レッドブル、翼を授ける!
今度はウェバーのほうに。
132戦目での初優勝は史上最遅記録だそうな。
オーストラリア人の優勝はアラジョン以来。
兎にも角にも、おめでとう。
ヴェッテルも2位に入ったので、これで2戦連続の1-2フィニッシュ。
対するBGPは、バトン、バリチェロの順で5-6フィニッシュという有様。
これはもう、RBRがBGPの尻尾を確実に掴んだと見ていいだろう。
一時期はBGP無双で終わるのかしらと思っていたけれど、これからのレースが実に楽しみになってきた。
この調子でシーズンを進めてもらって、鈴鹿が消化レースになりませんように。
以下雑感。
その1
ウェバー初優勝おめ
前述のとおり、ウェバーが初優勝。
しかもポールトゥウィンで飾る。
スタート直後のバルチェロへの接触は、悪い癖が出てしまった感ありありでがっかりだったけど(ドライブスルー喰らったのは当然だ)、その後の見事な走りでリカバリー。
チェッカーを受けたあとの無線で、いつも冷静なウェバーが感情を爆発させて優勝を喜んでいたのが感慨深かった。
やっぱり初優勝を見るのは良いものだなあ。
ヴェテルと差も1.5Pまで詰まったし、二人で切磋琢磨してBGPを追い詰めて欲しいものだ。
その2
マッサ、今季初ポディウム
昨年のブラジル以来のポディウムフィニッシュを飾ったマッサ。
予選ではパッとしなくて、今回も駄目かと思っていたけれど、重タン作戦が見事に当たって今季初のポディウムをゲット。
良い走りをしてるときに限ってチームのポカで台無しにされると言うパターンが今季の常だっただけに、最後まで気が抜けなかったけど、
今回は無事に走りきれて一安心。
遊びに来ていたシューマッハも愛弟子の結果に喜んでいる事だろう。
ちなみに某酔っ払いについては、シューマッハが来ていたと言うトコロで察して欲しい。
彼はラリーがんばったらいいんじゃないかな。
その3
フォースインディア躍進。
今週の影の主役はフォースインディアである。
異論は認めない。
移ろいやすい天候を味方につけて、スーティルがチーム初のQ3進出。
しかも、フェラーリより重い燃料を積んでいたにもかかわらずフェラーリ2台の上をいく7番グリッド獲得と言う快挙。
決勝でも、一時は3番手を走るなど大活躍であった。
某酔っ払いと絡んでしまうまでは。
1回目のストップのピットアウト時に、ちょうど1コーナーに進入してきた某酔っ払いと接触してしまて、スーティルの入賞は露と消えてしまった。
アレは、レーシングアクシデントだと思うが、昨年のモナコといい、なにかスーティルと酔っ払いには因縁があるのかと勘ぐりたくなる。
スーティルは残念だったけど、フィジコが18位スタートから、ばんばんオーバーテイクを決めて、11位フィニッシュ。
入賞こそできなかったものの、今回のレース内容は非常に素晴らしいものだった。
この進歩の度合いは刮目に値する。
うかうかしてるとBMWあたりは、ガチでフォースインディアに食われるのではないか。
フォースインディアの動きには注目しておいたほうが良さそうだ。
その4
元チャンピオンの意地。
走らないルノーで四苦八苦しているアロンソ。
そんな状況でも、限界まで攻めて得られうる最良の結果を出すのは流石チャンピオン。
今回も、速さに劣るはずのR29でファステストラップを刻む離れ業を見せてくれて、私はもうめろめろです。
結果こそ7位に終わったと言え、こう言うパフォーマンスを見せてこそのチャンピオン。
最下位まで落ちちゃったし、速く走れないし、もうやめようよう等とのたまうどこかのチャンピオンとは大違いだ。
来年は速いクルマに乗って欲しいなあ。
でも、フェラーリにいてしまうのは勘弁して欲しいなあ。
その5
マクラーレン復調だけど
前回、母国GPたるイギリスで散々な結果だったマクラーレンだけど、もう一つの母国GPであるドイツGPでは大幅なアップデートを施してきた。
なんでも5回目のフロア変更(これはハミルトンの分しか間に合わなかったみたい)もしたそうで、これで結果が出なかったら、もうどうにもならんだろうと言うところまで追い詰められた感いっぱいだったが、フリーで好調な走りを見せ、予選でもはミルトンが5番グリッドを獲得。
今回のアップデートは大当たりだったようだ。
うまくいけば、ポディウムくらい狙えるんじゃないかと思われた決勝。
スタート直後の1コーナーで、接触だかなんだか知らないけれど、いきなり右リアタイヤパンクさせて全てを台無しに。
語るに落ちる内容のレースについては触れないが、仮にもメルセデスの母国GPで、前述のやる気の欠片も感じない発言は心底どうかと思う。
結局、新しいフロアを投入されなかったコヴァライネンが必死に走って、1Pをもぎ取ったけれど、なにかこう御粗末さが目に付くレースであった。
次は、アップデートしたクルマをもう少し生かせるようなレースを期待したいところだが、今年のマクラーレンじゃ駄目かも知らん。
その6
もしかしたらさようなら、メガネのセバスチャン
先日のル・マンで2位フィニッシュを果たしたセバスチャン・ブルデーさん。
更迭のうわさが耐えない中、今回も真っ先にリタイヤしちゃったわけですけれど、クルマを降りた後、涙目でアスカネリとハグをしていたところを見ると、どうやら本当に終りっぽい。
結局、チャンプカー4年連続王者の肩書きはF1では通用しなかったのだなあ、悲しいけれど。
さようなら、セバスチャン。
最後まで、早くないほうのセブとか言われてたけど、君にはプロトタイプで速いと言う才能があるから安心して旅立って欲しい。
なんて書きながら、普通に次も乗ってたら大笑いだなあ。
次はハンガリー。
BGPとRBRの争いが白熱しそうで、なまら楽しみなのだけれど、ハンガロリンクと言うだけで気分が一気に萎える。
しかも、この時期のハンガリーは暑くなるのが常なので、BGP独走パレードランで終わってしまいそうな気配濃厚。
うんざりするほど抜けないからなあ、あのコース。
06年並の雨が降ってくれることを祈りつつ終筆。