
このパワステオイルはDIY交換しようと思って購入したものの、やれ雨だ、今日は暑い、ちょっと忙しい、予定が入った、などということで、少なくとも3年は転がってます。もちろん未開封です。
「今日、時間があるので作業しよう!」
皆様はコレを使う?
それとも新しく買いに行く?
「このまま使う」の方、わたしも同じです。素人なりの理由を納得できるかどうか試しに読んで下さい。
「新しく買う」の方、たぶん品質にこだわる方なのでしょう。わたしとは妥協点が異なると思いますので延々と平行線です。読むと腹立たしくなると思われますので閉じてください。
クルマは油と電気で走ります。当然、使えば消耗するので補充も交換も必要です。その頻度は使い方によって大きく左右されるので、補充・交換についてはここでは割愛。ここでは備蓄したり余ったりしたオイルについてだけ考えます。
オイルが劣化する原因は「剪断」「熱」「酸化」です。大雑把にいって、使用中のオイルは「剪断」と「熱」によって劣化していき、保管してあるオイルは「酸化」によって劣化していくと考えて良いと思います。
オイルの酸化はなぜ起きるかは完全にはわからない部分もあるようですが、炭化水素から遊離基がでるところから始まるという事です。
酸化劣化については、酸化防止剤の記事のこちらがわかりやすくて参考になりました。
ttps://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/13/11/13_11_512/_pdf
ttps://www.juntsu.co.jp/qa/qa1103.php
(直リンク回避のためh抜いてます。コピペしてググってね)
となると、保管時のオイルの場合、劣化要因は自然発生するフリーラジカルであって、反応する相手は容器内の酸素となります。そして酸素がなくなれば反応は終わります。容器に圧はかかってないので、どこからか空気は入るでしょうが未使用、未開封での容器内酸素量などオイル全体の炭化水素とモル比でみたらたかが知れてると思います。
そして一番大事な点は、市販のオイルにはベースオイルに添加剤としていろんなものが含まれているということでしょう。それには酸化防止剤も含まれています。使用状態を想定して劣化を防ぐために添加されている酸化防止剤は、保管状態であれば作用して反応をとめるには有り余る量のはず。想像してみてください。
自然発生するフリーラジカル量、未開封容器の酸素量とオイル内炭化水素とのモル比、そして酸化防止剤の存在。
分子レベルでの酸化は起こるでしょうが、わたしには品質を左右するものとは思えません。10年放置したらわかりませんが未開封数年で変質してしまうとは考えにくいと思うのです。
最後に一つ。
FT900ユーザーとしてトタル・ルブリカンツ・ジャパン株式会社に「通販で届いたものだ」と断った上で聞いてみました。折り返し担当の方から
とても丁寧な対応と、「蓋を閉めた屋内保管であれば、開封後2年程度は問題ありません」との回答をいただきました。
これをもってオイル保管に関しては答えが出たな、と思います。
「オイルは開けたら劣化する、半年置いといたらダメになる」
前半はともかく、後半は都市伝説級の根拠なきモノだと思います。
劣化は起こるべくして起こるし、延々とは起きません。
酸化は化学反応だもの(笑)
Posted at 2017/07/10 13:42:33 | |
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