
先週からネットで話題のホームズ彗星、あちこちで肉眼でも見えましたと報告されている。
満月前後の月明かりの下でも見えるようなので、ここでも見えるだろうと寝る前に空を見上げていた。
だけどずっと、曇ったり雨だった。そして昨夜、いつものように廊下の窓から見上げると(この彗星は北の空に見えるのでね)、晴れているではないか!
ジャンバーを着て7×50の双眼鏡を持ち、駐車場で金網にもたれかかりながらカシオペアを入れる。そこから右へ流したら…あったあった!\(◎o◎)/ ようやく見ることができました~。
ネットで写真を見ていたし、ボーッとした広がりがあるので、星ではないとすぐに分かりました。双眼鏡を外してじっと目を凝らしたら、肉眼でも確認できました。肉眼でも見えたのは、ヘールボップ彗星以来かな?
そしてまた双眼鏡でしばらく見ていましたが、核は見別けられませんでしたね。
ついでに月齢20日の月を見てから、家に戻りました。チャンチャン
P.S
ホームズ彗星はペルセウス座にいます。カシオペア座とぎょしゃ座の一等星カペラとの間に、ペルセウス座があります。双眼鏡で流すと、割と簡単に見付かりますよ。
ここで見えたのだから、たいていのところで見えるかと。たまには夜空を見上げてみませんか?
P.S 2
扉絵はネットから拾ってきました。下のハッキリしないヤツがホームズ彗星です。
星が少し流れているのはご愛敬で。(^^ゞ 詳しくは下のurlを見てね。↓
☆豆知識☆
この彗星は1892年11月6日、アンドロメダ銀河の定期観測を行っていたホームズ(Holmes)氏によって発見されました。初期の概算軌道では公転周期が6.9年と計算され、1899年と1906年にもこの彗星は観測されたが、その後は行方不明になっていた。
そして1964年、ブライアン・マースデン氏によるコンピューター予測に基き、7月16日にアメリカ・アリゾナ州フラグスタッフのアメリカ海軍天文台でエリザベス・レーマーが再発見。
それ以降はすべての回帰で観測されている。
今回は5月に近日点を通過し、現在は太陽から約2.4天文単位(約3億6千万キロメートル) 以上の距離にあり、太陽から遠ざかっているところです。
10月23日には、約17等で観測されていましたが、24日には8.4等と、なんと約9等もの増光が捉えられました。その後も増光は続き、日本で夜を迎えた時には約3.5等で観測され、さらに25日明け方には、約2等台の明るさに達し、肉眼でも容易に確認できたと報告されています。
このような急増光は、アウトバーストと呼ばれ、彗星ではときどき観測される現象ですが、今回のように2日足らずの間に約14等も明るくなって、肉眼で見えるほどに達する大増光は非常に珍しいことです。
アウトバーストとは、彗星核から一時的に大量の塵やガスが吹き出す現象です。その初期段階では、大量に放出された物質が太陽光を反射し、明るく輝きます。
24日頃は、まさにこの段階と考えられます。放出された物質がそれほど拡散していないため、まだ尾のような構造は見られていません。そのため、肉眼では恒星状で、望遠鏡で拡大するとわずかに面積を持った丸く明るい頭部 (彗星のコマと呼ばれる) が確認できます。
肉眼で見ると、星座を形作る星が一つ増えたように思えるほどです。
すでに今回の増光は鈍ったとの報告もあり、今後はアウトバーストによって放出された塵が次第に拡散していくため、ゆっくりと減光していくと予想されます。
これから一体どのような変化を見せるのか、世界中の注目がこの彗星に集まっています。
彗星はペルセウス座にあり、一晩中観測できる非常に観測しやすい位置にあります。
ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
Posted at 2007/11/01 11:13:41 | |
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