
全く持ってF1と関係ない話だが、ダカールラリーで応援していたサインツ先生がリタイヤしてしまって甚だしく憂鬱なのであった。
なんで、毎回いい所でリタイヤしてしまうのだ、エル・マタドール。
そんな憂鬱な気分で迎えたマクラーレンの新車発表。
MP4-24を見た瞬間、どうしたマクラーレン! と言いたい気分でいっぱいになった。
全体的にデザインが重々しいと言うか、シャープな印象に欠ける。
特に、サイドポッド周辺が野暮ったい気が。
とりあえず、細部を眺めてみての雑感。
・Fウィングの3次元処理。
昨年末のテストから使用していたもの、ほぼそのままだと思うが、フラップの3次元処理はさすがの一言。
可動フラップのステーの処理もステキ。
空力的な効果はワカリマセン。
・ハイノーズ気味?
トヨタほどではないが、ハイノーズな傾向にあるように感じる。
ノーズの長さは、フェラーリとトヨタの折衷的な長さ。
ノーズ先端の太さがちょとだけ爆速MP4-20を思い起こさせてニヤリとさせる。
願わくばMP4-20ほど壊れませんように。
・サイドポッド大型化
MP4-24の印象を鈍なものとしている最大の要因。
スキャロップさせてはいるが、サイドポッド前端のみで終わってしまい、あとはなだらかにリアへ向かってラインが流れてしまっている。
さらに、リアデッキにかけてローバックダウンされていないため、非常に大きく感じてしまうのだ。
バージボードのサイズが極端に制限されているので、MP4-23までのようなスキャロップをつける意味が無いのかもしれないが、ローバックダウンさせていないリアデッキはどうなのだろうか。
Rウィングに向かうエアフローが少なくなってしまいそうな気がするけど、ウィング自体の位置が高くなったから、それも気にする必要がなくなったのか。
どんな空力思想を持ってデザインしたのか、私の足りない頭では想像すら出来ない。
・エアインテーク小型化。
サイドポッドとインダクションポッドのインテークが半分くらいの大きさになった。
昨年も後半戦あたりからサイドポッドのインテーク形状を小さくしていたが、今年はさらにそれを推し進めた格好である。
ちょうど、スキャロップが始まるところを境にインテーク閉じているので、もしかしたら、極小のバージボードで整流した空気を少しでも多くマシンサイドに流すのが目的なのかも。
インダクションポッドのほうは、純粋にエンジンの空気流入量が減りそうで心配なのだが、問題ないのだろうか。
・クラッシュウィング無し。
形は違えどフェラーリ、トヨタは採用していたクラッシュウィングは無し。
スキャロップがほとんど無いから、特に必要なかったのか。
それとも、後日付けて来るのか。
どうせつけるなら、目から鱗のアイディアを見せて欲しいものだ。
・後ろよりのドライバーポジション
前出の二台と比較して、だいぶドライバーポジションが後ろより。
F60と比較すると、その差は明確だ。
昨年までのトレンドは前よりの重心だったけども、Fウィングが大きくなった分、そんなに前よりにする必要がなくなったのかしら。
それにしたって後ろ過ぎるから、おそらく何か意図があるのだろう。
・エキパイ周辺の処理。
ここの処理は見事。
綺麗にエキパイを覆っていて空気の流れを邪魔しなさそうな感じ。
エキパイ自体はRウィングに向けるような方向になっているっぽいので、排気の流れをRウィングに向けて何かしようとしてるのではないだろうか。
何をしようとしてるのかは、さっぱり分からないよ。
・Rウィングの角度調整機構無し?
このRウィング、メインフラップの角度調整機構が付いていないっぽいのだが、微調整はどうやってやるのだろうか。
まさか、ウィングごとまるっと交換するわけではないだろうし、どうなってるのか皆目見当が付かない。
単純にお披露目用なのでオミットしただけだと思うけど、ちょっと気になった。
ディテールの処理はマクラーレンらしい、細やかな箇所が見られるのだが、サイドポッドがぼってりしてるお陰で、どうにも印象が悪い。
ここまで、肉付けする必要があったのだろうか。
もしかすると、今回のシャシーはKERS搭載用で、KERS非搭載タイプはもっとシャープな印象なのかもしれない。
てゆうか、そうあってくれと叫ばずにいられない。
マクラーレンはもっと繊細な印象のクルマであってほしいと思う、未だニューウェイ在籍時代が忘れられない私。
次は1/19のウィリアムズとルノーだ。
今年もバッティングしたのか、この2チーム。
Posted at 2009/01/16 22:52:28 | |
トラックバック(0) |
'09 F1新車妄言 | スポーツ