昨年に引き続き、今年のF1を総括すると言う暴挙に及んでみる。
アロンソのマクラーレン離脱も正式発表されたし、いい機会だしね。
なお、完全なる妄言の域を出ないので、適当に読み飛ばすのが吉。
◎ワールドチャンピオン:キミ・ライコネン
世界で一番速い飲んだくれが誕生した年であった、まる。
たぶん、ほとんどの人間がこの結果を予想していなかった筈。
でも、終わってみればライコネンこそがチャンピオンに相応しいドライバーだったという思いが強い。
アロンソとハミルトン、どちらがタイトルを獲っても、スパイ疑惑の所為で、猜疑の目で見られ続けると言うのもある。
なにより、マクラーレンの2人が、レース以外のところで丁々発止を繰り返す中、状況的にそうなるを得なかったとは言え、ライコネンだけがレースに勝つことだけに集中して最終的にタイトルを攫っていたと言うのが良い。
様々な要因が複雑に絡み合う現代F1では、必ずしも勝ちにこだわる必要は無いのに、ただひたすらに誰よりも速く走ることだけを目指したヤツがタイトルを獲ったんだから文句のつけようが無いじゃないか。
もう一度言う。
ライコネンこそチャンピオンに相応しいドライバーである。
例え、今後、マクラーレンの愚にも付かない悪足掻きが通ったとしても、この事実は覆しようの無い事実だ。
◎コンストラクターズチャンピオン:Scuderia Ferrari Marlboro
なんか、マクラーレンのコンスト除外のおかげで獲れたタイトルっぽいけど、実はマクラーレンのコンスト除外が無くても1P差でフェラーリがコンストタイトルを獲っていたと言う事実。
ポイントは、ハンガリーの予選で起こったアロンソとハミルトンの一悶着。
この件で、ハンガリーGPで獲得できた筈のコンストポイントが剥奪されているため(ステップニーゲートによる、今シーズンのコンスト除外が決まったのは、ハンガリーの後である、為念)。
こないだ、某2chのF1スレッドを見たときに、この件について指摘されていて気付きましたよ。
ブラジルGPでロン・デニスがチームクルーから手作りのコンストトロフィーを渡されたと言う記事を読んだとき、良い話だナーと感動したのに、なんと言うか酷いオチだと思った。
☆マン・オブ・ザ・イヤー:ロン・デニス
ドライバーじゃないのかよと言うツッコミがありそうだけど、今年のロンのテンパり具合が尋常じゃない酷さだったので、彼に敵うトピックを持ったドライバーが思い付かなかった。
ハミルトンが可愛いのは分かるんだけど、もうちょっとこう、チームの長としての立場をわきまえるべきだったのでは。
☆カー・オブ・ザ・イヤー:MP4-22
まさにスパイカー!
…こんな、巷間散々言われつくされたであろう駄洒落を頭に持ってくるなんて、我ながら最悪にも程があると思った。
思っただけで反省はしない。
兎も角、ハミルトンの大活躍とか、スパイ騒動とか、良くも悪くも今年を象徴するクルマではないかと思う。
最初は愛してやまないRB3を推そうと思ったけど、どう贔屓目に見ても、そこまで推せる理由が無いと言う悲しい事実に気付いてしまったので思いとどまった。
☆テクノロジー・オブ・ザ・イヤー:ブリッジ・ウィング
テクノロジーと言うか、エアロデバイスだけど、初めて見た時のインパクトが大きかったので選出。
マクラーレン以外にも、いろんなチームが真似したしね。
☆ルーキー・オブ・ザ・イヤー:ルイス・ハミルトン
まあ、鉄板だねえ。
他のルーキーと比較して、クルマが飛びぬけて良かったという事実はあるにせよ、アロンソを相手に互角以上のパフォーマンスを見せたのは、やっぱり純粋に凄い。
ハミルトンが一頭地抜けて良かったけど、今年はルーキーの当たり年であった。
クラッシュ癖が珠に瑕だったけど、走らないスパイカーで度々光るパフォーマンスを発揮して見せたスーティル。
最年少ポイント獲得記録を更新し、STRで見事4位入賞を果たしたベッテル。
前半戦はダメっぽかったけど、シーズンが進むにつれて才能を発揮しし、FSWでルノーにシーズン初のポディウムをもたらしたコヴァライネン。
いずれも素晴らしい才能の持ち主である。
そう遠くない将来、このルーキーたちがタイトルを争う日が来るかもしれない。
☆ワースト・トピック:マクラーレンに関する騒動全て。
モナコのチームオーダー疑惑を筆頭に、ステップニーゲート、ハンガリー予選の悶着、アロンソとチームの確執、ブラジルGPの燃料温度問題と、ぐだぐだっぷりが目に余る。
中でも燃料温度問題に対する上訴は、筆舌に尽くしがたい暴挙であると断言してしまっていいだろう。
ウィットマーシュ曰く
「私たちが控訴の意向を申し立てなければ、ファンやF1関係者から、私たちが自チームのドライバーたちの最大の利益を支援しなかったとして、確実に非難されただろう」
との事だが、少なくともイギリス以外のファンの多くが、この上訴を非難しているのが実情である。
そうまでしてハミルトンにタイトルを獲らせたいのだろうか。
本人は抗議でタイトルを獲りたくないとまで言っているのに。
☆ベストGP:ブラジルGP
レース自体はカナダとヨーロッパの方が面白かったと思う。
ブラジルでのレースそのものは、フェラーリが逃げ切っただけなんだけど、三つ巴の最終戦と言う要因がレースを最高に面白くした。
今期一瞬たりとも目を離せない(地上波組みなのでCM入っちゃうんだけど)と思ったのは、このGPだけであり、そのうえ、あの大逆転劇である。
これはもう選ばざるを得ない。
たぶん、こんな最終戦は暫く無いだろう。
とりあえず、ここまで。
チームごとの総括は日を改めて。