レッドブル、セバスチャンには翼を授けない。
改修されたシルバーストン最初のウィナーは、顎の割れたオージーでした、まる。
個人的には、PPだったヴェッテルが案の定トラブル(スタート直後にリアタイヤパンク)に襲われたお陰で泣き笑い状態である。
なんでウェバーには何も起こらないのに、ヴェッテルはああなんだろうね…。
でも、ヴェッテルの怒涛のオーバーテイクショーを見られから大丈夫さ!
と、無理くりにでも心の安寧を計るわたくし。
とりあえず分った事は、マンディよりキズモノな筈のリズの方が速かったと言うことくらいかなコンチクショウ。
以下雑感如例。
その1
勝てないセバスチャン。
シルバーストンでRBRが無双な事は分りきった事だった。
そのうえ、ウェバーのモノコックは、破損があるって言ってたリズ(ただし修復済みらしい)だったし、新Fウィングもちゃっかりウェバーからガメちゃったし、PPを獲って当然。
決勝はもうスタートした後はチェッカーまでクルマを運ぶ簡単なお仕事だった筈なのに、終わってみたら7位とかどういうことなの。
スタートの出だしがイマイチだった所為で、ウェバーに先行され、ハミルトンにつつかれ、挙句右リアタイヤのパンク。
そして最後尾へ…。
なんだか、書いてて改めて悲しくなってきた。
SCが入ったお陰で、7位まで挽回できたのは僥倖と言わざるをえぬ。
あと9戦残っているとは言え、勝てるレースで勝利を積み重ねられないのは痛い。
その2
カムイ覚醒継続中。
前回、素晴らしいレースを見せてくれたカムイは、今回も素晴らしかった。
と言うか、派手さこそ無かったが、レース内容は前回より良かったように思う。
12番グリッドから9位にジャンプアップした後、上位勢と遜色ないタイムを刻み続けられた点は大きい。
さらに最初のピットでも、素晴らしいピットワークで、うまい事シューマッハをかわせたのも良かった。
クビサのリタイヤや、アロンソのピットスルーに助けられた面もあるが、6位入賞を果たしたのはお見事の一言。
この入賞で、チームもSTRを抜いてコンスト8位に上昇。
すごいよ! コバヤシさん!
それにしても、今回も国際映像に映りまくりだったし、いい加減どこかスポンサーについてあげても良いと思うんだ。
その3
マクラーレン、してやったり
予選までのマクラーレンは、新設セクションのバンプに翻弄されてにっちもさっちも行かないような状態だった。
ハミルトンは辛うじて予選4位につけたが、バトンは全く良い所がなく、Q2落ちの14位と言う有様。
これは決勝は期待できないなあと思ったら、アレだけ予選で苦労してたのが嘘みたいな好走を見せてびっくりである。
ハミルトンはウェバーに引けをとらないタイムで走り続けて見事に2位フィニッシュ。
バトンは、14位からスタートでジャンプアップし、お得意のタイヤマネジメントで最初のピットを遅らせたのが好を奏して、最終的に4位フィニッシュを果たして見せた。
RBRは確かに爆速だったが、終わってみれば1-7フィニッシュ。
それに対してマクラーレンは、上記のように2-4フィニッシュ。
危なげなくコンスト暫定1位を堅守してしまうあたりに、マクラーレンの揺ぎ無い強さを感じる。
この調子なら、ドライバーは厳しくてもコンストは攫っていってしまいそうだなあ。
その4
ペースを取り戻すメルセデス
前回は散々だったメルセデスだけど、今回はだいぶ調子を取り戻せたようだ。
ニコが中国以来の3位フィニッシュを果たしたのは、ちょっと予想外の結果である。
決してペースが良かった訳ではないけれど、前を行くドライバーのトラブルに乗じて、ちゃんとポジションを固められるようになったのは良いことだ。
これでセブンタイムスチャンピオンが、もうちょと仕事してくれれば、もっと良くなるんだけどねえ。
その5
終わらないフェラーリの憂鬱。
アロンソが予選で3位を獲得した時は、RBRに敵わないまでも、ポディウムぐらいは狙えるんじゃないかなあと思っていたのに、どう言う訳かアロンソ14位、マッサ15位と言う惨憺たる結果に。
今回のフェラーリについては、お粗末の一言に尽きる。
アロンソがスタートでハミルトンとクビサに先行されたのあと、マッサと接触。
これが原因でマッサのタイヤがパンク。後方へ脱落。
その後も、クビサとポジションを争っていたアロンソが、うっかりコースをショートカットして抜いちゃったのにポジションを戻さなかったり、これが原因でドライブスルーぺナを喰らった直後にSCが導入されて大幅にポジションを落とす羽目になったり、イレギュラーなピットだったとは言え、無線のやり取りが不十分でタイヤが用意されていなかったりと散々である。
てゆうか、GP2チームでももうちょっとマシなレースマネジメントできると思うのだが、新規チームに対してGP2で走れ!とか言ってたモンテゼモーロさんに置かれましては如何お過ごしですか?
その6
今週の新規チームの皆さん
ロータスは最後のビッグアップデートを持ち込んだけど、既存チームとの差はあんまり詰められなかった。
でも、トゥルーリもコヴァライネンも今回のクルマは良いって言ってたし、、一生懸命がんばってる様子は伝わってきてるので、応援を続けたい。
ヴァージンは、多少ロータスとの差を詰めた感じだけど、信頼性の低さは相変わらず。
HRTは、なぜか山本左近がブルーノに変わってレースを走ったりと、新規チームの中では一番のサプライズを与えてくれた。
まあ、肝心の速さは例の如くだったんだけど、ちゃんと2台揃って完走を果たした事は褒めてあげたい。
左近も、3年ぶりのレースでチャンドックに大きく離される事なくフィニッシュできたのはよかったんじゃないかな。
次は無いみたいだが。
その他、バリチェロの好走とか、クビサのリタイヤとか、スーティルの巧みな防戦とかは申し訳ないけどスルー。
次回はドイツGP。
しかし、今年はニュルじゃなくてホッケンと言う悪夢。
森の中走らねえホッケンはホッケンじゃねえんだよ!
と言っても、もうどうすることも出来ず。
ともあれ、ヴェッテル、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、スーティル、グロッグはホームGPだからがんばるんだ。
特にヴェッテルに頑張ってほしいけど、何かしらトラブルが起きるんだろうなと、今からげんなりして終筆。