2006年10月30日
昨日の続き。
各チームごとに妄言を吐く。
◎マイルドセブン・ルノーF1チーム
一言で言えば、流石はチャンピオンチーム。
マスダンパーの件で、一瞬のパフォーマンスダウンはあったが、シーズンを通してみれば、終始、強力なパフォーマンスを示した。
故に、Wタイトルも当然の結果。
あえて難点を挙げるとすれば、アロンソとフィジコのパフォーマンスの差。
アロンソが7勝、13回のポディウムフィニッシュを果たしたのに対し、フィジコは1勝、5回のポディウムフィニッシュに過ぎない。
これでもフィジコファンを自認しているのだが、あまりにも物足りないリザルトである。もう少しフィジコが働いていたら、ずっと楽にタイトルを獲得できていたと思うのだが。
来期も、チーム自体に大きな変更がないので、マシンはかなり良い物を作ってくるはずだが、アロンソが抜けた穴を、未知数のコバライネンとフィジコで何処までや埋めることができるか、若干の不安が残る。
◎スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
ボロボロだった昨シーズンから、眼を見張る程の復活を果たしたのは見事の一言。
しかし、絶頂期のパフォーマンスに及ばなかったのも事実。
今年の敗因はミスの多さ。シューマッハ然り、スクーデリア然りである。
248F1の完成度を持ってしてもタイトルを奪取できなかったのは、そのミスの多さの為であろう。
来期に関しては、何よりシューマッハの引退が痛すぎる。
そしてシューマッハのあとに続くように、ブラウン、マルティネッリと言った主要メンバーの離脱。さらにはトッドがフェラーリCEOに就任した為、こちらも事実上、最前線からの離脱である。
正直、チーム体制のレベルダウンは避けられないと思う。
ライコネンとマッサの2人が上手くチームを纏め上げられれば、パフォーマンスの維持は可能。出来なければ緩やかに下降線を辿っていくことになるだろう。
◎チーム・マクラーレン・メルセデス
06年は、ブッチギリでライコネンとマクラーレンがシーズンを制覇する!
そんな風に思っていた時期が私にもありました…。
そんなわけで、今年、一番期待を裏切ってくれたチーム。
ニューウェイが抜けた途端にこの体たらくか。
昨日も書いたけど、MP4-21、見た目だけはステキだったんだがなあ(カラーリングは別問題)。
新車発表のときに、こいつは速いに違いないと信じ込み、シェイクダウンを見て一気に奈落に突き落とされ、開幕戦で思ったより悪くないかもと希望を持ち、中盤以降、やっぱりダメだと絶望に打ちひしがれた、そんな1年。
10年ぶりにシーズン未勝利に終わるとは思っても見なかった。
コンスト3位と言う結果も、どこか寒々しく。
来年、アロンソが移籍してくるが、ちょっと厳しそうな感じである。
大好きなチームなので何とか復活して欲しい。
がんばれマクラーレンにアロンソ!
◎ラッキーストライク・ホンダレーシング・F1チーム
フロックとは言え、なんとか1勝出来たのが最大の収穫。
中盤までのぐだぐだ加減さに辟易し、シーズン途中のチーム体制刷新を敢行した際は、ただの愚行にしか思えなかったが、結果的にこれがドイツからの好パフォーマンスに繋がったのだなあ。
ハンガリーでバトンが優勝したことで、バトン本人はもとより、チームにも自信が付いたことだろう。
願わくば、今年後半の好調を維持してもらいたいが、ここで油断ならないのがホンダのスバラシイトコロ。
何とはなしに、大ハズレなマシンを作って(新風洞のキャリブレーションにミスがあったとかそんな理由で)、眼を覆いたくなるような結果を見せ付けそうな気がひしひしと。
根拠はないがあんまり期待は出来ない。
◎BMWザウバーF1チーム
大健闘の1年だったのではないか。
1年目で2度のポディウムはお見事。
惜しむらくは、序盤の信頼性の欠如と、後半のパフォーマンスの不安定さ。
これがなければ、コンスト4位を狙うことも可能だったのではないか。
逆に言えば、ウィークポイントを潰しこんでくるであろう来期は大いに期待できると言うこと。
ロバート・クビサと言う逸材も出てきたことだし(ジャックの引退は寂しいが)、案外、来年はタイトル争いに絡んでくるかもしれない。
怖いのは2年目のジンクスだけ。
◎パナソニック・トヨタレーシング
著しい信頼性の欠如が今年の結果の原因。
モナコでのトゥルーリ3位走行中のトラブルとか、心底勘弁してくれと思った。
しかも悪いことに、後半に向かうに従ってトラブルが多くなったのが、非常に嫌な感じ。
信頼性の高さが美点の一つだったのだが。
とは言え、流石にこの結果を良しとするワケはないので、来期は巻き返しを狙ってくるはず。
開発の方向性さえ間違えなければ、05年以上にに強力なコンペティターになるだろう。
なにより、ココはお金があるし、本当に侮れない。
◎レッドブル・レーシング
2年目のジンクスにはまってしまった良い見本。
去年はなかなかに興味深いは走りを見せてくれたのだが、今年は新車のシェイクダウンから躓いてしまった感じ。
早々にマシン開発を投げたというのも、パッとしないシーズンにに拍車をかけた。
モナコでの3位表彰台は良かったと思うけどね。
でも、来年はきっと大丈夫。
天才ニューウェイがマシンデザインを手がけるんだから、期待するなという方が無理である。
いまから、どんな変態マシンが出てくるのか楽しみで昼寝も出来ません!
上手いことルノーエンジンを載せられれば、最強時代のウィリアムズ・ルノーの再来も夢じゃない!
ニューウェイの暴走が行き過ぎた場合、レイトンハウスの二の舞のなる可能性も否定できないが、それはそれで面白いので、一向に構わないッ!
今、ひどい事を言った。
◎ウィリアムズ・F1チーム
見ていて痛々しいほど凋落してしまった。
10年一昔というが、10年前、この世の春を謳歌していた最強チームがここまで低迷するとは思わなかった。
ルノーのワークスエンジンを失った98年だって、こんなに酷くなかったと思うのだが。
でも、腐っても名門。来年はAT&Tという大口スポンサーも付いたし、トヨタのワークスエンジンも搭載するし、ついでにチーム体制も刷新中だし、今年の低迷がウソのように復活してくれるに違いない、だろう、たぶん。
正直言うと、ニコとブルツというドライバーラインアップに若干の不安が残るのだが、気にしないことにする。
◎スクーデリア・トロ・ロッソ
コメントに困るチームである。
ミナルディのままだったら、いくらでもネタが出てきたと思うのだが、レッドブルのセカンドチームになってしまったし。
でも、時に本家より良い走りをしてたのは特筆すべきかな。
来年は本家と同じシャシーを使うという不穏な噂も流れているが、そうなったらそうなったで面白いから良いんじゃないでせうか。
◎スパイカー・MF1チーム
来年はMが無くなって、スパイカーF1チームに。
思えば、何がしたくてF1に打って出てきたか良くわからないチームだった。
でも、スパイカーにお買収されてからは、徐々にだがパフォーマンスも向上。来年に向けての期待を抱かせるには十分であったように思う。
で、来年に向けては、ガスコインは加入するし、資金面も十二分らしいし、結構面白そうな位置に来そうな感じがする。
唯一のネックは、ワークス以外では、ロクな結果を出した例がないフェラーリエンジンを載せることくらい。
◎スーパーアグリ・F1チーム
1年間無事に終えることが出来ただけでも良し。
よくもまあ、あんな急ごしらえのチームでここまでやりとおしたものだ。
特にブラジルでは奇跡のような好走を見せてくれたので、来年も無事にグリッドに着くことが出来れば、ポイントくらいは取れるかもしれない。
ドライバーは、サトー氏とアンソニーになるっぽいので、入れ替わり立ち代り激しかった今年よりは安定するんじゃないだろうか、いろいろと。
問題は、来期のシャシー問題がいまだにクリアになっていないことであるが、亜久里のことなので、どうにかするだろう。
メルボルンのグリッドに無事に並んでいることを祈る。
以上、妄言終わり。
11月28日から、早くもテストが始まるので、開幕までの間、更なる妄想に耽ろうと思うのであった。
Posted at 2006/10/30 22:58:14 | |
トラックバック(0) |
F1感想録 | クルマ