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2010年02月13日 イイね!

T127

T127最初に言っておくと、ロータス・レーシングとチーム・ロータスは全くの別物なのである。
JPSカラーの美しさに陶酔し、セナの煌く速さに胸を躍らせ、中嶋のファステストラップに興奮し、ミカとジョニーの異様なまでの仲の良さにゲイ疑惑を覚えた、あの頃のロータスとは違うのだ。
極論を言えばパシフィック・ロータスと、さしたる違いなど無いシロモノである。
ロータスを名乗りながら、ACBCのロゴが入っていない時点で推して知るべしだ。

と、頭では解かっているのに、ブリティッシュグリーンにイエローラインのロータスカラーに、激しく心揺さぶられるわたくし。
くやしいっ!
でも、わくわくしちゃう。びくんびくん。

冗談は兎も角、カラーリングだけならトップクラスのステキさだと思う。
カラーリングだけなら。
肝心のマシンデザインについては、とりあえず下記を参照されたし。

・流行のハイノーズ
もやは、お約束のハイポインテッドノーズである。
ノーズの太さ自体は、太くも無く細くも無くといったところ。
Fウィングステーを、TF109ふうにノーズ先端ぎりぎりに位置に取り付けてあるのは興味深い。
どこもかしこも採用してきたノーズ上のフェンスバルジがないのは、コンベンショナルに徹したのだと好意的に解釈してあげるべきなのかしら。

・BGP001ふうFウィング
実にシンプルなノーズからぶら下がるFウィングは、ノーズとは逆に実に手の込んだ造形だ。
ぶっちゃけてしまえば、BGP001のFウィングをまんま参考にした形状なのだが、まるパクリではなく、デザインを手がけたガスコインの独自解釈が盛り込まれたものと思ったほうが良さそうだ。
ここで失敗しちゃうと、後ろへ流れる気流がめちゃくちゃになってしまうので、上手く機能してくれることを祈るばかりだ。

・前時代的なサイドポッド
サイドポッドが巨大である。
申し訳程度にアンダーカットを入れてはあるが、サイドポッド上面は真っ平だし、リアエンドへ向けての落とし込みもほとんどないし、コークボトルの絞込み控えめだし、どうしてこうなったと言わざるを得ない前時代的な処理に懐かしさすら覚える始末。
Rウィングやディフューザーへ向かうエアのボリュームが心配になるのだが、大丈夫なのだろうか。

・シンプルの極致を行くRウィング
流石にこれは、発表会用のダミーウィングと思いたい。
と言うか、万が一、本番そのままだったらヤバイんじゃないか、これ。
翼端版、ほとんど長方形だけど、エッジで起こる渦流の処理はどうするつもりだって話である。
それとも、サイドポッドがアレだと、Rウィングを凝っても仕方が無いと言うガスコイン流のアイロニーなのかしら。
いや、きっと開幕までには変更されているはずさ。

・とりあえずダブルディフューザー
一応、ダブルディフューザーにはしてきたようだ。
パッと見、BGP001ふうだけど、申し訳程度のアンダーカットしかないサイドポッドの処理で、十分な量のエアがディフューザーまで導かれるのか甚だ心配だのぅ。

一言で言ってしまえば、一昔前のクルマである。
いくら往年のカラーリングにしたからって、マシンデザインまで過去に戻る事無いじゃない。
BGP001のように、見た目と予想に反してバカっ速とかだったら凄いけど、アレはアホみたいな時間かけてエアロ煮詰めて作られたクルマだったし、わずか5ヶ月足らずで作られたT127に同じ事を期待するのは酷と言うものだろう。

とりあえず、チーム名の正当性は置いといて、カラーリングがステキなので、好意的に見守ってあげようかなとは思う。
Posted at 2010/02/13 16:28:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | '10 F1新車妄言 | クルマ
2010年02月10日 イイね!

RB6

RB6嘘だと言ってよ、エイドリアン!!

期待に胸を膨らませ、指折り数えてまで待ったこの日が、まさか、激しい落胆の日になろうとは、昨日まで想像だにしていなかった。

ニューウェイ先生自ら、「遥かに進化している」と評したくらいだから、きっとF1デザインを根本から変えるくらいの変態空力マッスィーンが出てくるに違いないと信じていた。
信じていたんだ…。

ヘレスで正式発表されたRB6は、私の期待とは裏腹に、ぐったりするほどの超キープコンセプトマシンであった。
一足先にトラックデビューしたSTR5とまるっきり同じに見えるのは、私のニューウェイ先生に対するラヴが圧倒的に不足している所為だ。きっとそうだ。そうに違いないのだこんちくしょう!

STRの人たちが、初めてシャシーを自分達の手でつくったよ!と言っていたのは、やっぱり嘘だったのでせうか…。

きっと、どこか劇的に変わっているに違いないと信じて観察した雑感を記しておく。

・微妙に高くなってるような気がしないでもないノーズ
RB5よりも、ほんの僅かだけノーズが高くなっているような気がする。
ノーズ先端が薄くなった所為で、Fウィングステーが伸びたように見えてるだけなんてことは、きっと無いはず。きっと無いはず。きっと無いはず。
…まあ、ぶちゃけ、STR5と同じなんですけども。

・フェンスふうバルジの高さ変更
どこもかしこも真似をしているモノコック上のフェンスふうバルジの高さを、RB5よりも高くしたようだ。
スプリッターとして機能しそうなくらい高そうなので、きっとすごい効果があるに違いない。違いないったら違いない。
…まあ、ぶちゃけ、STR5と同じなんですけども。

・ローバックダウンがきつくなってるかも
ホイールベースが伸びた所為か、RB5よりもボディ後端が低くなっているように見える。
大量のエアが流れそうなので、Rウィングの効率も素晴らしいことになっているに決まっている。
素晴らしくないわけないじゃない!
…まあ、ぶっちゃけ、STR5と同じなんですけども。

・Rサスペンションにプルロッド継続使用
まさかのプルロッド継続。
マルチディフューザーが猛威を奮うであろう今季に会って、インナーディフューザーのスペースを稼ぎづいらいプルロッド(正確には、ギアボックが低い位置に存在するためにスペースを稼ぎづらい)を継続するとは、流石、ニューウェイ先生。
きっと、その奇跡の頭脳を持って、プルロッドであろうとなかろうと、超効率を誇るディフューザーの開発に成功してしまったのだ。きっとそうだ。間違いなどあるものか。
…まあ、ぶっちゃけ、STR5と同じなんですけども。


…もうやめてもいいですか。


見れば見るほどRB5から変わり映えしないし、てゆうかSTR5と同じだし、わたくしはいきるのぞみをうしないそうです。

だがしかし、私は強い子負けない子。
ここは発想を転換すべきなのだ。
RB5から、ほとんどコンセプトを変えずに済んだほどに、ニューウェイ先生の空力思想は先を走っていたのだと!
その証拠に、きっと今日のテストでも、シェイクダウンにも拘らず、ぶっちぎりのトップタイムを記録している筈さ。
なんてこった、流石、ニューウェイ先生!

そう信じて、ヘレスのタイム調べてみたよ!


1.N. Rosberg Mercedes GP W01 1:20.927

(2位~8位中略)

9.M. Webber Red Bull Racing RB6 1:26.502 +5.575




………あれ、画面が滲んで見えなく
Posted at 2010/02/10 21:27:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | '10 F1新車妄言 | スポーツ
2010年02月09日 イイね!

VJM03

VJM03フォースインディアの新車、VJM03が発表された。
昨年は、スパでとんでもない速さを見せ付けたりして、後半戦を大いに盛り上げてくれた愛すべきインド国籍チームの新車は、成功を収めたVJM02を今年のレギュレーションに則って正常進化させた印象をあたえる(実際、マーク・スミスもVJM02の進化版だよと言っている)。
正常進化とは言え、いろいろ面白げなアプローチが見て取れるので、ぼんやりと眺めたうえでの雑感などを。

・流行の太いハイノーズ。
猫も杓子もごんぶとハイノーズの新車ばかりな所為か、VJM03も同じアプローチを採用。
VJM02は、細身のハイノーズで格好良かったのに、ちょっと残念である。
とは言え、昨年、ワイドノーズにしたRB5が、あそこまでの爆速っぷりを発揮してしまったので、この手のアプローチが増加するのもやむを得ない。
嗚呼、ニューウェイ先生ってば、なんて罪作りなのかしら。

・ノーズ下面の隆起
、ステーが生えてる辺りから、ノーズ下面を隆起させているようだ。
昨年のルノーの美しくないノーズもこんな感じの処理をしていたが、あれとは比較にならないレベルで奇麗に処理されている。
よく分からないけど、いったんエアの流路を狭くして、流速を上げて後ろに流すとかそんな感じかしら。
絶対違っていると思うけど。

・大型化したサイドポッド
昨年は、贅肉をそぎ取ったような特徴的形状のサイドポッドだったが、今年は燃料タンクの大型化の所為か、サイドポッドが大分大きくなったように見える。
アンダーカットもひかえめだし、サイドポッドの落とし込みも大人しい。
コークボトルの絞込みは、昨年よりきつくなってるっぽいが。
サイドポッド上面の気流は奇麗に流れそうだが、肝心のRウィングに流れるエアの量はどうなってるんかなあ。
エントリーダクトは小型化してるので、ドラッグそのものは減ってるかもしれない。

・インダクションポッドサイドにインテーク
ウィリアムズよろしく、VJM03もインダクションポッドのサイドに小型のインテークを設けてきた。
いまだによく分らないのだけど、聞くところによると内部パーツの冷却用のインテークなんだって。
何を冷却してるのかは、もっと勉強しないと分らないのだけど。
エンジンカウルにもスリットが開いてるけど、こっちは廃熱用の穴だと思う、たぶん。

・意欲的なRウィングのロワエレメント
Rウィングのロワエレメントの形状が凄いことになっている。
ただのプレーンな形状のエレメントじゃなくて、ディフューザーの一部と接合されているかのような造形を見せている。
これもディフューザーの効率を上げるための手段なのだろうか。
ともあれ、フォースインディアに限らず、ディフューザー付近のエアロデザインは、各チームが様々なソリューションを試しているようなので、この部分は、要注目すべきだろう。

正常進化ふうと見せかけて、様々な部分で新たな試みを持ち込んでいるVJM03。
昨シーズン後半のような活躍を期待したいところだが、見た感じ、高速サーキットはあんまり得意じゃなさそうな気がするのは何故だろうか。
サイドポッドが大きく見える所為かなあ。

まあ、素人の感想なんて当たるわけもないし、たぶん、問題なく走ってくれるはず。
今年はライコネンが居ないし、スーティルが撃墜されることも無いだろうしね。



明日は、いよいよ大本命のRBRの新車発表!
ニューウェイ先生いわく、革新的なクルマになるとの事なので、それはもうR18モノの変態空力マッスィーンが出てくるに違いない。
わたくし、その姿を妄想するだけでナニがナニして果ててしまいそうデス!

もし、明日ブログがアップされなかったら、RB6に対する期待と興奮のあまり、この世からエスケープしたとおもってください。
かしこ。
Posted at 2010/02/09 20:42:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | '10 F1新車妄言 | クルマ
2010年02月06日 イイね!

ぼうびろく

オイル交換のため、カミムラさんまで赴く。

オイルは、いつものNUTEC ZZ-02。
今回は、フィルター交換も実施。

次回の交換次期は183,000kmころ。

レリーズベアリングについて指摘を受けた。
検討すべき事、多々有り。
次の十年を見据えるべき時期なのかも知れぬ。

もっとも、ビートは兎も角、私自身が十年後に生きている保証など何処にも無いのだが。
Posted at 2010/02/06 20:16:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | メンテ記録 | クルマ
2010年02月03日 イイね!

VR-01

VR-01マノー改め、ヴァージンレーシングの新車、VR-01がお披露目された。
風洞を一切使用せず、CFDオンリーで設計された「初のオールデジタルレースカー」とチームの人たちはのたまっているようだ。
因みに、デザイナーはニック・ワース。
最近だと、アキュラのLMPのデザインして、09年のALMSタイトルを獲得したりしていた人である。
R15もRSスパイダーもいない時に獲ったALMSチャンピオンの価値について、考察とかしてはいけない。
あと、「シムテック」もNGワードだ。

ちょっと余談が過ぎたので、ここらあたりでVR-01の雑感など。

・控えめな高さのノーズ
ハイノーズだらけ新車のなかで、低めのノーズを採用。
ノーズ先端も、かなり傾斜が付いているので、余計に低く見えるような気がする。
ノーズ、と言うかモノコック上面は、ちょっとした流行を見せているRB5ふうの、両サイドが盛り上がるタイプ。
とりあえず、トレンドを盛り込んでみました! と言うふうに見えなくも無いが、きっと効果があるはずなので大丈夫。
たぶん。

・シンプルなFウィング
まず間違いなく、ラウンチ用の暫定形状だと思うけど、ものすごくシンプルはFウィングである。
内側の翼端版の前側だけ低くなっているけれど、このような処理をしてきたチームは、まだ見当たらないっぽいので、そこが新しいと言えば新しい気がする。
まあ、開幕までに劇的に変わってるだろう。

・BGP001似のサイドポッド
サイドポッドインテークの形状から、アンダーカットの入れ方、ローバックダウンの勾配まで、非常にBGP001に似た造形になっているような。
流石にエキパイの位置は異なっているけども。
空力的な効果は兎も角、カラーリングと相まって、すごく見た目が良い感じなのでポイントは高い。

・シンプル極まりないディフューザー
流石、サー・リチャード・チャールズ・ニコラス・ブランソンのチーム。
他のチームが、ラウンチのときに、尽く隠していたディフューザーを詳らかにしてみせる。
そこに痺れる、あこがれるゥ!
そして、ディフューザーのシンプル極まりないデザインに、別の意味で痺れた。
このディフーザー、シングルじゃないの、もしかして。
クラッシャブルストラクチャが目だって、シングルに見えるだけかもしれないけれど、それにしたってシンプルすぎやしないだろうか。
あれかな、シェイクダウン時に、ちゃんとしたディフューザーつけるのかな。
うん、きっとそうだ。そうに違いない。
でも、マルチディフューザー百花繚乱の今季に、このディフューザーで勝負をかけてくれるのだったら、それはそれでかっこいいと思う。

ちなみに、ホイールベースは3,200mmなんだって。

見た目は、可も無く不可も無い感じのクルマだけど、カラーリングがステキなので、なんとなく好印象を与えるVR-01。
あっさり気味のデザインな所為か、直線番長な気配がしなくも無い。

CFDだけでデザインされたクルマが、果たして何処まで行けるのか、まずはお手並み拝見と行こうじゃないか。
Posted at 2010/02/03 23:46:42 | コメント(2) | トラックバック(0) | '10 F1新車妄言 | スポーツ

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