リアアクスル シャフト点検 その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
106最大の見逃しウィークポイントだと思ってるリアアクスルの点検をします。
ここ一年で4機の106のリアアクスルを見てきましたが、全てリアアクスルのシャフトが終わっていました。
ゴミが噛み込んで回らなくなったベアリングで永遠にシャフトを削るので、もはやシャフトの交換以外でどうにもできなくなります。
一応交換シャフトは売ってますが、圧入されていてかつプレス機も使えないので治具作ったり腕力の肉体改造したりと、つまりめんどくさいことになります。
重たいメニューですが、ここだけは早めの点検、交換をしたほうが良いと思います。
この箇所を全く触ったことのない個体は取り外しただけでシールが切れることがあるので、交換部品は用意しておいたほうがいいかと思います。
環境ですが、左右からトーションバー、スタビライザーを引き抜くので、車両の左右にかなりスペースがないと不可能な作業となります。
2
ここからはリアアクスル取り外しまでですがやり方を。
これを自分でやろうと思う人は手順を遡って戻しまでできると思うので割愛。
手順は別にどうやってもいいんですが、今回取った方法を書いていきます。
この個体はボルトなど純正じゃないものが多々ついてますので見た目や整備性が多少違うところがあります。
一番最初にショックを外し、完全なる自重でのアーム位置をメジャーで測ります。
トーションバーを抜いてしまうのでこれを記録していないと元の位置がわからなくなって何度も車高調性をするハメになります。
測定位置は自分がわかればどこでもいいですが、今回はフェンダーからハブ径上部で測りました。
純正トーションバーの車高指二本で360mmくらいだと思います。
測定が終わったら、
スタビブラケットを左右ともフリーにします。
ブレーキキャリパーをフリーにします。タイラップなどで吊っておくと良いでしょう。
ブレーキラインをアームから分離します。
ABSセンサー配線をフリーにします。今回はカプラーから取りました。
アームからサイドブレーキワイヤーを分離します。
3
アームとブレーキラインを固定するブラケットを分離します。
左側はラチェットが入らずムカつきます。
板ラチェあればつよつよです。
4
スタビを取り外していきます。
ブラケット左側にT-40の樹脂ボルトでキャップしてあるので、これを取り外します。
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このブラケットはスタビライザーとスプラインで噛んでるので、ボルトをねじ込んで抜く用のネジが切ってあります。
M12の細目(P1.5だったかと)なので用意しておきましょう。
リアキャリパーの固定ボルトが使えます。
そのままねじ込んでしまうと、スタビライザーにネジの擦れた傷がついてしまって、最悪奥のスタビライザーのネジ山を潰してしまうので、M5の短めのキャップボルトを先に入れてからM12のボルトを入れると良いと思います。
取り付けの際は奥のM8のボルトでブラケットをねじ込んでいきます。
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ちなみにスタビライザーはこんなんです。
ほんとに棒なんですよね。
笑う
7
次にトーションバーの引き抜きをしていきます。
順番は左右どちらからでもできるかと思いますが、自分は右用(車両後方)から攻めるのがやりやすくて好きです。
T-40のトルクスボルトを舐めさせないように外します。
写真は右側のアームのもの。
ボルトが外れるとトーションバーの抜け止めの偏心ワッシャーが触れるので、マイナスドライバーなどで外します。
大半ゴミが詰まっててうまく外れないので、溝を掃除するハメになります。
8
右用(車両後方)のトーションバーを抜くために、反対側のボルトも外します。
こちらもT-40ですが、スペースがなく頭の低いビットでなければうまく入りません。
工具が入らないからといって決してL字レンチで緩めようとしないでください。
写真のボルトがここだけ六角になっている理由は、それにより舐めて外せなくなり破壊して失ったからです。
ちなみに六角にしたことにより工具が入らないトラブルがなくなり格段に整備性が上がりました。
普通にこっちの方がいいです。
ちなみにこちら側からトーションバーは抜かないので、偏心ワッシャーは残したままで大丈夫です。
その2につづく
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