ウルフの奇跡再び。
09年のF1は、振興チームのBGPがあっさり優勝してしまった。
3年越しの2勝目を上げたバトンおめ。
最後のあんまりなアクシデントでちゃっかり2位をゲットしたバリチェロもおめ。
二人とも2シーズンもクソマシンで頑張ったから報われて良かった。
3位にトゥルーリが入ったのでトヨタも幸先の良いスタートを切れたようだ。
Rウィングのフレキシブル問題で予選失格になったときはどうなるかと思ったが、終わりよければ全て良しと言う事にしておこう。
まあ、ポディウム組みはディフューザー問題のお陰で暫定結果扱いなんだけどね。
…えーと、ヴェッテルの件でかなりヘコんでいるので、どうにも駄文を綴る気力がわかない。
とりあえず開幕戦を見た限りでの各チームの雑感をさらっと。
・BGP
BGP001の出来が良すぎる。
バトンのラップタイムの推移を見たら笑うしかない。
なんだ、このド安定っぷり。
ついでにマシンも頑丈すぎ。
バリチェロのとっちらかった走りでも、Fウィングの翼端版が壊れただけとかね。
フライアウェイ4戦はに関しては、BGP無双が続いてしまう可能性を否定できない。
そして次戦あたりからクルマがカラフルになっている気がしてならないよ。
・トヨタ
Rウィングの件は心配だったけど、とりあえず何とかなったみたいなので一安心。
TF109はかなりの戦闘力を持っているようなので、地道に開発を続けていけば、今期中の優勝は難しくないと思われる。
04年のBARなんてフレーズが脳裏をよぎったけど、きっと気のせいさ。
・マクラーレン
MP4-24は思ったより悪くないけど、競争力があるとは言い難い。
最後の混乱に助けられた感が強いが、今回の4位入賞と言う結果はハミルトンの地力の現われと見て良いだろう。
どこかの赤いチームの人たちとは大違いだ。
そして、今年もコヴァライネンの不運は続くっと。
・ルノー
認めたくないけどR29はかなり駄目っぽい。
最初期R28もかくやと言う出来ではないか。
アロンソの7位入賞も、最後のアクシデントな無ければどうなっていたか。
アロンソは限界いっぱいで走ってるだけに、それに応えられないクルマを見るのがもどかしい。
エンストンの開発能力に期待して、暫くは我慢のレースが続きそう。
ネルシーニョ?
居たね、そんな子。
・ウィリアムズ
FW31の速さは、ポディウムを狙えるだけのものがあるのは間違いない。
だが、チームのタイヤマネージメントに足を引っ張られた。
今回のBSソフトのタレの酷さで最終スティント16周走らせるとか無理だから。
ゴボウ抜かれされていくニコがかわいそうで仕方が無かった。
次からは、もっとタイヤマネージメントに重きを置いてもらいたい。
一貴?
居たね、そんな子。
・STR
ブエミはかなり出来る子の様だ。
気が付けば8位入賞。
デビューレースでポイント獲得って、セバスチャン一号ことヴェッテル以来だ。
ボーデも9位だったが、少なくとも新人に負けてはイカン。
どうしたチャンプカー4年連続王者よ。今年もダメなのか。
去年ほどの活躍は難しそうだが、STR4の開発さえ滞らなければ、何度かポイント獲得は可能っぽい感じかしら。
・フォースインディア
意欲作VJM02だが、やはり競争力に劣る様子が伺える。
後ろのほうに詰まっていた点を差っ引いても、もう少しラップタイムを上げないとポイント獲得は難しそうだ。
フィジコとスーティルの走りも、正直物足りないし、マクラーレンからの技術供与もこのままでは宝の持ち腐れだ。
・BMW
F1.09の速さは悪くない。
常時、ポディウム争いが出来るだけの速さはありそうだ。
ただ、勝てるかと言われたら現時点では難しいと答える。
ぶっちゃけBGPの速さに一歩及ばないのだ。
昨年の開幕のインパクトが大きかっただけに、今年の結果に物足りなさを覚える。
あと、ニックのパフォーマンスを見る限り、KERS搭載は当面見合わせたほうがいいと思う。
・RBR
RB5のスピードは本物だった。
バトンのスピードに付いていけたのはヴェッテルだけ!
信頼性の問題が出なかったのも幸先が良い。
誰ですか、ニューウェイ先生謹製だからと言って壊れる壊れる言っていた人は。
今年のRBRは違うのだ!
…違う筈だった…。
残り3周でのクビサの絡んだヴェッテルに心底がっかりした。
それはもう、モニターの電源落とさんばかりにがっかりした。
あのアクシデントはヴェッテルに非がある。
あそこで寄ってはいかん。
悪い方向に若さが出てしまったなあ…。
ウェバーが、序盤の混乱に巻き込まれて順位を落としまくってしまったのも痛かったなあ…。
嗚呼…。
・フェラーリ
顎がステキなマイケルにいさんは、自分がチームに帯同すると散々な結果しか出ないってことを自覚したらいいよ!自覚したらいいよ!
冗談はさておき、惨憺たる結果である。
昨年の開幕戦が兆倍可愛く思えるほど惨憺たる結果。
まず、F60の速さが足りない。
テストでの安定感が嘘のように速さが足りない。
ついでに信頼性も無い。
マッサが死ぬほど遅くなってぐったりしていたら、どうもトラブルも出てたらしくリタイヤ。
酔っ払いのフィンランド人は自爆スピンかますとか、なにこの90年代初頭の暗黒時代への回帰。
フェラーリが開幕0スタートっていつ以来だったかしら。
トッドがフェラーリから去ってしまったらこの体たらく。
今年、跳ね馬の戴冠は無いと思う。
暫くは、BGP無双が続きそうな今シーズン。
次は一週間後のマレーシア。
現時点で対抗出来そうなのはRBR。
ヴェッテルには今回の挽回を是が非でも成してもらいたいところだ。
その次にトヨタ、BMW、贔屓目で見てウィリアムズと言ったところか。
ルノーは、アロンソを持ってしても現時点では無理。
そして、赤と銀のチームのお歴々はヨーロッパに戻るまで自分を見つめなおしたら良いよ。