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2024年05月07日 イイね!

春の大遠征、北海道・東北周遊~7日目【前編】

春の大遠征、北海道・東北周遊~7日目【前編】








2024年4月11日木曜日、北海道上陸から数えて6日目の朝を迎えようとしています。
迎えようとしています…と言うのは、まだ夜明け前だからです。そう、この日は徹夜です(爆

前日は旭川から十勝平野を抜けて襟裳岬まで南下した後、釧路までやって来ました。
移動距離は実に600キロと、今回の北海道周遊中、一番長い移動となりました。
当然、それだけの距離もあってあちこち巡るとなると…もはや寝る時間などありません(涙

本当ならもうどこかで休んで寝てしまうんですが…絶対にそうは出来ない理由がありました。


さて、6日目の旅程は、釧路から厚岸を抜けて北海道最東端納沙布岬へと向かい、
根室半島を1周しながら各地を巡りつつ、日本百名道北太平洋シーサイドラインを走り、
さらにその後、もう1つの百名道である道道950号線を通って野付半島へも訪れます。
そして、最後は知床方面へと向かい、斜里岳山麓を横目に斜里の道の駅で車中泊します。

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距離的には約400キロの移動なので本来であればそれほど大変でもないのですが、
前日の旭川からの大移動とこれからの撮影で徹夜しているので体力的にもはや限界…(汗
この日もぶっちぎりの快晴で気温も高くて暑かったですが、どこかで昼寝の必要があります。



まずは、前回の投稿の続きから…。

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なんとか無事に辿り着きました、旧・仙鳳趾村現・釧路町シレパ岬(尻羽岬)です。

ここは絶景ファンの間では有名ですが、一般的には北海道民にもあまり知られてない場所。
それだけに、こんな最高の条件下にも関わらず他に撮影者すらいません…完全貸切です(汗


そもそも、今回の北海道周遊全般に言えますが…とにかく行く先々、ダートばっかりです(爆
中でも絶対にSUVでないと走行出来ないような悪路もいっぱいだったりします。
その時点で、SUV以外だと諦める人も多いようです。実際、自分はこれまで断念してました。

今回、こうして4WDのデリカミニだからこそ容易に訪れることが出来ました、本当に最高です。



さて、この尻羽岬ですが…目的は勿論「絶景」なんですが、まずは天の川の撮影です。


天の川の撮影はこれまでに何度もトライしてきましたが、どうしても街明かりの光害を受けて
百科事典に載ってるような派手な星景写真を撮ることが出来ませんでした。

いや、撮れてはいるっちゃいるんですけどね。なんか思ってたのと違うなぁ、というか。
因みにこちらは去年の同じ時期に群馬県と長野県の県境にある渋峠で撮影した天の川。

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天気も文句無しに良かったんですが…このすぐ麓には草津温泉があるので光害が…(汗
それに、さすがにここまでメジャーなスポットだと他に撮影者も4~5人いましたしね。


なので、今年はカメラを買って3年…3度目の正直ってのもあったので、絶対に撮りたくて。
当初はここまで気象条件が良くなるとは思ってませんでしたが、その幸運もありましたしね。
となると、何としても天の川を見たいし撮りたいし、…と。その気持だけでここまで来たワケで(笑


しかし、この岬…当たり前ですが、街灯どころか街明かりも無いし、この時期この時間に漁船も
まだ出港していないので海もほぼ真っ暗。まぁその条件だからここへ来たワケですが(汗

なので、よっぽど慣れてる人なら良いですが…とにかくおそろしく暗い…まさに漆黒!暗闇!

もうヒグマが出てきても絶対にわかんないし!っていう。実際周囲をガサゴソと音がしていて
気がつくとキタキツネがいたりエゾシカがいたり。虫が出ない時期なのが唯一の救いですね(笑



で、とにかく今自分がどこにいるかもイマイチわかんないくらいなので、砂利道に適当に停めて
まずは外の様子を見てみます…すると、もはやそこは別次元でした。

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なんじゃこりゃー!!!


さすがにね、ビックリです。肉眼でもこれだけ天の川をしっかり見れたのは初めてかもしれない。
あまりに星明かりが明るいのでデリカミニのボディに点々と反射しているんですよね…ヤバい。



というワケで、時間がないのでサクっと準備します。と言うてもカメラ初心者だしお金も無いので
安いカメラに安いレンズを装着して安い三脚を立てて空に向けてパシャパシャ撮るだけですが。

なので、ほぼスナップ写真と同様。というか、フツーに撮るだけでも十分な気がしてました(^^;

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全く同じ機材で同じように撮ってるだけなのに…これまで撮った天の川とは比較にならない(汗

因みに今回は天の川だけでなく、あくまで「星景写真」を意識してデリカミニも入れてるので、
デリカミニが真っ暗にならないよう、スマホ画面のわずかな明かりを車体に向けて照らします。



ようやく暗闇に目が慣れて来たので車を少し配置換え(^^;

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正直、本当はここではない別の場所で撮影したかったんですが、あまりにも暗がりなので、
崖から転落することを恐れて今回はパスしました。それに、時間も無かったですしね(汗



ちょっとカタログちっくな感じに(笑

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もはや星空がスゴすぎて合成写真のようになってしまいます、完全な1枚写真なのに(爆

因みに、天の川のすぐ横に見えるのが蠍座です。アンタレスが真っ赤に光ってますよね。



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スマホの画面の微妙な明るさでも結構車体が明るく照らされるので…色々微調整しつつ。



何枚かいろんなパターンで撮影して…最終的に、コレが一番良い感じに撮れたかも。

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特に何もしなくてもこれだけの条件が揃うとド素人の自分が安いカメラで撮ったとしても
この程度の写真は撮れちゃうので、やはり北海道は最高です。何も無いのが正義となる(笑



そして、気がつけば夜明けの時間が近づいてきました。どうやら漁船が漁に出始めた様子。

目も慣れたし夜明け前の薄明で周囲の状況とかも見えるようになってきたので、
ダメ元で…本来撮影したかった崖へと向かいます。


そして、もうかなり夜空も明るくなってしまい、天の川も半分くらい沈んでしまいましたが…

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沖合に並んだ漁船の明かりと薄明の夜空と天の川が何とも良い雰囲気になりました(^^;
漁船は爆光だし動いてるので長時間露光するとどうしても露出超過してしまうので
ほとんどまともに撮れませんでしたが…いや、この光景は光景で、凄く神秘的でしたね…


というワケで、夜中に襟裳岬から移動して深夜ギリギリに到着して短い時間ではありましたが
その苦労は報われた気がします。ほんと、途中疲れや眠気で諦めなくて良かった…(涙



そして、次はいよいよご来光タイムです。全く寝てる暇なんてのは…ありません(爆



奇跡の絶景はまだまだ続くんです(爆



再び尻羽岬の近くまで移動して、地図を確認しつつ…草原の中を1キロほど歩きます。

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今回はまず、スマホ写真から先に紹介していきます(^^;



途中で海難物故者供養塔が見えてきます。さらに岬の先端へと歩いていきます。

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そして、次の目的地へ到着しました。眼の前に見えるのが太平洋、尻羽岬です。

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因みに海の向こう側にワニのようなカタチで見えてる島は現在は無人島の大黒島で、
戦時中は旧日本軍の要塞特攻艇基地があったりした島です。



そして、日の出の角度を計算して場所を移動しながらセッティング。

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太陽が昇ってくる位置が島に隠れるとダメなので、大黒島のピークに設置された厚岸灯台
左手にある鞍部に太陽が出てくる場所を探します。この鞍部だと水平線が見えているので、
水平線より昇ってくる太陽を捉えることが出来ますしね。今回これはもう絶対条件でした。



少しズームすると…大黒島の右端の山頂に厚岸灯台が見えます。その左手の低い部分…
ここが鞍部となるんですが、ここから太陽が昇ってきたら無事成功です(笑
それ以外だと島で水平線がギリギリ隠れてしまっているのでご来光が拝めなくなります。

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手前の草原にはよく見るとエゾシカのファミリー?が移動しています。
草でも食べて日の出と共に森の中へと帰っていく頃合いなのかもしれませんね(^^;



そして、狙い通りの場所から太陽が昇ってきてくれました!!完璧じゃないかー!(悦

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…というところまではスマホ写真でしたが、
ここからはミラーレス一眼で撮影した写真で振り返ります。



尻羽岬で戯れるエゾシカたち。かなり距離があるにも関わらず丘の上でカメラを構えた途端、
こちらに気づいて一斉に注目してきました。凄いですね、野生動物って。

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しばらくジーッとこちらを見てました。それだけシビアなら道路に飛び出してこないでよ(爆

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そして、ご来光待ちです。太陽が狙った場所からでてこなかったらその時点でアウトです(汗

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そして…ついに太陽が昇ってきました。若干左すぎたか?!

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手前でエゾシカたちが戯れてるので、それも込みでパシャリ。




んー?太陽の様子がおかしい…??

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そんなことおかまいなしに、手前のエゾシカたちはイチャコラしています(汗





おおー!?コレはもしかして昨日に続いて蜃気楼…ダルマ朝日になるのか!?

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北海道上陸から何度もご来光を撮影してますが…見ての通り、明らかに歪なカタチです。





ひょっとしてダルマ朝日じゃなくて…ひょうたん朝日になるのか!?!?

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昇ってきている太陽自体も既に真円でなくなってますが、水平線に蜃気楼が発生してます。





そして、その蜃気楼が消えたと思ったら…五角形の太陽が!!

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こ、これが噂の…!!!




凄いな、これ…なんちゅー蜃気楼、そしてこの屈折っぷり。信じられません…(涙

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ヤバい…つい数時間前までのぶっちぎりの天の川の感動が上書きされてしまう(笑



いや~、昨日10日のご来光がオホーツク海でだるま朝日になったとニュースにもなりましたが
連日こんな珍しい気象現象が起こるとは思いも寄りませ…いや、多少は期待してました(笑

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これまで数多くの現象を目撃しては撮影して…と、ひと通りは拝むことが出来てましたが、
五角形はさすがに無かったですからね、良いものが見ることが出来て良かったです。


因みに、前日に発生しただるま朝日というのは、こんな感じの太陽です(笑

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これは結構頑張れば年に数回くらい見られるんですが…
とは言え、その時に水平線の見える場所に待機でもしていないとダメですけどね(爆


この数年間のうちに、だるま朝日をはじめ、瓢箪朝日、四角い太陽、サンピラー等々、
いろいろ目撃して撮影もしてきましたが、ひと通りのバリエーションが揃った気がします(笑




そして…今日もまら大絶景を予感させる美しい日の出と共に…6日目の旅が始まりました。

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ですが…これまた旅の内容も絶景もボリューミーすぎるので、前編はここで終わります(爆

まだ朝6時ですよ、ええ。全然先に進めません(爆

なんかもうここまで来ると幸運を使い果たしてる気がしてなりませんが…大丈夫だろうか(汗


前述した本日の最終目的地の斜里に着くのは21~22時頃の予定なんですけどね(汗
とてもじゃないけど、4回くらいに分けないと無理です。これでもめちゃくちゃ端折ってますが(爆



というワケで、後編へ…いや、前編の後編?中編?へと・・・つづく!!
Posted at 2024/05/07 23:41:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | デリカミニ | 旅行/地域

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何シテル?   05/27 23:26
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