今回の見所は、赤旗中断後、タイヤキャリアをガラコリ曳くブラウンおじさんと、さっさとクルマを降りてアイスを食すアイスマンだZO☆
いや、本当に。
例年より1時間遅れのマレーシアGPは、91年のオーストラリアGP以来の赤旗終了ハーフポイントのレースになった。
それにしても、いろいろとグダグダすぎるレースコントロールに呆れを通り越して笑いすら出てきた。
そもそも現地時間午後5時スタートって遅すぎるだろう、どう考えても。
わざわざ、雨が降りやすい時簡帯を選ぶなど、正気の沙汰とは思えない。
例年通りのスタート時間なら、雨で中断になっても日没を気にせず再スタートできたはずなのに。
50分以上もレース再開を待たせて結局終了では、現地の観戦客が気の毒である。
来年は、元のスタート時間に戻してあげなよ、FIAのエライ人たち。
釈然としない気分のまま、以下雑感。
その1
BGP2連勝
開幕に続き、バトンが勝利を挙げる。
雨の混乱で、グロックより1回多くピットストップしているのに勝ってしまうあたりが、現在のBGP001の戦闘力の高さを示しているように思う。
赤旗中断中も、クルマから降りず再開を待っていたバトンもステキだったのだぜ。
勝てるマシンに乗ってるドライバーは心構えが違うね。
とっとと降りたうえにクルマをガレージまで戻したどこかの赤いチームの酔っ払いも少しは見習ったらいいよ。
その2
赤旗中断で損をした人。
リスタートさえ出来ていればグロックの2位は間違いなかった。
もし、バトンにトラブルがあれば、勝てていたかもしれないし、勝つ資格があった。
最初の雨の時、他のドライバーが及び腰でヘヴィウェットに換える中、一人インターミディエイトを履き、他より5~8秒も速いラップを刻んでいく姿は格好良かった。
こう言う攻めの姿勢が見せられるドライバーは強い。
インターミディエイトで送り出したチームの英断も賞賛するべきである。
赤旗中止の所為で結局3位止まりではあったが、今日の結果は誇るべきものだ。
願わくば、この姿勢がいつか最良の結果に繋がりますように。
その3
赤旗中断で特をした人。
グロックは3位に転落して残念だったけど、その代わり、ニックがちゃっかり2位をゲット。
ちゃっかりと書いちゃったけど、今日のニックには十分、2位を得るだけの資格があった。
雨で他のドライバーが複数回のタイヤ交換を行う中、ただ一度のタイヤ交換だけで、着実に順位を上げた結果である。
今回のBMWの競争力では、表彰台どころか、ポイント獲得さえ侭ならないのではと思っていただけに、この結果には素直に脱帽である。
どこかの赤いチームは、BMWとニックの爪の垢をせんじて飲んだらいいよ。
その4
結果に繋がらないウィリアムズ。
開幕戦に続き、ニコの走りはキレにキレていた。
スタートでバトンとトゥルーリを華麗に抜き去りトップに立った時はなど、見ているこちらが思わず拳を握り締めるほどであった。
その後も素晴らしいペースを刻み、何も無ければ勝てる見込みが出てきそうだぞと思ったところで、雨に降られる不運。
終わって見れば、8位0.5P(ハーフポイントなので)を獲得したのみ。
折角の好パフォーマンスが結果につながらないこのもどかしさ。
次こそはと期待せずにはいられない。
一貴?
居たね、そんな子。
その5
跳ね馬新喜劇。
ある意味、今回の主役と言えば、それはそれは筆舌に尽くし難い醜態を晒しまくった跳ね馬さんちである。
その酷さたるや予選からして奮っている。
マッサがまさかのQ1落ち。
その理由が、今マークしているタイムで十分突破できると思った、である。
驕りにも程がある。
なにより、Q1終盤のコースにラバーが乗った状態で、どれだけラップタイムが上昇するのか見極められなかった時点からして論外だ。
決勝も酷い。
まだ雨が降り始める前から、5位を走っていたライコネンのタイヤをヘヴィウェットに交換。
トップより30秒近く遅い超絶タイムを刻みながら、無駄にタイヤを消耗すると言う離れ業を見せる。
雨が降り始めた頃には、既にライコネンのタイヤは使い物にならず、再度交換してコースに戻ったときは14位と言う有様には開いた口がふさがらなかった。
挙句、赤旗中断になったときはさっさとクルマをピットに戻すとか、明らかにレースやる気が無いだろう。
跳ね馬がこんなド阿呆な事やっているとき、バトンとグロックはクルマから降りず、レース再開に向けて集中していた。
対するライコネンはクルマから降りて悠々自適にアイスなんて食ってたよ。
余談だけど、赤旗中、マッサはチームのわけの分からない指示にマジ切れしていた。
むべなるかな。
これで2戦連続でノーポイント。
あまりにも素晴らしいこの結果にぐぅの音も出ない。
明日のイタリア各紙の評価が実に楽しみデスネ!
次は中国GP。
この時期に上海と言うのが変な感じではあるが、カレンダーでそうなってるんだから仕方ない。
次こそは、まともにチェッカーが振られるレースになるよう祈りつつ終筆。