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2009年03月23日 イイね!

'09 プレビュ-らしきもの

光陰矢の如しとはよく言ったもので、ついこの間、08シーズンが終わったと思っていたのに、気がつけば今週末には09シーズン開幕である。
年を追うごとに、時間の経過が早くなっているように思えるが、気にしてはいけない気がするので気にしない。
なんだこの日本語。

開幕直前になって、ポイントシステム変更DA!とか、と思ったけど来年からにするんだゼ!とか、やっぱあの3チームのディフューザーはイリーガルなんじゃね?とか、グダグダな感じがいろんな意味でサイコーに気分を盛り上げてくれる月曜日の夜。
不覚にもこんな駄文をここまで読み進めてしまった皆様におかれましてはいかがお過ごしでせうか。
ブラウザの戻るボタンは、たいてい左上のほうにあります。

一昨年、昨年に引き続き、シーズンプレビューと言う名の偏見に満ち満ちた妄言をさらりと記す。
くどいようだけど、ブラウザの戻るボタンは、たいてい左上のほうにありますョ。

・Vodafone McLaren Mercedes
昨年、ハッキネン以来のワールドチャンピオン輩出したマクラーレンだが、今年はいきなり雲行きが怪しい。
MP4-24はMP4-19以来の失敗作の気配濃厚。
オフのテストでは、タイムシートの下のほうをうろうろ。
たまに好タイムを出したと思ったら、08ウィングだったりしてファンをがっかりさせたりさせなかったり。
伝わるところによると、リアの空力を大外ししてしまったようだが、形振り構わないペイントテストや、テストのたびにリア廻りが変わってたところを見ると、その指摘は間違っていないのだろう。
最後の最後のヘレステストで、なんとかつじつまを合わせてきたようにも思えるが、メルボルンでハミルトンやコヴァライネンが快走を見せてくれるか甚だしく不安である。
と思わせておいて、今までのパフォーマンスは全部三味線で、開幕したら3位以下を全部ラップダウンしてしまったりしたら一生マクラーレンについていく。

・Scuderia Ferrari Marlboro
昨年、自らの愚かなミスが原因で、ドライバーズタイトルを獲り逃した跳ね馬。
痛恨のミスの原因となったピットシグナルシステムを今年も用いると聞いた時、私は何かの間違いだろうと一笑に付したが、どうやらスクーデリアのお歴々は本気のようである。
今年もタイトルを他のチームに譲る気満々デスネ!
新車F60は手堅い出来で、テストでも好パフォーマンスを発揮。
特に、ロングランでのペースは一頭地抜けているように思える。
昨年の経験で大きく成長したであろうマッサと、昨年の雪辱に燃えるライコネンのパフォーマンスにも不安はない。
なのに、ピットシグナルシステム継続と言う一点だけで、どうしてここまで不安に駆られるのだろうか。
今からでも遅くない。ロリポップに戻すんだ。

・BMW Sauber F1 team
昨年は、オフで遅いと思わせておいて、開幕したらびっくりするくらい速かったと言う近年まれに見る見事な三味線を見せてくれたBMW。
今年のオフのテストでは、淡々と、しかし確実に仕事をこなしてきた印象がある。
F1.09はちょっともっさりした見た目だけど、一発もあるようだし、なによりロングでも安定して速いペースを刻んでいるし競争力に不足はないようだ。
昨年終盤までタイトル挑戦権を持っていたクビサの活躍はもとより、念願の初優勝を狙っているニックの活躍も大いに期待したい。
てゆうか、今年こそニックに勝ってもらわないと、このままずっと勝てないように思えてならない。
なので、がんばれニック!

・ING Renault F1 team
早くもアロンソの開幕勝てない宣言が出てしまったりしたけれど、私は元気です。
ああ元気さ! 元気だとも! 元気なんだってば!
個人的にR29のデザインは大好き(懸案のノーズもアンダー部分を黒く塗ってすっきりふうになったし)なんだけど、いまいちパフォーマンスが足りてないと言うか、冒頭のアロンソの言もむべなるかな。
昨年、R28を2勝させた開発能力に期待して、序盤は温かく見守るしかなさそうだ。
ところで、テストを見る限り、アロンソが乗ったときしか好タイムが出ないと言うステキ仕様になっているっぽいのだが大丈夫だろうか。
今年もネルシーニョは出来ない子呼ばわりされてしまうのだろうか。
実質チームアロンソになっているようなものなので、仕方ないのかもしれないが、さすがちょっとだけかわいそうな気がしてきた。
お父さんのためにも、がんばるんだネルシーニョ。

・Panasonic Toyota Racing
跳ね馬の対抗馬。
今年のトヨタは一味も二味も違うようだ。
テストで、好タイム連発。
一発はもちろんロングでも速い。フェラーリに比肩しうるほど速い。
TF109も、今までのトヨタからは考えられないくらい個性的なスタイル(タスクノーズふうなところがステキ)で、いやがうえにも期待が高まると言うものだ。
ことによると、あっさり初優勝を攫ってしまうかも知れない。
それくらい、今年のトヨタの出来は素晴らしい。
お陰で、トゥルーリもグロックもやる気に満ちている。
ディフューザー問題が気になるが、水をさされない事を祈るばかりだ。

・Scuderia Toro Rosso
STR4とRB5はべつのくるまなんだよほんとだよ。
と、わざわざ書いてあげる比類なき優しさを誇る私。
他意は無いってば。
昨年、チームに劇的な初優勝をもたらしたヴェッテルは親チームに移籍し、今年はルーキーのブエミと2年目のボーデで戦う事になったSTR。
奇しくも今年もWセバスチャン体勢で、個人的にポイント高し。
速さには全く関係ないが。
ブエミは速いけど、まだ未知数な部分が多いので過渡の期待は禁物。
ボーデは、不運に見舞われまくった昨年から、今年は、どれだけ純粋なパフォーマンスを見せてくれるかにかかっている。
とは言え、両名ともにヴェッテルに匹敵するパフォーマンスを期待するのは、やや酷な気がする。
それくらいヴェッテルの才能は鮮烈であり貴重であった。
今年は、コンスタントにポイントを獲得して、あわよくばポディウムを狙うくらいの戦いになるんじゃないかな。

・Red Bull Racing
マシンの見た目だけでチャンピオンを決める事が出来るのであれば、今年のタイトルは、他チームを2周くらいラップダウンしてRBRに間違いなし。
へんてこな背びれが付いちゃったRB5だが、それでもその革新性は他の追随を許さない。
まさに空力の変態天才たるエイドリアン・ニューウェイの面目躍如。
見た目の美しさこそ正義!
速さすら二の次だ。
信頼性? なにそれくえるの?
…えっと、例によって信頼性がネックになっている現実から目をそらしたかっただけだ。
このオフのテストで、何回ギアボックストラブルで止まってるのさ…。
肝心の速さも、トップチームに半歩及ばない感じだし、どうしたエイドリアン!
や、信頼性がないところだけは、じつにニューウェイ先生っぽいのだけど。
ウェバーはまだ骨折から完全回復したとは言いがたい状況のようだし、しばらくはヴェッテルのがんばりに全てを賭けるしかない。
それでも、ヴェッテルなら…、ヴェッテルならなんとかしてくれる!

・AT&T Williams F1 Team
今年のウィリアムズは一味違うぜ!
オフのテストでは、タイムシートの上位が定位置。
今季こそ名門復活、最初の一歩だ!
…と昨年も同様なこと書いて、開幕戦以外はがっかりしっぱなしだったような気がするが、きっと気のせいだ。間違いなく気のせいだ。
実際問題、今年のウィリアムズの出来はかなり良いと思う。
前述のように、タイムシートでは上位に居る事が多かったし、少なくとも一発の速さはかなりのものがある。
なにより、ニコだけじゃなく、一貴でさえ一発を出せるようになったのだから、FW31のポテンシャルは相当に高いものがあると信じたい。
ウィリアムズが最後にタイトルを獲得してから、既に12年もの月日が過ぎ去ってしまった。
今年こそ、本当に今年こそ復活の狼煙が上がりますように。

・Force India F1 team
遡る事、ジョーダン時代から使いまわしていたモノコックに遂に別れを告げたフォースインディア。
新車VJM02は、昨年までのイマイチ面白みに欠けたクルマから一転、実に特異なシルエット(特にサイドポッド周辺)を見せるクルマに大変身。
新車にかけるフォースインディアの意気込みが伝わってくるかのようだ。
テストでもマクラーレンを上回るペースを発揮したりと、昨年までのテールエンダーと侮っていると手痛いしっぺ返しを喰らうチームも出てくるのではないか。
インド国旗を基にしたカラーリングが、思いのほか某大手コンビニちっくで安っぽいのがちょっとアレなのはご愛嬌。
フィジコとスーティルが、チーム初のポイントを持ち帰ってくれる事を願って止まない。

・Brawn Grand Prix Formula One
今オフテストの台風の目。
直前まで存続すら危ぶまれていたチームの新車は、コンサバティブな見た目に反して脅威のスピードを秘めていた。
当初は最低規定重量を下回った状態で走っているのではないかと疑念を抱いていたのだが、様々な情報を考慮に入れると、その速さを認めざるを得ないようだ。
BGP001は速い。
少なくとも、一発の速さに関してはトップクラスにあるといっても差し支えなかろう。
さらに信頼性もずば抜けている。
デビューしたばかりで、100周以上ノントラブルで走りきる(しかもとてつもないタイムで!)なんて、前代未聞レベルではなかろうか。
唯一トラブルらしいトラブルは、バトンが走ったバルセロナでのギアボックストラブルくらい。
ロス・ブラウン指揮の下、ブラックリーのスタッフたちは遂にその真価を発揮したようだ。
癌が取り除かれた事によって、秘められたポテンシャルが一気に開放された感がある。
ロングディスタンスでのペースは未知数ではあるものの、ドライバーもバリチェロにバトンと言うベテランを揃えているし、メルボルンでは興味深い存在になるだろう。

以上、妄言了。
開幕が実に待ち遠しいが、未だCSの用意が整っていないと言うどうでも良い理由でドキドキしっぱなしである。
開幕までにCS開設間に合うかのぅ。
Posted at 2009/03/23 22:56:01 | コメント(5) | トラックバック(0) | F1駄文 | スポーツ

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