
鋏研磨の勉強を通じ、鋏そのものに興味を持ちました。
そこで鋏について書かれた本を探してみたら、なんと2冊しかなかった。ΣΣ(゚Д゚;)
鋏 (ものと人間の文化史 33) / 岡本 誠之 著
鋏読本 (はさみどくほん) /佐野 裕二 著
夏休みの読書感想文じゃないけど、とても勉強になったのでネタにしてみたいと思います。^^;
ヒトの誕生
数百万年前、アフリカの大地が盛り上がり山脈となり、森が草原に変わった。そこに住んでいた猿は新たな環境に適応し、後ろ足だけで歩きだした。
自由になった前足で石を投げ、木の棒で叩いた。。。道具が生まれた。
そしていつ頃からか、声で会話するようになった。。。言葉が生まれた。
これまたその始まりは不明ながら、火を使うようになった。
ヒトの誕生である。
そして、ヒトが猿から飛躍的に進化したのは、道具を作り出したからだと私は考える。つまり、チンパンジーも木の棒を使う。しかし、棒の先を削り槍を作る事はできない。
こうして、人間らしくなっていったのではないかと考えている。
石器時代
今、手元に石の欠片(カケラ)がある。小さく薄く、指でつまめる大きさだ。その一辺はさらに薄く、ギザギザしていて尖っている。これを考古学者に見せると「石器だ。」と言う。石を砕いて、わざとこういう形の物を作った。これは太古の人類が作り出した道具だという。
なるほど、人類が初めの頃に自分の意志で作り出した道具は刃物であった。たしかに、物を作る時、まずは切る事から始まる事が多い。
こうして石を材料に、大小様々な種類の刃物を作った。切るための物、刺すための物、割るための物、穴を空けるための物など、それぞれの目的に適した刃の形が作られた。これらはナイフ、鏃(ヤジリ)、斧(オノ)、錐(キリ)などの原型である。
やがて、打ち欠いて作った素朴な石器の代わりに、磨かれた物が使われるようになった。それらは非常に鋭い刃を持ち、形も現在の物に近づいてきた。
堅い木や動物の角を柄に使ったナイフや短刀、槍などが出土している。〈打製石器時代から磨製石器時代へ〉
このように刃物は、道具の中で最も発達が早かった。石器時代を通じ、あらゆる刃物が石や角、時には骨で作られた。しかしたった一つ、あるいは考えられたかもしれないが、ついに作り出せなかった物が「ハサミ」である。
まずは鋏前史を書いてみました。。。いかがだったかな? あまり関心ないかな。^^;
このネタ元は岡本さんの方です。次回は鋏の誕生編です。
Posted at 2012/09/06 20:04:10 | |
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波佐美 | 日記