前川自動車諜報部トライズです。
続きいくよーっ!
S15シルビアのブレーキをもっと良くしたい!
純正のブレーキセットでは、軽量化されたタイムアタックマシンにはアンバランス!
4輪すべてのグリップ力を最大限使い切るために、S15にぴったりなブレーキの組み合わせを探りたいと思います。
日産車はうれしいことに純正で流用可能なキャリパーがたくさんあります。
もちろん社外のキャリパー等も検討しますが、基本純正流用になるかと。
さて、まずバランスの崩れたブレーキの組み合わせの例がこちら。
横軸がフロントブレーキ、縦軸がリアブレーキ
グラフ上の赤いカーブの線が理想的な前後バランスのデータで、途中で折れてる青い線が実際のブレーキバランス。
理想配分線の意味とか詳しくはこちら↓
理想制動力配分(S13)
上記グラフは、100kg少々軽量化されたS15シルビアの理想曲線と、それにS15ターボ純正のブレーキセットを合わせた例。
理想曲線と実配分に隔たりがあります。
ではここからいろんな組み合わせを試して見ましょう!
■セット1
ブレーキキャリパー&ローターはS15ターボ用のままで、
FパッドをエンドレスTypeR(μ=0.30~0.40)
Rパッドを同じくエンドレスのCC-Rg(μ=0.40~0.45)
にした場合。
パッドで前後バランスの調整は後回しとか散々言っておきながら一番最初にパッド交換の例www
だってとりあえずみんなパッドは換えてみるっしょ??
バランス的にはこのパッドの組み合わせでぴったりくる感じ。
ですが、パッドの公式データより平均摩擦係数を拾って計算してるので前後の熱の入り方によりバランスが狂う可能性があります。
また、ブレーキタッチが気に入らない場合、パッドの選択がより難しくなるでしょう。
■セット2
パッドは前後同一で、
フロントがS15ターボ用。
リアに、シルクロードのビックローターキットを使用。
いいねー。
奇しくもセット1とそっくりになりましたが、コピペしてるわけではないのであしからずw
シルクロードさんのHPはこちら↓
シルクロード
リアのキャリパーサポート(トルクメンバ)にゲタをかますことで外側に取り付け、外形のでかいローターを合わせます。
純正258mm→302mmに
このキット、最も手軽にバランスを整えられる、すごく優秀なパーツだと思います。
純正+αな組み合わせなので、ブレーキタッチ等もほぼ変わらず違和感無く操作できます。すごくおすすめ。
難点といえば、長いことサーキットで使い倒すとローターがちょいちょい割れることくらいでしょうか。
■セット3
フロントにR32GT-R用(R33R34も同じ)のブレンボを!
リアはそのまま。
もともとフロント寄りなブレーキバランスがさらにフロント寄りに。
ブレンボかっこいいんですが、これだとフロントに頼り切ったブレーキになってしまいます。
純正のままなら4輪それなりに使えていたのに、フロント2輪で止まるような形になるため、全体的な制動力は下がってしまいます。
フルブレーキングの制動距離も確実に伸びてしまうでしょう。
■セット4
それならってことで、前後ともブレンボ(R32,R33)
ローター径は、フロント324mm リア300mm
S15にスカイラインのリアを流用すると、サイドブレーキがインドラム式になるので、構造変更が必要。
まあまあ。
0.8G~1.0G付近は、S15純正のセットよりも改善されているものの、0.8G以下が頼りない。
サーキット専用であれば悪くないバランスかも。
■セット5
フロントに、S14シルビアNA用を流用
リアはS15純正のまま。
フロントのローターが小径になる(280mm→252mm)ので、必然的にリア効きに。
Pバルブのレデューシングレシオを0.6くらいにすればもっと良い感じになるかな。
だけど、この組み合わせだとブレーキの容量が小さいため、サーキット数周しかもたないかもw
続く。
ブログ一覧 |
駆動ブレーキ足回り | 日記
Posted at
2014/09/29 12:45:03