caliusのブログ一覧

私が毎月通っている「鋏研ぎの会」はＵＳＴ支部と言いまして、社団法人 国際理容協会 に所属しています。

そこでは今、被災された理容店へ鋏や櫛などの仕事道具を贈ろう！と、協会員に対し呼びかけています。（あらゆる団体で同じ様な支援が為されています。）

先日、本部会議に出席した支部長が事務室に顔を出したところ、「おっ、待ってたよ～、お前さんに用がある。」と箱を持ち出されたそうな。そこには古い鋏が沢山入っていました。

あの呼びかけには、新品に近い物でお願いします。と明記してあるんだけど、見るからに古い。そこで、これらを研いでくれないか？と渡されたそうな。
そして自宅に持ち帰り、仕分けし、私達で分担して研ぐことになりました。

ちなみに、届いた鋏はこれだけというわけではなく、ほとんどが新品か新品同様の鋏で、このような古い物は一部です。さらに、これからも届く可能性があり、今後もお願いしたいとの事でした。

昨日、私の分が届きました。電話で聞いていたので、どれほど錆びているのかドキドキしながら開封。ところが、あまり錆びていないことに拍子抜け。
昔の鋏なので、柄の部分の錆がひどいけれど、ピカールで磨いたらご覧の通りに。（扉絵）

やりながら一本ずつ確かめてみたけれど、ひどく壊れている物はなかったよ。どれもあまり研磨されていないようで、刃線の狂いも少ない。これならそれほど苦労せずに研げそうです。（まぁ、やってみなければ分からないけどねー。）
きっと、これはやっかいだなぁ、というヤツは支部長が引き受けてくれているんだろう。

単純に、一晩で一丁仕上げるとして、６丁あるから一週間で終わるかな？　まぁ、余裕を見て２週間で済むだろう。
見た目の古さは直せないけれど、使ってみれば良く切れる！そんな鋏にしたい。なんたってこれは被災地に届ける鋏、これを待っている人がいる、存分に使えるように、楽にカットができるように、、、微力ながら全力を尽くします。