グランド・ツーリング9日目。霧多布の朝は深い濃霧に覆われておりました。この日は5組ほどのキャンパーが幕を張っていましたが、皆さん早起きで既に撤収作業に取り掛かっている方もちらほら。大阪から原付で北海道を走っているというおじいさんと談笑しつつ、雨が降らないうちに私も荷造りに取り掛かります。
肌寒く感じる空気のもとZ4を始動。景色を堪能出来ないのは残念でしたが、それを差し引いても切り立った海岸線にある草原にて1日を過ごすのは非常に感慨深い体験になりました。
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道東脱出
霧多布湿原を貫き、根室本線とクロスラインを描く国道44号線を西へと進んでいくと、フロントウィンドウにポツポツと雨が降り始めます。雨雲レーダーによると、まだ内陸部の方が雨の襲来を避けられそうなので、国道392号線へとルートチェンジ。国道274号線・242号線と組み合わせ、帯広方面へと足を進めます。
次第に雨は止み、ここぞとばかりにルーフをオープン。灰色の空に包まれた林野の中を開放感満載で疾走します。ボードコンピュータに表示される外気温は22℃ととなっており、湿り気を帯びた冷気がキャビン内を満たし、ドライバーは実にご満悦。1週間以上楽しんだこのオープン・エアなGTも終わりになるのかと寂しく感じながらも、甘美に震えるエキゾーストノートと共に道東を横断しました。
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豪雨来襲
巨大な雨雲が接近してきたので、潮時とばかりにハードトップをクローズモードにして、本別ICより道東自動車道へ。混雑が予想される帯広の市街地をショートカットしていきます。今日は室蘭にある親戚の家に泊まる予定なので、タイムロスをする箇所は避けていきながら十勝清水ICまでハイウェイランに勤しみました。
そういえば朝ご飯を食べていなかった事に気づき、少し早めですがお昼ご飯を取ることに。しかし、この日は訪れるお店が軒並み休業となっており、運がありません。セイコーマートで済ませるしかないかと思っていた所に、国道沿いのいかにもなラーメン屋を発見。味もまずまずであり、親戚の家に一本電話を入れて再スタートです。
国道274号線は通行止めとなっていたので、狩勝峠越えの国道38号線を選択。標高を上げ下げしているうちに雨脚は強まり、トマムへ着いた頃には轍に水が溜まる程になっておりました。
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室蘭へ里帰り
対向車両が放つ水飛沫をフロントウィンドウに浴びながら、ハイドロプレーニングに注意しつつ苫小牧市内へと到着。Z4のタンクにハイオクガソリンを補給し、海岸線をなぞる国道36号線をひたすら進んでいきます。登別温泉に寄ってみようかと思いましたが、天候不順のため諦める事とし、夕刻を迎える頃には室蘭の親戚宅へ到着しました。
久しぶりの顔合わせでしたが、挨拶も早々に宴会開始。私のお気に入りの焼き鳥(豚串)を準備してもらっており、積もる話に華を咲かせて夜が更けていくのでありました。
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センチメンタル・ジャーニー
グランド・ツーリング最終日となる10日目。今日は北海道を離れ自宅へと戻るのみです。親戚に見送られ、国道36号線で苫小牧を目指しますが、昨日の大雨から一転、天気予報を裏切るかのように青空が差し込んできました。
思わぬ好転に迷わずセンターコンソールのスイッチを押し、ルーフオープン。太平洋の向こう側から灰色の雲が迫ってきていますが、苫小牧までの50kmのディスタンスを、北海道最後のオープン・エアで駆け抜けました。
苫小牧港には帰りの便であるシルバーエイトが既に待機しており、乗船手続きを済ませ、約8時間の航海へと向かいます。10日前に上陸した事がついこの前のようにも感じ、これでGTが終わってしまうのだなとやや感傷的になってしまうのは無理もありません。
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GT閉幕
定刻通り9時半に出航した9,483tのシルバーエイトは、20.5ノットの推進力で一路八戸へと進行。台風の影響からか、海上はかなり揺れましたが、18時過ぎには無事に八戸港に着岸。外の空気は湿度が高く、北海道のような清涼感を感じる事が出来ません。
ここからは、八戸自動車道・東北自動車道で一路東京へ。奇しくも、関東には台風が上陸しており、東北地方にもその影響が及ぼうとしておりました。
仙台までは天気は持ち堪えてくれるようなので、ハードトップを開け放ち、星空のもとハイウェイクルージングを堪能。PAで焼き豚丼を頂きつつ順調に南下していると、ボードコンピュータからポーンという警告音とともに、エンジンオイルの残量警告マークが表示されました。自宅まではまだ500km以上もありますが、まぁ何とかなるだろうという事で、回転数を2,000rpmに維持しながらエコロジーランで進行。帰宅したら最初にエンジンオイルを入れ替えないといけないですね。
福島県に入ったあたりから天気が崩れ始めたので、クローズスタイルに戻し安全運転で都心入り。阿鼻叫喚の通勤渋滞が始まる前に首都高を抜け、最寄りのランプからGSに立ち寄り軽く洗車してから、自宅の駐車スペースにZ4を収めます。
10日間に及ぶ長旅を共にしたZ4にお礼を言い、イグニッションをオフ。北海道グランド・ツーリングはこれにて終了となるのでした。
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BMW Z4 | 日記
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2016/10/17 23:53:54