ワイドトレッドスペーサー ハブリングの必要性
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ホイールボルト車に乗ってる人は当たり前のようにハブリングを使っていると思います。
もちろんスタッドボルト車でも使った方がいいのですが、こちらはあまり重要視されていないように思います。
今回、何故ホイールボルトではハブリングが必要であると言われるのか、ハブリングを使わないとどうなるのかを検証ができるチャンス(外出自粛で暇だったとも言う)があったので簡単にですが検証してみました。
状況としては、ホイールバランスをきっちりゼロで取ったのに何故か80km/h程度からハンドルがブレる。
というところから原因を考えていった結果ワイトレに行き着いたという感じです。
2
ご存知の通り106のハブ径は65mmです。
多くのプジョー用のワイドトレッドスペーサーはハブ径が65mmまたは65mmの変換用のハブリングを使う前提で設計されていると思います。
3
しかしあたくしのワイトレはハブ径66mm
径で1mmということはハブの軸中心とワイトレの同心が最大でそれだけ振れることになり、実際ハブリングを使わずに回転している様子を目で見てもかなり振れているのがわかりました。
きっちりゼロでバランスの取れているホイールでも80km/hくらいでハンドルがブレ始めるので無視できないレベルです。
4
いやまてよ、テーパーボルトで止めてるんだから勝手に中心に寄って締まるのではと思うかもしれませんが、ホイールボルトはスタッドボルトと違い最初からトルクがかかってハブに固定されているわけではないので、締めていく過程ではネジの遊び分は動く要素を持っています。
さらに、構造上ワイトレとローターの奥にネジ山があるため、どうしても締結接触面から遠くなり、ワイトレからネジまでの深さ分だけ動く量が加算されます。
この状態でハブ径の合っていないホイールやワイトレを締結しようとした場合、ワイトレが中心からズレた状態でもハブ面と接してネジが食ってしまえば摩擦によりワイトレが動かなくなるので、ネジにならって最後まで中心に寄せられることなく固定されてしまいます。
スタッドボルトの場合は初めからボルトがハブにトルクがかかって締まっている状態ですので、あらかじめネジにならって真っ直ぐに生えているため、動く量はテーパーナットのネジの遊び分のみとなり、テーパーナットにならってかなり中心に近く寄せられると思いますのでこのような状況は起きづらいと思います。
もちろんこれはスタッドボルトが真っ直ぐ立っているかどうかに依存するため、スタッドボルト自体が曲がっているとしたら同心はズレてしまいますが。
ホイールボルト車のハブリングが必要と言われるのはこの辺なのではと。
5
今回のワイトレは既にハブ径が66mmで仕上がってしまっているため、仮にこいつに合うバブリングを作るとなると片肉0.5mmのリングが必要です。
もちろんそんなものは設計上現実的ではなく出回っていないので、要するに同心が誤差範囲内に収まればいいだろうということでアルミテープを2周ほど巻いて内径65mmくらいにしてみました。
アルミテープの厚みが均一であると仮定すると理論上同心は出ることになります。
6
まぁもちろん所詮アルミテープなので振れることは振れてしまいましたが、振れはかなり改善しこれならば許容範囲かなと判断しました。
ワイトレはちゃんとしたのを買いましょうということですね。
一応比較動画を付けておきましたのでよければ見てください。
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