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2009年11月18日 イイね!

'09 F1GPを総括してみる 後編

昨日の続き。
無駄に長いけど内容は皆無なので、黙ってブラウザの左上のほうにあるボタンをクリックしたほうが無難ですよ。

警告したところで、何事もなかったかのように各チームの総括と言う名の妄言を投下。

1.Brawn Grand Prix F1 Team
前身がホンダだったとは思えないほどの圧倒的な強さを見せたBGP。
存続すら危ぶまれたチームが、終わってみればWタイトルを掻っ攫うなど、開幕前に一体どれだけの人間が予想しただろう。
これだけ圧倒的なパフォーマンスを持ったクルマを作り出せる人材を持っていながら、それを微塵も生かすことの出来なかったホンダのマネージメント能力の低さって、ある意味奇跡だったのかもしれない。
このBGPの奇跡のようなパフォーマンスを支えたものの一つに、メルセデスエンジンの存在があることは明白である。
頭一つ抜け出たパワーを発揮しながら燃費も良いと言う夢のようなエンジンがなければ、果たしてここまでの結果を残せたかどうか。
圧倒的だった序盤に比べて、後半に勢いがなかったのは事実だが、一説によると、6月の時点でBGP001の開発をほぼ終えて、以降は来シーズンに向けての開発に傾注していたそうである。
これが事実なら、RBRやマクラーレンに追いつかれたのも納得がいく気がする。
指摘されていた資金面も、ダイムラーの資本が入ったおかげで、ほぼ心配がなくなった。
バリチェロがウィリアムズへ移籍し、バトンもマクラーレンに移籍しちゃったけど、ドライバーが変わっても、メルセデスGPとなる来期の競争力は磐石だと思う。

2.Red Bull Racing
大躍進の年。
ヴェッテルはその輝く才能を遺憾なく発揮し、ウェバーは今までの鬱憤を晴らすかのような速さを見せてくれた。
開幕前、F1RACING誌で、すでに終わった人間であるかのような記事を書かれたニューウェイ先生がデザインしたRB5は、今期のグリッド上最速の傑作マシンだった(予断だが、F1RACING誌は、我々の認識が誤っていた旨の記事を後日誌上に載せている)。
他にない個性を持ったクルマが、どこよりも速いと言う図は、まさに痛快の一言。
BGP独走で終わると思われたシーズンを救ってくれたのはRBRのおかげと言っても過言ではあるまい。
ただ、惜しむらくは圧倒的な速さを持ちながら、総合的な強さでは遂にBGPに適わなかったこと。
ルノーエンジンが壊れまくった事も確かだが、ヴェッテル、ウェバーともに肝心な場面でのミスが目立ったのも否めない。
また、チームのストラテジーも、BGPに比べ劣っていたと言わざるを得ない。
この点を踏まえて、来期は雪辱を果たして欲しい、
と願いたいところだが、最終盤までRB5の開発を続けちゃったので来期のリソースの割り振りに不安が残るし、いまだにエンジンが正式決定していない(ルノー搭載だと思うが)し、RB6と呼ばれるであろう来期のクルマの出来が超心配です。
それでも、ニューウェイ先生とヴェッテルなら何とかしてくれる…はず!

3.Vodafone McLaren Mercedes
開幕戦からMP4-24のあまりの駄馬っぷりに、今期はもうだめかもしらんと思ったのも今は昔。
モノコック自体の変更(たしか4回は変更しているはず)を含む、ほぼ毎戦ごとに大幅なアップデートを施された駄馬は、遂には駿馬に生まれ変わった。
すごいよ、マクラーレン。
テストが禁止されたにもかかわらず、圧倒的な開発能力を見せ付けたのは流石名門。
後半戦だけ見れば、最もポイントを獲得したのはハミルトンであり、如何にマクラーレンの開発能力が図抜けているのかが分かろうというものだ。
最初から、後半戦並みの速さを発揮できていればタイトルはマクラーレンとハミルトンのものだったかもしれない。
しかし、現実にはそうならなかったわけで、その要因はKERS搭載にあったと判断せざるを得ない。
本来、補助的な役割を果たすはずのKERSの開発にリソースを割かれちゃった所為で、肝心のクルマの開発が滞ったのでは本末転倒である。
それでも、最後までKERSを使い続けて、一級品の戦闘力を持つデバイスにまで育て上げた点は評価してあげないといけない。
まあ、来年からKERSは搭載しないんだけどね。

4.Scuderia Ferrari Marlboro
05年以来の低調なシーズンを送った跳ね馬。
前年のコンストラクターチャンピオンチームがトップ3から転落するのは、88年のウィリアムズ以来である。
低迷した原因は、マクラーレンと同じくKERSの開発に手間取ったことが挙げられるが、レース戦略の拙さこそが最大の要因だった気がする。
予選通過タイムを見誤ってQ1落ちすること2回、燃料搭載量を誤って手にしていたはずの4位をみすみす逃したこと1回、その他細かいミスを上げたらキリがない。
ブラウンが去り、そしてトッドも去ってアングロイタリアン化が進むにつれて、どうしようもないミスを連発するようになったのはどうなのか。本当にどうなのか。
また、マッサの事故の影響も無視することは出来ない。
あの事故は実に不運であったとしか言い様がないが、その後の代役2名が揃いも揃って0Pだったのは痛恨だった。
代役のバドエルとフィジコを擁護するためにドメニカリが言った「F60は乗りにくいクルマ」と言う発言は、今期のフェラーリのダメさ加減を象徴している発言ではなかろうか。
あまりのダメさ加減に早々に開発を打ち切られたクルマで、乾坤一擲の勝利を挙げたライコネンにマラネロのお歴々は感謝するのを忘れないように。
でもって、貴重な勝利を挙げてくれたライコネンを放出(悲しい事に来期は休養らしい)して、来期はアロンソとマッサのコンビとなる。
早々に開発を打ち切ってまで、来期のクルマの開発に賭けてきたんだから、アロンソとマッサが悲しい思いをすることのないパフォーマンスを発揮して欲しいものだ。

5.Panasonic Toyota Racing
バーレーンで勝ちきれなかった。
それが全てである。
開幕前から勝てなければ撤退と言われていたトヨタにとって、バーレーンは千載一遇の大チャンスであったし、勝てるだけの速さもあったと思う。
それを消極的なタイヤ戦略で掴みかけていた勝利を逃したときに、この結果は決まっていたのかもしれない。
あるいは、勝利できていたとしても結果は変わらなかったのかもしれないが、少なくともF1の歴史にトヨタの名を良い意味で刻むことが出来たはずだ。
02年の参戦時に、3年で初勝利を目指すと言っていた過去は遥か遠く。
140戦0勝。
09年11月4日、世界の巨人は勝利の美酒を味わうことなくF1から姿を消した。

6.BMW Sauber F1 team
昨年終盤までタイトル争いに喰らいついた速さは、年が明けた途端になりを潜めてしまった。
どのチームよりも大きな声で導入を推進してきたKERSは、皮肉にも重い枷となってF1.09から速さを奪い、遂にはそれを放棄せざるを得ない状況にまで追い込まれるなど、タイセン博士を始めチームの誰しもが予想しない結果だったに違いない。
しかし、KERSをはずし大改良を施したF1.09で挑んだイギリスでは結果を残せず、その1ヵ月後にF1からの撤退の決断を下す事に。
KERS搭載の道を選ばなければ、おそらくF1撤退の道を選ぶ事はなかっただろう。
事実、撤退表明後に漸くKERS無しでのバランスを見出したF1.09は、今までの低迷が嘘だったかのように快走を始めたのだから。
BMW最後のシーズンは、ニックとクビサが1回ずつ表彰台に上ったことがベストリザルト。
08年に見せた煌くような速さを遂に見せることなく、BMWのF1プロジェクトは幕を閉じた。
BMWの名はF1から消えるが、チームはカドバックに買収され存続の道を探っている。
チームの名はどうあれ、来期のグリッドに元BMWザウバーのクルマが並んでいる事を切に願う。

7.AT&T Williams F1 Team
事実上、1台体制で参戦していたシーズンとなってしまった。
BGPとRBRの速さが頭抜けていたため陰に隠れがちだったが、FW31の速さは決して捨てたものではなかった。
フリーや予選で発揮した一発の速さがその証拠。
決勝でも、あともう少しだけ運があれば、ニコが一度くらいはポディウムにあがれていたと思う。
その運を拾いきれなかったことが、今のウィリアムズの全てだと言われたらそれまでだが。
ともあれ、コンスト7位と言う結果は、FW31の速さから考えれば、ありえない順位なのだが、その理由は冒頭に記したとおりである。
ニコがたった一人で戦い抜いたシーズン、今年のウィリアムズを表すのに、これ以上相応しい言葉は無いのではなかろうか。
一貴がニコの半分でもポイントを稼ぐ事が出来る能力を持ったドライバーであれば、BMWを逆転しトヨタに肉薄できたかもしれないが、残念ながら彼にはそれだけの能力がなかったようだ。
今季限りでニコが離脱し、来期は大ベテランのバリチェロとルーキーのヒュルケンベルクのコンビとなる。
FW32と呼ばれる筈の新車が背負うのは、トヨタではなくコスワース。
ルーキーと久々にF1復帰のエンジンの実力は未知数だが、いい方向に向かってくれる事を祈って止まない。

8.Renault F1 team
ダブルデッカーディフューザーが合法と判断された瞬間に、R29のエアロコンセプトは崩壊したと言っていい。
合法の判断が出た後に、何処よりも早くダブルデッカーを搭載はしたは良いがトップに追いつくまでの速さを身に付けることは出来なかった。
早々にKERS搭載を諦めて開発方針を変更しても、アロンソが毎レースのように限界まで攻めても、今ひとつリザルトは上向かないまま。
それでも昨年、R28を2勝を挙げるまでに鍛え上げた開発能力を信じ、諦めずに戦い続けてきた矢先でのクラッシュゲートは、チームにとって痛恨以外の何者でもなかったはずだ。
因縁のシンガポールでのアロンソによる3位ポディウムが、今季のハイライトであったのは何かの皮肉だろうか。
ルノーがクラッシュゲートで受けた打撃の深さは、未だ不透明な来期の参戦体制が物語っている。
不動のエースであるアロンソはフェラーリへ移籍し、クビサが新たなエースとしてチームに迎えられたが、肝心のチームの先行きが不透明ではどうしようもない。
これ以上の撤退劇はもう見たくないのが偽らざる本音だ。
せめて来期だけでもチームとして参戦して欲しい。
たのむよ、カルロスおじさん。

9.Force India F1 team
昨年までグリッド最後尾が低位置だったチームは、マクラーレントの技術提携とメルセデスエンジンの力を得て大きく飛翔した。
序盤こそ、その速さを発揮するには至らなかったが、少ないリソースを決め撃ちで投入したアップデートが尽くあたり、中盤戦以降の速さは今までの認識を改めさせるのに十分なものがあった。
そしてハイライトは、もちろんベルギーGP。
チーム初のPPをもたらしたフィジコが、勢いをそのままに決勝でも力強い速さを見せ、チェッカーまでライコネンに喰らいつく様は、ある種の感動をおぼえるほどだった。
イタリアGPでのスーティルの4位もファステストラップを記録しての結果だったし、後半のフォースインディアの速さはまさに目を瞠るものがあった。
昨年まで箸にも棒にもかからなかった弱小チームが何故ここまでといぶかしむ者も居ようが、チームの元を辿ればフェラーリ、マクラーレンを相手に堂々の立ち回りを演じたジョーダンである。
10年前見せたレース屋根性は、時を超え、チームの名さえ変わりながらも、チームの奥底で目覚めの時を待っていたのかもしれない。
来期も引き続きメルセデスエンジンを搭載するし、後半戦の速さでチームに自信も付いたと思うので、ぜひもう一つ上を目指してがんばって欲しい。
小さなチームが大きいチームの鼻を明かすのを見るのは、いつだって痛快極まりないのだから。

10.Scuderia Toro Rosso
昨年はヴェッテルと共にイタリアGPで優勝するなど輝いたSTRだが、今季はどうにも地味だった印象が拭えない。
本家RBRと基本的に同じシャシーを採用するSTR4だったが、RBRほどの速さを見せることはなく、ポイント圏内ギリギリのところをうろうろするばかり。
RBR重視のシーズンだったため、アップデートパーツが数戦遅れで搭載されるなどの不利があったとは言え、もう少し目立っても良かったんじゃないだろうか。
昨年の輝きが、いかにヴェッテルと言う才能に支えられていたかが良く分かるシーズンだったとも言えなくもない。
とは言え、おおよそRB5と同仕様となった終盤戦は、ブエミがそれなりに光るところを見せたりしたのので、まだまだ捨てたもんじゃない。
来期はレギュレーションでRBRと同じシャシーは使えなくなるので、なんとしてもシャシーの自作を果たさねばならないが、たぶん、なんやかんやでRBRと同じシャシーになりそうな気がしてならない。
どういうカタチであれ、新規参戦の4チームに遅れを取る事の無いよう開発を進めて欲しいものだ。

以上、各チームの総括もどき了。
来期はUSF1、カンポス、マノー、そしてロータスと新規参入のチームが入ってくるので、久々にフルグリッドのF1が見られるはず。
もっとも、仮に問題なくフルグリッド埋まっても、見られるかどうかはフジTVが未だに来期の放送契約を締結してなので予断は許さないんだけども。
とりあえず、なんとかフジTVが契約更新してくれることを祈って来年の開幕を待とうと思う。
でもその前に各チームの新車発表があるのだった。
給油禁止になる来期、どんなデザインのクルマが出てくるのか今から楽しみで仕方ない。
シーズンが終わっても、F1は面白いのだ。
Posted at 2009/11/18 22:47:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | '09 F1感想録 | スポーツ
2009年11月17日 イイね!

'09 F1GPを総括してみる 前編

いいタイミングでBGPがダイムラーに買収されちゃったので、ここらで今年のF1を総括してみる。
例によって総括と言う名の個人的な妄言垂れ流しなので、うっかりここに来ちゃった人は、ブラウザの左上のほうにあるボタンをクリックすると貴重な時間が無駄にならなくて実にステキな感じじゃないかしら。


今年の主なトピックス
・KERS導入等、大規模なメカニカルレギュレーションの変更。
・BGP、トヨタ、ウィルアムズのダブルデッカーディフューザー問題。最終的に合法の結論。
・消滅寸前の窮地から出発したブラウンGP、軌跡の快進撃。
・マクラーレンのライゲート。デイブ・ライアンがチームを追われる。
・マレーシアGP、スコールのため91年以来の赤旗終了によるハーフポイントレースに。
・レッドブル、ヴェッテルの手により中国GPでチーム初優勝を飾る。
・バジェットキャップを巡るFIAとFOTAの対立激化。分裂騒動に発展。
・マーク・ウェバー、ドイツGPでF1初優勝。
・10年からの新規参入チーム、USF1、カンポス、マノーに決定。
・FSW、F1開催から撤退。
・フェリペ・マッサ、ハンガリーGPで前走車から落下したパーツが頭部を直撃しクラッシュ。以降のGPを欠場。
・BMW、09シーズンを持ってF1から撤退。
・ミハエル・シューマッハ、マッサノ代役として現役復帰宣言。結局実現せずルカ・バドエルが代役に。
・鈴鹿サーキット、11年までの日本GP開催契約を締結。
・BMWの撤退により、マレーシアチームとしてロータスが10年よりF1参戦。
・ルノーのクラッシュゲート。ブリアトーレがFIA主催レースから永久追放、シモンズは5年間の立ち入り禁止の判決。
・ジャンカルロ・フィジケラ、フェラーリに電撃移籍。イタリアGPよりバドエルに代わり正ドライバーに。
・ジェンソン・バトン、自身初のワールドチャンピオンに。
・ブラウンGP、チーム創設初年度にコンストラクターチャンピオン獲得。
・FIA新会長にジャン・トッドが就任。
・アブダビGP初開催。
・ブリヂストン、10年を持ってタイヤ供給を終了しF1から撤退を表明。
・トヨタ、09年限りでF1撤退。
・ダイムラー、ブラウンGPの株式を75.1%取得。来期からメルセデスGPとしてF1参戦。


◎ワールドチャンピオン:ジェンソン・バトン
00年のデビュー以来、苦労を重ねてきた(一部、本人にも原因があるが)けれど、10年目にして漸く報われた。
後半の失速ぶりから、早くもだめチャンピオン呼ばわりされているが、序盤の圧倒的な強さと速さを無視したその意見に何の意味があろう。
BGP001が出色の出来だった事を差し引いても、序盤のバトンの速さは圧倒的であり、チームメイトを含む他のドライバー寄せ付けなかった事は特筆に価する。
とは言うものの、後半の失速ぶりが情けなかった事もまた事実。
正確なところは来期のパフォーマンスで判断したほうがいいかもしれない。

◎コンストラクターチャンピオン:Brawn Grand Prix Formula One Team
設立初年度にも拘わらず、見事にタイトルを奪ってみせた。
前身が史上類を見ないほど駄目ワークスだったとは思えないほどの活躍劇。
BGP001の速さを、ホンダの潤沢な予算のお陰だとか、SAFが遺した設計のお陰だとか言う見苦しい意見も散見されたが、何よりも評価すべきはクルマのコンセプトを纏め上げ、消滅寸前だったチームを奮い立たせたロス・ブラウンという人物の類稀な手腕であろう。
来期はメルセデスGPとなるが、引き続きブラウンがチームを率いるとの事なので、そのレース巧者ぶりは遺憾なく発揮されるだろう。


以下はごくごく個人的な評価である。

☆マン・オブ・ザ・イヤー:ロス・ブラウン
今年はこの人しか居ないだろう。
ホンダの撤退から見事にチームを救い、その辣腕でWタイトルを掻っ攫っていったインパクト。
さらには、たったの1ポンドで買いとった前身チームの株式を、ダイムラーに(たぶん)びっくりする金額で売った抜け目のなさも見事としか言いようがない。
そういう意味ではニック・フライもマン・オブ・ザ・イヤーかもしらん。
決して良い意味ではないが。

☆カー・オブ・ザ・イヤー:レッドブル RB5
チャンピオンマシンはBGP001であったが、今季最速の称号はRB5にこそ相応しい。
エイドリアン・ニューウェイが描いたその姿は、正しく空力の権化。
リアデッキを徹底的にコンパクトにするために、わざわざプルロッドを採用するなど、空力思想は他チームの一歩先を行っていたと言っても過言ではない。
その証拠に、ダブルデッカーディフューザーに比べて不利といわれたシングルディフューザーのまま中国GPで圧勝。
そのポテンシャルの高さ示した。
当初はタイヤに厳しいシャシー特性だったが、イギリスGPからエボリューションモデルを採用し弱点を解消。
モナコから搭載したダブルデッカーデフューザーとクルマのマッチングが進んだ後半は、まさに敵無しの速さを発揮した。
その爆速っぷりは、05年にマクラーレンMP4-20を見ているかのようであった。
MP4-20もニューウェイ先生がデザインした傑作マシン。
RB5の速さもむべなるかな。
でも、速さと同時に壊れやすさもMP4/20とダブったのは余計だったのだぜ…。

☆ルーキー・オブ・ザ・イヤー:小林可夢偉
もし、可夢偉がラスト2戦を走らなかったら、今年は該当者無しとするところだった。
ブエミが良くなってきたとは言え、積極的に推す理由は無かったし。
ともあれ、可夢偉のパフォーマンスは鮮烈であった。
今季はテストが極端に制限されたので、事実上ぶっつけ本番で走ったにも拘らず、あそこまで見事なパフォーマンスを発揮できるルーキーはそうは居ない。
いやあ、これは来年が楽しみだなあと思ってたところで、例のトヨタ撤退とかどんな悪夢だこのやろう!
せめてもの罪滅ぼしと言うわけではなかろうが、トヨタがシート獲得のためにバックアップしてくれてるみたいなので、それに望みをかけるしかない。
蜘蛛の糸よりも細い望みだけどな…。

☆テクノロジー・オブ・ザ・イヤー:ワンタッチどーん
ダブルデッカー(マルチ)ディフューザーやKERSとかは誰しもが挙げる技術なので、わざわざピックアップしても面白くない。
と言うわけで、今は亡きトヨタが中国GPで初めて使用した(そして最後の使用となった)ノーズ交換機、通称ワンタッチどーんを今季のテクノロジー・オブ・ザ・イヤーに推したい。
今まで人力でやっていたノーズの交換を、専用の交換機で超効率的に済ませたシーンは、今季屈指の名場面だったのではないか。
これは流行る! と思ったけれど、他のチームが使う事がなかったのが悲しい。
来期でも良いから流行ったりしないだろうか。

☆ベスト・オーバーテイク:アブダブGPでの小林可夢偉
アウトラップでタイヤも冷えて燃料も重かったバトンが相手とは言え、チャンピオン相手に迷いなく一発でオーバーテイクを決めたその度胸とスキルは特筆に価するものだった。
あのオーバーテイクで小林可夢偉の名は世界中に響き渡ったのではないか。
それくらい見事なオーバーテイクであった。
それなのに来期のシートが見つかっていない現実。
嗚呼。

☆ベスト・グランプリ:ベルギーGP
今季、フェラーリが唯一の勝利を挙げたレースであり、フォースインディアが初ポディウムを獲得したレースである。
このレースは最初から最後まで素晴らしかった。
ライコネンVSフィジコの息をつかせぬ攻防戦は、今思い出しても鳥肌が立つ。
勝ったのはライコネンだったが、フェラーリに比べ戦闘力の劣るクルマで最後まで喰らい付いたフィジコも、ある意味で勝者であった。
こう言うレースがあるから、F1はたまらないのだ。

☆ワースト・グランプリ:ヨーロッパGP
バリチェロが5年ぶりの勝利を飾ったレースだったけれど、展開としては退屈極まりない駄レースであった。
開催初年度のよりは僅かにマシとは言え、相変わらずオーバーテイク出来ないレイアウトは論外の一言。
あの無駄に広いコース幅は一体なんだったのか。
こう言うレースがあるから、F1はだめなのだ。

☆モスト・インパクト・トピック:ミハエル・シューマッハ現役復帰騒動
同じ日にBMWのF1撤退発表があったのに、それが一発で霞むほどのインパクトをもったニュースであった。
マッサの不運な事故がそもそもの事の発端だったのに、そのマッサの事故すら過去へと追いやられちゃったのは流石と言うかなんと言うか。
世界中を騒がせるだけ騒がせて、結局、実現する事のなかった現役復帰。
まさに大山鳴動して鼠一匹と言った出来事であったが、ミハエル・シューマッハというネームバリューの偉大さを再認識した一件であった。
そして、最終的に代役となったバドエルの筆舌に尽くし難いパフォーマンスもまた、ある意味でビッグニュースだったなあ。

☆ワースト・トピック:一連の撤退劇
BMW、トヨタが今季でF1を去り、BSも来期いっぱいでF1から去る。
この事実をして賢明なる某島国のマスメディアや識者なる人たちは、揃いも揃ってモータースポーツは時代にそぐわないだの、これからはエコだのと、実に見識高い意見を披露してくれたのであった。
残念ながら私には彼らの意見の根拠がさっぱり理解できなかったのだが、それはきっと私が無知蒙昧なる下賎の民だからなのだろう。
流石、一流大学を出たアタマの良い人たちの意見は一味も二味も違うぜ!
ついでだから、その素晴らしい出来のアタマを使って、モータースポーツの文化的側面から捉えた考察と今後の影響や、そもそもここ10年のワークス台頭時代が異常事態だった点を踏まえての考察をしていただけるとより完璧だと思う。
閑話休題。
ともあれ、大資本を持つ大メーカーが相次いで撤退の道を選んだ事実は重く受け止めねばならない。
ワークスばかりが参戦していた近年が異常だったとは言え、ワークスすらその身を維持できないほどに膨れ上がった参戦費用は、これから到来するであろうプライベーターの時代にも暗い影を落としかねない。
方法は問題があったが、モズレーが提唱したコスト削減は決して間違った意見ではなかったのだ。
一連の撤退劇を受け、ジャン・トッド新FIA会長はF1の将来をどう見ているのか。
F1が末永く繁栄してくれることを一ファンとしては祈ってはいるが、その方法は万人が納得するものではないかもしれない。

各チームの総括はまた今度。

と言うわけで、つづく。
Posted at 2009/11/17 22:03:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | '09 F1感想録 | スポーツ
2009年11月14日 イイね!

16.69km/L

給油実施。

374.9km走って、22.46Lの給油。
燃費の悪化が著しい事極まりない。
もてぎ往復で、それなりに長距離走行をしたのだが。

ガソリン代は128円で変化なし。
Posted at 2009/11/14 20:33:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | '09 燃費記録 | クルマ
2009年11月08日 イイね!

所蔵展

所蔵展2010年1月24日まで、絶賛展示中。
Posted at 2009/11/08 11:58:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | モブログ
2009年11月08日 イイね!

HCH所蔵展

HCH所蔵展昨日、バッテリー切れで写真を撮れなかった所蔵展のために、再度もてぎまで来たでござる。

SGTは、あくまでついでなんだから。

べ、べつにNSXのラストランのためにうんたらかんたら。
Posted at 2009/11/08 09:25:03 | コメント(4) | トラックバック(0) | モブログ

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