レッドブル、例によってウェバーのほうに翼を授ける。
まず言っておきたい。
RBRは、ヴェッテルにちゃんとルールを教えておきなよ、ふんとにもう。
いや、私もSCとの車間を10車身以内に収めないといけないなんてルール知らなかったけど、当のドライバーが知らないなんて論外だろう。
圧勝できる筈のレースだったのに、結局3位止まりなんて情けなさ過ぎる。
対してウェバーは、スタートでアロンソに先行されたにも拘らず、ヴェテルの大チョンボの隙を見逃さず、SCも上手く使って堂々の4勝目。
ハミルトンがリタイヤしたお陰でランキングもトップになったし、チャンピオンシップでも一気に優位な立場に立ったなあ。
アラジョン以来のオーストラリア人チャンピオンが生まれるかも知らんね。
以下雑感如例
その1
運がないとかそんな問題じゃないセバスチャン。
圧倒的な速さを持っていても勝てないヴェテルだけど、今回の件で運がないだけでは片付けられない気がしてきた。
少なくても重いペナルティが出るルールを把握してないのは大問題。
チャンピオンシップを考えれば、今回のレースを取りこぼしたの、あまりにもクリティカルだ。
相変わらずスタートも良くないし、チームメイトの速さを考えると、今後の見通しは明るいとはいえない。
ウェバーとのポイント差10Pは、あまりにもでかいな…。
その2
跳ね馬の明暗。
今回はRBRが圧倒的過ぎる速さを発揮していたので、フェラーリの見通しは決して明るくは無かった。
予選でアロンソが3位になっていたとは言え、PPだったヴェッテルから1秒もの大差を付けられていたのだから、明るくなれというほうが無理な注文だ。
しかし、終わってみれば2位フィニッシュ。
RBRとの絶望的な差を考えれば、上出来すぎる結果である。
ヴェッテルの件のお陰とは言え、猛プッシュし続けたアロンソすげえな!
対してマッサは、因縁の地でのレースだったのに、パッとせずひっそりと4位フィニッシュ。
4位なら上等と言えなくもないが、今回はマクラーレンがコケ気味だったので、獲れて当たり前の順位なのだった。
なにより、今回はアロンソよりもコンスタントに0.5秒くらい遅かったのが致命的。
上手くやれば、3位フィニッシュも可能だったと言うのに、前回の件ですっかりやる気削がれちゃったんだろうか。
てゆうか、密かにマッサの劇的な復活優勝を期待していたのに、がっかりだよ。
その3
ハミルトン痛恨のリタイヤ
ここまで、手堅くポイントを稼いでランキングトップの座を死守していたハミルトンが、まさかのトラブルでリタイヤ。
今季2回目のノーポイントレースになってしまった。
お陰で、ウェバーにトップの座を奪われ、ランキング2位に転落。
その差は僅か4Pとは言え、今のRBRとマクラーレンの差を考えると、あんまり安穏とはしていられない状況である。
わらに悪いことに、チームメイトのバトンもパッとしないレースで8位に終わったため、コンストランキングでもRBRに8Pの差をつけられて2位に転落してしまった。
なんだか夏休み前に、踏んだり蹴ったりの結果になってしまったなあ。
その4
ザウバー、今季初のW入賞。
やった!
デ・ラ・ロサが7位フィニッシュで、やっとポイントを取る事ができたよ!
今まで良い所まで行っても不運に見舞われて残念な結果になっていたけど、今回は違った。
予選も絶好調だったし、決勝でもSC導入時の混乱を上手くかいくぐって、そのうえレースペースも上々と言う文句の付けようのないレース。
今までの苦労が報われて本当によかった。
カムイも散々な予選(Q3落ちのうえ、ペナまで喰らって23位スタート)から、SCを上手く利用して9位フィニッシュできたし、圧倒的とは言わないまでも、だいぶ良い感じじゃないか、我がBMWザウバーは!
夏休み明けも、この調子が続くといいですね、ペーターおじさん。
その5
今週の新規チームのみなさん。
どのチームもクルマ的には進捗なし。
ロータスは速さは兎も角として、相変わらず堅実なレースを見せてくれた。
今回は2台とも完走できたから上々の結果だろう。
ヴァージンは、グロックが予選でロータスの前に出られたけど、決勝ではロータスに敵わず。
まあ、予想通りだけど、一応2台完走できたしOKということにしようじゃないか。
HRTはチャンドックの今後が心配です。
前回に引き続き左近がドライブしたけど、ブルーノとの差が大きすぎるのがなんとも。
ちゃんとチェッカーまでクルマを運んだ事が唯一の収穫かしら。
と言うか、今回は3チームとも全車完走を果たしていたのだな。
何気にすごく珍しい出来事なんじゃないだろうか。
その他、確変中ペトロフの5位入賞とか、クビサとスーティルのピット内事故とか、シューマハのえぐいブロッキング、そして審議へとかは割愛。
次はベルギーGPだけど、F1は夏休みに入るため4週間も間が開いてしまう。
ここ最近、F1だけが生きる糧となっている私にとっては由々しき事態。
果たして4週間もの間、人生に絶望せずに生きているのだろうか。
せっかくのスパなので、なんとか心を強く持って生きていこうそうしよう。
とりあえず、ヴェッテルがちゃんとルールを学んでくれる事願いつつ終筆。