ついに最終章!!(遅)
香港から帰ってきて既に1か月半近く経ってしまいました・・・w
1部と
2部は旅行の様子と車遊びの一部を書きましたが、今回はみんカラっぽく車に特化した話。
前半は香港の車事情、後半は友人たちの改造車をご紹介。
今回も長文です。
香港はイギリス領だった名残で、日本と同じ左側通行右ハンドル。
日本車、欧州車、韓国車、中国車(EV)、そしてテスラと多種多様。体感的には7割くらいが日本車でしたね。
香港島で撮った一枚。
エスティマ、アルファード、ハスラー、コンフォート、ヴォクシー、ジャパンタクシー等々
アル・ヴェルは石投げたら当たるレベルで走ってます。
テスラも多いです。
新興国のような現地生産の日本車ではなく、日本でよく見る車がそのままたくさん走ってるという感じ。
建物や道路の雰囲気は香港ですが、車だけ見てれば日本のような不思議な感覚。
意外と多かったのが軽自動車で、ハスラーとエブリイバンはたくさん見ました。
この2車種は香港スズキディーラーが正規販売しています。
狭い香港だと取り回しが楽なのかもしれませんね。
タクシーはクラウンコンフォートと、ジャパンタクシー(現地名コンフォート)が殆ど。
マイクロバスはトヨタコースター、ふそうローザの独壇場。
トラックもいすゞ、ふそう、日野の小型・中型・大型がそこらじゅうに走ってました。
ハイエースも超大量。
これはハイエースに貼ってあった謎の日本語ステッカー。
なんと香港トヨタ純正オプションとのことw
この4台は全て日本から来た中古車。
まずは左上の先代ステップワゴン(RP5)と、右上の先代ヴェゼル(RU3前期)。
どちらもハイブリッドですが、香港ホンダで販売されてたのはガソリン車のみで、ホンダセンシングも省略されたり装備が簡略化されています。
80のヴォクシー、ノア、エスクァイア(全部HV)もかなりの台数が走ってましたが、香港トヨタも同様にノアのガソリン車のみの販売。
香港ディーラー仕様より装備が良いグレードの日本仕様車や、ハイブリッドを好む人も多いようです。
ちなみに左下のタウンエースバン、右下のN-BOXも現地ディーラーでは取り扱いなし。
そう、書いたらキリがないくらい日本から来た並行車が多いんです。
今回現地ホンダディーラーにお邪魔したので、現地仕様車も何台か紹介しましょう。
まずは日本未発売のe:N1。100%電気自動車です。
外装はRVヴェゼルとほぼ同じ感じですが、インパネ周りは全然違いますね。
ビルの5階から1階までリアシートに乗せてもらいましたw
乗り出し価格 26万HKD=約478万円
こちらはZR-V e:HEV。つい2ヵ月前まで所有してたので、一番見たかったのです。
基本的には日本のe:HEV Z仕様ですが、プライバシーガラスレス、シートヒーター・ステアリングヒーターレス、英語表記のメーターといった感じ。
車体価格 23.6万HKD=約435万円
初回登録税 14.3万HKD=約265万円
乗り出し 約700万円
RP8のステップワゴンスパーダe:HEV。日本仕様との違いはプライバシーガラスレス、BSI・マルチビューカメラレス、シートヒーターレス、英語表記メーター。
車体価格 24.2万HKD=約445万円
初回登録税 14.8万HKD=約272万円
乗り出し 約717万円
香港で発売されたばかりの新型フリードe:HEV。
こちらもプライバシーガラスレス、シートヒーターレス、英語表記メーター。
車体価格 17.7万HKD=約326万円
初回登録税 9.2万HKD=約170万円
乗り出し 約496万円
共通してるのは、プライバシーガラスレス。これは香港では違法だからですね。
そして暑い国なので、シートヒーターはありません。
あとは大体日本仕様と同じ。
これら以外にも、フィット(ジャズ)、シビックタイプR、CR-Vが販売されています。
どの車種も、車体価格は日本の価格+輸送費って感じですが、、
乗り出し価格が高い!!!
※1HKD=18.4円
登録税によって一気に高くなります。
この登録税は車体価格によって変動し、新車もしくは輸入した中古車を登録する時にかかるもの。
高いのはこれだけではありません。
家賃が世界一高いといわれる香港、駐車場も高いのです。
エリア別月極駐車場
田舎
900HKD(16500円)~1200HKD(22000円)
ローカルエリア
1500HKD(27600円)〜2000HKD(36800円)
香港島
3500HKD(65000円)~
九龍
3800HKD(70000円)~
都市部になると東京都心の超一等地レベル。
のどかな田園風景が広がるような場所でも16500円くらいが最低ライン。
しかし駐車場価格で驚くのはまだ早い!!
これはナイトドライブ中に寄ったスタンド。
なんと1L 29.6HKD(544円)!!!
※1HKD=18.4円
40リッター給油すると余裕で2万円オーバー。
中国系の石油会社で割引使っても1L 20HKD(368円)
世界で一番ガソリン価格が高いといわれる香港。
そりゃテスラやEV車がたくさんいるのも納得できますよね。
そんなコストがかかる香港ですが、実は車好きがかなり多く、改造車率が高いです。
一部前回の旅行記と内容が重複しますが、友人たちの車を何台か紹介しましょう。
多すぎて紹介しきれないので、厳選した数台だけ。
M君のDC2R。昔に日本から輸入した車。
以前はストリートレースカー、現在は細部まで綺麗にしてイベント出せそうなコンディションを保ってます。
いずれ日本に持ってくることを計画中。
M君の足車GD3。こちらも日本から来た最終型の1.5S。
以前はTE37を履いて、車高も低かったものの、今は警察対策でほぼノーマル。
素ガラスに変更してる以外は日本仕様のまま。
友人S君のGK5後期。これは香港ディーラー車。
ハブを流用して5穴にし、TE37OGの16インチを装着。
マフラーは無限FIT1.5チャレンジ用。
香港仕様車はギア比がかなりワイドな為、1.2.4.5速を社外クロスギアに変更。
少しだけ聞こえるギアの唸り音がレーシーでした。
路上チューニングショップを経営するHさんのEK9。
CE28に無限リップで一見すると綺麗なEKって感じですが、なんとB16B改2.2リッター!
とんでもなく速いとのこと。
あとはまとめてご紹介!
どれもセンスあってカッコイイですよね。
ちなみに8割が日本から来た並行車で、ホンダ率高め。
みんな異常に高いガソリン代と、高い駐車場代を払いながら所有しているのです。
よく日本からスポーツカーがたくさん海外に流れている話がありますが、香港もその国の一つ。
しかし、狭い香港にサーキットはありません。
5年くらい前まではストリートレースが盛んで、週末になるとあちこちで行われていたようですが、現在は取り締まりが厳しく(捕まったら一発で刑務所行き)、ほぼ見ることはありません。
サーキットを走りたい人は国境を越えて中国へ行きます。
違法改造も厳しく、特に一番厳しいのは改造したホンダ車!(ストリートレース=ホンダ車みたいな概念があるらしい)
検問等で捕まった場合は一時的に警察に没収され、警察での検査後に罰金を払えば戻って来ますが、指摘された箇所をノーマルに戻して車検場へいかないと再び乗ることができません。
更に、こうやって改造車が集まっているだけでも取り締まりの対象となり、出口を封鎖されて検問、全員レッカーされるなんて事もよくある話。
この日はセーフでした。
香港で改造車に乗るというのはこういうことで、クルマ趣味を楽しむにはとてもハードな国なのです。
第1部で触れましたが、日本で車を所有する香港人がいるのはこれが理由です。
香港で車にかかるコストは凄いし、取り締まりも厳しいけど、それでも車に対して情熱がある人が多いのが分かったかなと思います。
ということで、合計3部作はこれにて終了。
時間かかりすぎたな…w
おしまい。