…ヴェッテルがノーポイントで終わっちゃったので、悲しみのあまり出家しそうな勢いです。
RBRの二人が絡んじゃったお陰で、ハミルトンが今季初優勝。バトンも2位に入って、マクラーレンが1-2フィニッシュを決めたトルコGP。
相変わらずRBR無双かと思ったら、マクラーレンが全く遜色の無いパフォーマンスを発揮したり、RBRとマクラーレンが超熱い接戦を展開したり、カムイがやっと入賞したり、通算800戦目だったのに完全に空気だった赤いチームが居たりと見所はたくさんあったけど、今回はRBRの同士討ちに尽きると思う。
レーシングアクシデントだということは重々承知しているけれど、あの接触が無ければ1-2フィニッシュを飾っていたのはRBRだっただろうに。
てゆうか、一応ラインを残していたとは言え、ウェバーの幅寄せはどうなのさ!
我慢できずに刺し込んでいったヴェッテルもヴェッテルだけどさ。
なんか今後に禍根を残しそうなアクシデントで嫌な感じ。
なんともやるせない気分のまま、以下雑感。
その1
痛恨のRBR
前述のとおり、ヴェッテルとウェバーのアクシデントは、シーズンの今後を考えると痛恨過ぎた。
ポイント的にももちろんが、なによりチームメイト同士の余計な禍根を残したことが痛すぎる。
いつぞやのマクラーレンのように、チームメイト同士の確執でタイトルを逃すような事態に発展しかねない。
RBRには、ヴェッテルとウェバー、それぞれの言い分を聞いたうえで、双方の心理を良い方向にコントロールすることが望まれるが、若いチームだけに不安が残る。
ここで手綱を誤ると、シーズンを棒に振りかねないので、慎重な対応をしていただきたいものだ。
その2
マクラーレン大進歩
速いのは間違いないけれどRBRに今一歩及ばなかったマクラーレン。
しかし、今回のトルコでは一味違った。
予選では、ハミルトンがRBRの2台に割ってはいる2番グリッド。
決勝でも、RBRと全く遜色の無いタイムを刻みながら、虎視眈々と前を行くRBRを伺う様子は、やや気味が悪いほどに頼もしかった。
そして、RBRの愚かなアクシデントを尻目に、あっさり1-2体制を気付くとそのままフィニッシュ。
途中、ハミルトンとバトンとの間でバトルがあったものの、実にクリーンなバトルで、見ていて喝采を送りたくなったほどだ。
チームメイト同士でバトルしながらも、ちゃんと結果を出せるあたり、伊達にチャンピオンを2人揃えているわけではないなと思わせる。
てゆうか、RBRは今回ばかりはマクラーレンを見習ったほうがいいと思うのだがどうか。
その3
通算800戦目
F1の歴史そのものであるところのフェラーリさんちは、今回で通算800戦目を向かえたのだった。
そんなメモリアルなGPなのだから、さぞかし華々しい結果を残してくれるだろうと思っていたら、終始空気だったとはどういうことだ。
もっとも予選でアロンソがQ2落ちした時点でヤバそうなのは予想できたワケだが。
トルコが大得意な筈のマッサが7位、予選でコケたアロンソが8位と言う結果が、果たして800戦目に相応しい結果だったろうか。
開幕戦を1-2で飾った筈なのに、気が付いたらRBRとマクラーレンに随分差をつけられてしまったなあ…。
その4
ザウバー、やっとこ入賞。
今まで0行進が続いていたザウバーが、トルコで漸くポイントゲット。
10位1Pと言う慎ましい結果だが、今のザウバーには値千金の結果である。
ペトロフのパンクがあったお陰とは言え、ポイントを持ち帰ったカムイは褒め称えられて良いと思う。
予選でQ3に飛び込み、決勝でも、なんとかアロンソ喰らい付いていった姿はステキだった。
そして、0.2秒差で11位フィニッシュを果たしたデ・ラ・ロサも同じぐらい褒め称えられてもいいと思う。
もう少しだけ運があれば、W入賞できたかもしれない。
ともあれ、走りきれさえすれば、ポイントを手にすることが出来るくらいの力を持っていることは解かったし、あとはこの調子をキープするだけだ。
と思ったけど、次のカナダは路面がたいへんアレなので、ザウバーには辛すぎるサーキットだった罠。
…が、がんばれザウバー!
その5
今週の新規チームの皆さん
ロータスは本当に速くなったと感じた今週末。
残念ながら2台ともトラブルでリタイヤしちゃったけれど、ウィリアムズやSTRを向こうに回して、ちゃんとバトルできるまでになったのはお見事。
イギリスGPで予定している最終アップデートで0.5秒速くなるそうなので、ガチでQ1突破も可能になるかもしれない。
着実に進歩している様子が分って、応援したくなるチームだ。
HRTは、なんとかヴァージンと与することができるくらいにはなってきたが、ダラーラとの提携が正式に解消されて、今後のアップデートがどうなるのかが不安。
本当に大丈夫だろうか、このチーム。
せめて1シーズンは乗り切って欲しいところだがなあ。
ヴァージンは足踏み状態な感じがする。
ディ・グラッシにも、やっとレースを走りきれる燃料タンクが積まれたけど、肝心のスピードに進歩が見られないのがなんとも。
このままだと、チャールズ・ブランソンのCA姿を拝まなければならなくなるので、なんとかしてほしい。
もっとも、なんとかなったらなったで、今度はトニー・フェルナンデスのCA姿を拝まなければならない悪夢。
誰だよ、こんな誰の得にもならん賭けを考えたヤツ。
その他、シューマッハさんの4位入賞とかは、特に面白くないので触れません。
次回は、カナダGP。
モントリオールにF1が戻ってくるのは3年ぶりくらいだったかしら。
深夜の放送になるのが辛いけど、RBRの2人がどんな修羅場、もとい緊張状態を迎えているかが楽しみなので見逃す手は無い。
本音を吐露すると、いい加減ヴェッテルに勝って欲しいデス。
ヴェッテル優勝祈願にレッドブルを買ってこようかしらと思いつつ終筆。