
マクラーレンのストリーミングは、我が家の超貧弱回線でもほとんど止まらなくて素晴らしい事だなあ。
というわけで、マクラーレンの新車発表会を堪能してきた。
もっとも、当たり前のように英語なので、ところどころしか意味が分らなかったけれども。
そのうち記事になるだろうから、それに期待しようそうしよう。
余談だが、どう言う訳かマクラーレンのストリーミングよりも早くMP4-25の画像が流出しちゃってたので、アンヴェイルの感動が薄くなっちゃったのはヒミツだ。
ジェンソンくんが「彼女(MP4-25のこと)は奇麗だよ!」とつぶやいていたけれど、MP4-25を見て、まず最初に思うのは、「奇麗!」ではなく「長い!」だと思うのだがどうか。
とりあえず、MP4-25を眺めての雑感。
・案の定、ハイノーズ化
昨年の低めのノーズから一転、マクラーレンもハイノーズの道を辿ったようだ。
RB5の影響力凄え!
発表会でもウィットマーシュが、ダブルデッカーディフューザーを重視云々言ってたっぽいから、より多くの空気をディフューザーに導こうとしているのかもしれない。
ノーズ上面も、MP4-24のようにややラウンドした形状ではなく、フラットに近い面構成をしているのも興味深い。
また、F10と同様に、ウィングステーにカメラカバーを取り付けているが、MP4-25のそれは、ステーのサイドだけでなく中間にもカバーを取りつけて、小さなウィングのようになっている。
恐らく、アンダーフロアへ流れるエアフロー制御に一役買っているのだろうが、こう言う細かなエアロチューニングを施してくるあたりが、いかにもマクラーレンぽくて良い。
・ウィリアムズふうノーズ下面処理
FW31のノーズ下面についてたデバイスをMP4-25も採用。
形状的に、空気を左右に分断させるためのデバイスのはず。
ストレートを走ってるときより、コーナリング中のノーズ下面を横方向に流れちゃう空気の流れの制御がメインになってるような気がするけれど、きっと気のせい。
・BGP001ふうのサイドポッドインテーク形状
サイドポッドの開口部形状を、BGP001に良く似た形状にしてきた。
スキャロップはBGP001以上にきつそうに見えるが、もしそうなら、これもディフューザーへ送るエアを増やすのが目的かも。
開口部自体は小さめだが、メルセデスエンジンならば、熱害の問題はほとんど無いと思っていいのだろう。。
・超ローバックダウン
なんだか野暮ったかった昨年のサイドポッドから一転どころか四転くらいしちゃった勢いで、凄まじいまでのローバックダウン化。
vodafoneの赤いロゴに騙されてる気がしないでもないが、それでも、昨年とは比較にならない程のリアの落としこみ具合だ。
大きくなった燃料タンクを何処に収めたんだと言いたくなる程の下がり具合だが、真上からの写真を見ると、エンジンカウル付近にはそれなりのボリュームがあるので、うまいこと燃料タンクを収めたんだろう、きっと。
この激しいローバックダウン化によってRウィングの効率が上がってくれればいいが、なんだか空気が剥離しそうでちょっと不安。
・へんな位置からエキパイ
なんだか、おかしな位置からエキパイが出てるっぽい。
通常、エキパイの出口は、やや上側を向いて出されることが多いが、MP4-25の場合、エキパイの出口がやや横を向くような形で処理されているように見える。
位置的に、排気がリアタイヤに当たりそうな感じだが、硬くなると言う今年のタイヤの発熱向上を狙ってるのかしら。
果たして、どんな意味があるのか、さっぱりわからない。
・超ロングホイールベース化
MP4-25の観察するうえで、ある意味、最もインパクトをうけるのが、超が付くほど伸ばされたホイールベースだろう。
燃料タンクが大きくなった分、ホイールベースが伸びるのは当たり前なのだけど、それにしたって長すぎる気がする。
F10もロングホイールベースだったが、間違いなくMP4-25はF10以上に長い
モナコのグランドホテルヘアピン(ローズヘアピン)を曲がりきれるか不安である。
・RB5ふうドーサルフィン
Rウィングと繋がるドーサルフィンを採用。
ぶっちゃけ、RB5のぱくり、もといフォロワーである。
ただし、RB5のそれよりもドーサルフィン自体は小ぶりだ。
RB5と違う点は、Rウィング最上段のエレメントにしかドーサルフィンが繋がっていない点だが、狙っている空力的効果はRB5と大きく変わらないと思う、たぶん。
肝心のディフューザーが、現時点では隠されちゃっているのが口惜しいが、デザイン自体は、なかなか攻めてきたように感じる。
有体に言ってしまえば、RB5とBGP001を足してマクラーレン風味で割ったクルマだけど、少なくても昨年のようなやっちまった感を感じないし、大丈夫なんじゃないかな。
まったく確信はないけれど。
まあ、来年の発表会で、ハミルトンに「去年のクルマには乗らないほうがいいよ」なんて二年連続で言われない事を祈るばかりだ。
密かに、ウィリアムズがシェイクダウンを終わらせてて、FW32の画像が出回っているのだが詳細が全く不明なので、とりあえず保留。
なので、次は1月31日のルノーとザウバーだ。
一気に2チーム発表だなんて、嬉しいやら悲しいやら。