SUGO走行会でのおまけ動画のハーフスピンについて不思議だったことがあり、ずっと考えていました。
リアがスライドするのを感じ、ステアリングをニュートラルまで戻しアクセルを少し入れても、リアのスライドは収まらず、突然スイッチが切り替わるかのように、スピンモードに突入してしまったのです。あわててカウンターを当てて何とか回避しました。
この普通のスライドからスピンモードへのスライドの間がリニアではなく、スイッチが入るかのように突然切り替わるのが非常に不思議でした。また、スピンモードに入ると非常に安定した状態で、これがドリフトなのかと感慨深かったりして(笑)この安定した状態も不思議なんです。
でほかの方にアドバイスをもらったり、動画を何十回と繰り返し見たりしてやっとこうではないかなと思われる結論が出ました。もしかしたら当たり前のことなのかもしれませんが・・・
タイヤのグリップというのは滑り出す直前あるいはほんのわずかに滑っているときが最大だといわれています。それを超えてスライド量が多くなるとグリップは極端に低下してしまいます。この低下をマイルドにするといわゆるコントロールしやすいタイヤとなり、低下する前後の感覚がわかりやすいタイヤもコントロールしやすいといわれます。
最初のスライド時はグリップの限界あたりだったと思われますが、しかし、ブレーキを残したコーナーリング、わずかなオーバースピードのために、限界を超えたスライド量となり、グリップが極端に落ちてしまいます。最大グリップからはリニアではなく、突然落ちてしまうので、スライドの感覚がスイッチのように感じられるのではないかと思います。
落ちてしまったとはいえグリップはある程度ありますし、それと速度とカウンターが合えば安定した状態となります。ドリフト状態なので速度が落ちていき、Gが減っていきグリップし始めたとたん、最大グリップまでもどりますから、強烈なグリップとなり、あのようにガツンといった感じでスライドが停止したものと思われます。
よりハイグリップなタイヤほどこの傾向は強いといわれますので、コントロールが難しいのでしょう。正しいかどうかはわかりませんが、なんかすっきりしました。
Posted at 2006/07/22 16:40:59 | |
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サーキット走行 | クルマ