今回の見所は、ブラウンおじさんのバナナイートタイムだZO☆
フライアウェイ最後となるバーレーンGPは、今季初めてSC導入なしのレースとなった。
4戦目にして、やっとチームごとの純粋なパフォーマンスが比較できたのは、良いことだ。
レースは、とりたてて面白くはなかったけれども。
レースの内容はと言えば、クオリファイでトヨタがフロントロー独占したから、すわ初優勝を見られるかと期待してたら、結局BGP無双であった。
バトン優勝、二位はヴェッテル。
PPだったトゥルーリは結局3位フィニッシュで肩透かし状態。
日本中の期待を見事に裏切ってくれたトヨタの首脳陣は、猛省したらいいよ! 猛省したらいいよ!!
オフに散々テストを繰り返したバーレーンで勝てずに、どこで勝つつもりだ。
軽い憤りを持ちつつ以下雑感如例
その1
バトン、3勝目。
今回のBGPは磐石と言うわけじゃなかったんだって。
エンジンに不安があったから、予選では回転を抑えて何とか走ったそうだ。
それで、予選4位てどういうことなの。
決勝では、スタートでKERSを搭載したハミルトンに先行されてしまったけど、2周目に鮮やかにオーバーテイクして見せたし、最終スティントのハードタイヤでもペースがほとんど落ちなかったし、十分磐石だと思えるのは素人ゆえの浅はかさデスカ?
そりゃあ、ロスもバナナ食う余裕も出るわな。
これでバトンは、開幕からの4戦で36Pも荒稼ぎ。
そろそろ、バリチェロに勝たせてあげても良いんじゃないかな。
その2
ヴェッテル無双。
先週に続き、この子は天才過ぎてこまる。
タイヤに厳しい筈のRB5で、2スティント目のロングディスタンスをソフトで走りきってみせた。
しかも、しっかりプッシュしきってだ。
このプッシュのお陰で、トゥルーリをかわして2位フィニッシュ。
唯一、難点を挙げれば、2スティント目のコース上でトゥルーリをオーバーテイクできなかった事くらい。
もし、オーバーテイクできていたら、ポディウムの頂点に立っていたのはバトンではなかったかもしれない。
それにしても、RBRが好調で超嬉しい。
トラブルも出てないし、速さでもBGPが射程圏内に入ってきたっぽい。
あとは、ウェバーにもう少し運が向いてきてくれる事を祈るばかりだ。
その3
トヨタ、痛恨の敗北。
今日のレースは、勝てたレースであったし、勝たねばならないレースだった。
オフテストで、これでもかと繰り返したバーレンテストでデータは豊富にあった筈だし、何より勝てるクルマを持っているのだ。
予選で、トゥルーリ、グロックの順でフロントロー独占。
優勝のお膳立てはこれ以上ない程整っていた。
決勝でも、無難にスタートを決め、1-2走行のままレースを先導できていたし、ペースも良かった。
それなのに!
タイヤ戦略があまりにも酷すぎた。
戦略のあまりに拙さに、絶句するほど酷すぎた。
ハードがソフトより1秒近く落ちるのを分かっていたにもかかわらず、ソフト-ハード-ソフトで繋ぐなんて、どう考えてもありえない。
自ら勝利を捨てに行ったとしか思えない戦略である。
ハードは、路面が出来上がった終盤に持ってくるのが間違いなくベストな戦略だ。
フロントローを独占しているなら、なおの事である。
こんな戦略をとらなければ、トゥルーリは勝てていたのに。
グロックに至っては、もっと酷い。
全くタイムが伸びないハードに悩まされて、2ストップから3ストップに変更。
まともに走れば獲れていた筈のポディウムすら逃し、7位にはいるのがやっとと言う有様であった。
如何に速いクルマを作り出しても、それを運用する戦略が無ければ、宝の持ち腐れだ。
BGPの速さは変わらず、RBRが生来の速さに磨きを掛け、マクラーレンの復調が著しい中、今日のレースを落としたのは痛恨以外の何者でもない。
ヨーロッパラウンドに戻ってから激化するであろう開発競争に勝ち抜いて、トヨタがポディウムの頂点に立つ時が来るのだろうか。
今日のレースを見る限り、その可能性は非常に厳しいと言わざるを得ぬ。
その4
マクラーレン復活の兆し明確に
ハミルトンが4位フィニッシュ。
予選でも5位に入って見せたし、開幕の惨憺たる状態を思えば、その復調ぶりには目を瞠るものがある。
フライアウェイにもかかわらず、レースごとにアップデートパーツを持ち込んで、走らないMP4-24を少しずつ生まれ変わらせようとしている姿勢に、素直に賞賛を贈りたい。
勝利を目指した弛まぬエンジニアリングこそF1であり、コンペティションのあるべき姿だ。
それだけに、例のライゲートの件が残念でならない。
月末の公聴会では、相当に厳しい結論が出ると予想されている。
願わくば、エンジニア達の苦労が水泡に帰す事がないように。
その5
跳ね馬、今季初入賞。
ライコネンが6位フィニッシュで、漸く今季初のポイントを持ち帰った。
わざわざ、バーレーンまで来たモンテゼモーロ会長も、一安心と言ったところだろう。
でも、マッサのKERSがちゃんと作動しなかったりしたあたりに、まだまだ不安が残るのも事実。
スペインで大幅アップデートを行うとの事だが、遅きに失した感も否めない。
同じく苦労していたマクラーレンが復調著しいだけに尚更だ。
スペインの結果如何では、今季を捨てて来期の開発に全てをかけるなんていう、尻尾巻いて逃げ出したどこぞの負け犬メーカーみたいなこと言ってるようだが、フェラーリともあろうチームが、そんな心構えでどうする。
少しはマクラーレンの努力を見習ったらいいよ。
次はスペインGP。
いよいよ、ヨーロッパラウンドの開幕である。
ほとんどのチームが、大幅アップデートを施す予定なので、もしかすると勢力図に変化が起きるかもしれない。
特に、マクラーレンとフェラーリはどこまで巻き返しをはかってくるのか、非常に興味深い。
そして、今回、どん底状態だったBMWがどんな手を打ってくるのかも興味深い。
てゆうか、どうしたんすかタイセン博士。
そう言えば、ウィリアムズもやばくなってきてる気がしないでもないなあと思いつつ終筆。