルマだったBMWに思い切ってアプローチしてみた。
1月頃からBMWのサイトからカタログを申し込んだりしていたところ、最寄りのBMWディーラーのセールス氏からお誘いのご連絡を頂いていた。
狙いは新型3シリーズ。
大きくなった3シリーズを街中でも見かけるようになり『かっこいいなぁ』と一方的に憧れていた。
ただ、私は身長190cm体重100kgの巨漢なので私が乗っても、家族4人が寛げる空間があることが最低条件であった。
私の体格を見たBMWのセールス氏は最初の試乗車に5シリーズを勧めてきた。(ある意味さすが!)
私が乗ったのは5シリーズのディーゼルモデル。
最近のディーゼルは静かになったとか、エコだとか噂には聞いていたが、実際の最新のヨーロッパディーゼルは初めての体験。
わくわくしながら試乗した。
確かにディーゼルはトルクも太く街中でも乗りやすい。ただ音はやっぱりうるさかった。
その点、ガソリン車は本当に静か。
それよりも何よりもBMWでの一番印象深かったのは、ほぼホンダ一筋できた私の車歴では経験のなかったFRのドライバビリティだった。
駆動輪と操舵輪が違うことでこんなに運転感覚が違うのかと感動した。
5シリーズの試乗が終わり、本命の3シリーズの試乗をさせてもらった。3シリーズはガソリン車を試乗した。
BMWではなんと、試乗に都市高速に乗せてくれた。福岡の都市高速は環状線になっており直線の長い箇所もある。
高速域のスタビリティの高いBMWのよさを体感するには高速走行を体感することだろうとは思うが、まさか試乗で都市高速を乗せてもらえるとは思いもよらないことだった。
BMWは運転していて本当に楽しい。
「運転しているんだ」という気持ちにさせてくれる。
でも、同乗者はどうなんだろう?
実際、新型3シリーズは大きくなったとは言え、私の体格ではやはり狭かった。
エルグランドからいきなりこのクルマになることを、家族に対して申し訳ない気持ちになった。
クルマに興味を持ち始めた小学5年(当時)の長男は『絶対これがいい!』と言って譲らなかったが、正直4人が乗って長距離ドライブはきついと感じた。
恐らく、1人者だったら迷うことなくBMWを購入していただろう。
BMWで確認できたポイントは室内空間であった。
後ろ髪惹かれる思いでディーラーを後にした時、置いてあったX1が目に付いた。
『ああいうSUVだったら少しは広いかも。X1だったら予算的にもいけるかな?』と何気に思っていたのを記憶している。
(つづく)
Posted at 2013/07/29 22:48:49 | |
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2013年07月29日
この度、愛車となったXC60は私にとって、ちょうど10台目となる節目のクルマでした。
今回のXC60の購入までの顛末は、これまでにない意外な展開でした。
記憶に埋もれてしまうのは勿体ないので、思い出せるままに、備忘録として記録を残したいと思います。
完全に個人的な所感です。えらく長いです。ご了承ください。
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2013年2月某日
我が家の愛車エルグランドE52も今年の12月で車検を迎える。
エルグランドに乗り換えてから満2年。前車のエリシオンプレステージの時には感じなかった「フワフワ感」がどうしても気になっていた。
子どもが車酔いするようにもなってしまった。「足回りの強化をしたい」と漠然と考えるようになっていた。
日産車の場合、NISMOサスペンションだと比較的リーズナブルに足を固める事ができる。。。
でも、それで問題が解消されるかどうか、やってみなければわからない状況だった。
そんなモヤモヤした気持ちを抱きながら、みんカラで教えて頂いたE52のいくつかの不具合を直すべくディーラーに依頼することにした。
年度末の決算期だったので、ついでの時にやって貰えればいいと考え、担当のセールス氏にメールを入れた。
数日後、そのセールス氏から早速連絡を頂いたが内容は「一度話しをさせてくれ」というものだった。
「?」と思いつつ、ディーラーに出向くと、4つお願いしていたうちの1つしか対応できないとの事。
残りの3つは「調べたけどそのような対策品は出ていない」とか「症状が出ないと対策品への交換はできない」とか、わざわざ工場長が出てきて取りつく島もないといった風。
その間、担当セールス氏は引っ込んだきり。。。
私はすっかりクレーマーにされた気分になった。
お願いしたものはみんカラのお友達はみな、対策品に交換してもらっているのに、、、
これ迄も、ここのディーラーには疑問に思う事が多々あった。
最初の疑問は契約時にまで遡る。
11月30日の夜に契約書にハンコを押して、12月10日には既に車検が上がっていた。
それはこれまでホンダばかり乗り継ぎ、ホンダディーラーしか付き合いがなかった私にはあり得ない事だった。
ホンダディーラーでは新車で購入した場合、契約書に判を押すと本当に工場へオーダーを立てる。
その発注番号を担当の営業の方が教えてくれていた。
そういう過程をたどるのでホンダではオーダーを入れて最短でも(発注して)2週間はかかるものであった。
ところが、日産では一週間程度で上がってきた。
不審に思いネットで調べたところ、メーカーのお客様相談室で車体番号を伝えると製造時期を教えてくれるサービスがあることが分かった。
早速確認してみたところ、「お客様の車体は2010年10月に製造されたものです。」との回答だった。。。
2か月とは言え、どこかに置かれていたものであることが分かった。
そのような情報はセールス氏からは聞かされていなかったので、納車前にその事実を伝え「このままでは受け取れない」と突っぱねた事があった。
思えば、その時からクレーマー扱いされていたのかも知れない。
定期点検で車を持って行った時も、担当のセールス氏は店内に居るにも関わらず挨拶にも来なかったことがしばしばあった。
決定的だったのは、3年目の点検時での出来事だった。
珍しく出てきた担当のセールス氏に「車検をそのまま出さないで買い替えるかも知れない」と伝えた。
その際、担当のセールス氏が持ってきたのが「在庫車リスト」だった。
「今なら、R-ひろパパさんの条件に合う車がありますよ。これだったら頑張ります。」
と呑気に「在庫車」を勧めてきた担当のセールス氏。。。
『なるほど。私の今の車もこうやって取り置かれていた在庫車だったんだ。』
ようやく事実を理解した私の中で、○○日産(ディーラー名)に対する愛情が薄れていくのを感じた。
ネガティブな事ばかり書いてきたが、ハードウェアとしてのエルグランドに対する不満は恐らく足回りの交換で解消したと思う。
ただ、その車を販売するディーラーに対する不信が募ってしまったのが、今回クルマを替えるきっかけとなったことは間違いない。
そんなことがきっかけで次のクルマ探しが始まった。
(つづく)
Posted at 2013/07/29 22:44:03 | |
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