2023年03月08日
C220dオールテレイン試乗
「オプションサポート20万円」の扱いも気になったので,遠かったけど,C220dオールテレインの試乗車があるベンツディーラーへ遠征。
駐車場に入るなり,3人のスタッフが飛び出してきてビックリ。
しかも,ドアを開けてくれるので,高級ホテルに到着したかのよう。
ショールームには,電動車と,カブリオレ,GLA35,C220dオールテレインという展示車。Sクラスを展示していないベンツディーラーは初めてだ。
初老の担当者も実に感じの良い対応をしてくれる。後でわかったのだが,この人は,「地域ナンバー1セールス」として表彰されている人だった。
ベンツディーラーでのたのしみは,お茶菓子。
ここでは,地域の有名菓子店と共同でベンツマークのチョコレートサンドを作って提供していた。
「これはおいしいですね」と受付嬢に言うと,「お持ち帰りの分もご用意しておきますので,どうぞお持ち帰りになってください」と帰りにお菓子詰め合わせをもらってしまった。
さて,試乗は,なんと,キーを渡されて「どうぞ,ご自由にお乗りください」だった。ええーー,一見の客なのに。VWのディーラーでも,キーをぽいっと渡されるようになるまでに随分と時間がかかったというのに。
しかも,試乗車は完璧にピカピカ。これはうれしい。スバルに試乗予約して試乗に行ったときは,とっても汚い試乗車が出てきたことを思い出す。トヨタカローラの試乗車も汚かったなぁ。
試乗の前に飲み物が紙コップで提供されたので,「これ,試乗車に持ち込んでもいいですか」と聞いたら,なんと,蓋が着いた飲み物を提供してくれた。
昨年C220dステーションワゴンを10日間乗っているので,試乗目的はオールテレインとの違いである。
違いはFRと四駆,AMGラインの足回りとそうでない足,四輪操舵の有無の違いなど。
外観では,要所要所に使われているメッキパーツがいい味を出している。カタログではなんとも思わなかったけど,実車のメッキパーツは実にいい。
内装で,ちと気になったのがリアシートの背クッションの薄さ。なんか硬い。
フロントシートは革だけど,スポーツシートのように硬くないから問題なし。ベンツのスポーツシートは,本当に硬くて嫌になったことがあります。
横幅があるので,ボクにはホールド性はイマイチ。もっとタイトなのがいいけど。
驚いたのは,ステアリングの調整が電動になっていたこと。「おお,レクサスだ」と思ってしまった。調整幅もかなりある。
最低地上高は150ミリだが,座っても全く座面が高い車とは思わない。これなら,ロールも心配ない。
ギアのセレクターがコラムから伸びているのがベンツ。最初は「コラムシフトみたいでかっこわるい」と思ったけど,慣れるとこれが便利。視線移動が少ないのも良い。
エンジンを掛けると,冬用軽油のためかちとエンジン音が聞こえる。FRに乗ったのは夏だったから,軽油も夏用だったためか,FRでは全くエンジン音は聞こえなかったが,こちらは特に加速時に聞こえる。ただディーゼルのガラガラ音ではなく,エンジンのうなる音で,しかも音だけじゃなく,ちゃんと加速しているので,あまり気にならないが,ちとがさつといえばがさつ。
ディーゼル四駆でフロントは重いはずだが,ベースがFRなので,フロントはよく動く。狭い道でも取り回しには苦労しません。むかーし,FRに乗っていた頃を思い出す。もっとも,ベストはミッドシップだよなぁ・・・。ポルシェ718のあのフロントの動きが忘れられない・・・。
ただ,C220dは後輪操舵がついていたので,それと比較すると,ふつうのFR車かな。こちらにも後輪操舵をつけたいけど,そんなオプションはないし,もし,つけるとなるとAMGラインとセットオプションになるので,それではサスが硬くなってしまう。
ブレーキは,かなりのカックンブレーキ。でも,コントロールは容易。じわーっと踏めば特に問題は無い。GLA45は,峠ではブレーキを死ぬ気で踏まないと減速してくれなかったので,こちらの方がずっと良い。
C220dよりは重いのだが,ディーゼルの高トルクのためか,あまりデメリットは感じなかった。
アイドリングストップからの再始動はISGが実にスムーズにこなして優秀なんだけど,やっぱりアイドルストップは気持ち悪いので,アイドリングストップはオフにする。エンジンスタートボタンのすぐ下を押すとオフにできるので苦労もない。やっぱり物理ボタンはいいなぁ。
エコ,コンフォート,スポーツ,オフロード,オフロードプラス
という走行モードがある。エコとコンフォートは違いがよくわからない。スポーツは,はっきりと元気になり,キビキビと走るようになる。足もガチガチではないので,スポーツを常用でもいい感じ。
AMGラインではないので,サスは固められていないので,乗り心地は良い。スポーツでも悪い感じはしない。特筆すべきなのは,突き上げに対する挙動。実にうまくいなすのである。
ただ突き上げに対するいなし以外は,不思議なことにゴルフ8Rの「超コンフォートモード」の方がよく感じる。ああゴルフRに乗りたくなった。
カーブでもロールを感じないのは,やはりいいなぁ。やはりボクには車高のある車は向いていないようだ。
C220dは最低地上高が105ミリしかなく,夏でも腹を擦るので道路を気にして走らなければならなかったが,こちらは150ミリなので,なんも考えなくても良いのが楽ちん。
加速性能はスポーツモードにすると不満は感じない。踏み込めばシートに背が押しつけられるような加速となる。懐かしのブルーバードSSSターボを思い出す・・・・。ターボだ・・・。
あとはなんといってもナビが優秀。すべてナビとの会話で事足りてしまう。
「ハイ,メルセデス。メルセデスディーラーに戻りたい」
「どのディーラーですか? お選びください」
「1番」
「案内を開始します」
ARナビもわかりやすいなぁ。
VWのナビは,なぜかナビ画面に理美容店ばかりが表示されるのだが,こちらはそういうこともない。あたりまえだけど。理美容店ではなく,ガソリンスタンドの情報が多いのもまともだなぁ。
ディーラーに着くと,またも女性二人と男性ひとりがお出迎え。
ただ,この店では,サービス担当の人はあいさつしてくれないようだ。まあ,サービスの人たちもあいさつしてくれたのは,もう無くなってしまったVWディーラーだけだったなぁ。サービスの人たちも,みんな顔を覚えてくれていたなぁ。
今月中はCクラスが実質大幅値引きになっていることを聞いてみたら,「日本に在庫がたくさんある」のが原因だそうだ。
・Cクラス購入サポート 下取り車があることが条件で 20万円
・Cクラス オプションサポート 純正オプション代 20万円
なのだが,「オプションサポート」は,そのまま「本体値引き」に回すことも可能だということだった。
つまり,なにもしなくても値引き40万円確定。さらにふつうの値引きがあることになる。これはお得だ。
担当のセールスさんはとてもお上手。感心するのは,セールスさんが提案してくるオプションを悉くボクが断ると
「断って頂けて私どもも助かります」
と全肯定してくれること。全然しつこくない。この姿勢はマネしたいなぁ。
ほかのベンツディーラーのようにパソコンをのぞいて「すでにこのクルマは商談が○件入っていますので,契約をお急ぎください」と脅されないのも良い。
ボクは素直じゃないので,脅されると決して従いません。
アウディでS3を商談したとき,ボクが「DCCをつけてくれ」と言っているのに,セールスは「DCCですかぁ。アウディの車は優秀ですから,DCCは必要ありませんよ」と全く「うん」と言ってくれなかったのを思い出す。
「ドラレコなどは自分でつけます」とか言ったら,とても驚いていた。ここのメルセデスのオーナーさんは,ほとんどディーラーに丸投げするのがふつうのようだった。
帰りは,クルマまでセールスさんが来てくれただけでなく,ディーラーの出口には,また3人が直立不動の体勢で立っていて,道路に出るときは誘導までしてくれて,とてもとても恐縮した。
帰りはディーラーの営業時刻を少し過ぎていたので,それを謝ると,
「とんでもございません。24時間対応させて頂きます」と,これまたうれしい返事。まあブラックにならないようにね。
そしてしばらくしてから
「本日は遠いところからのご来店,まことにありがとうございました」と連絡が来るのもいいなぁ。こういうディーラーもなくなったなぁ。
なんか昔,デートが終わって帰ってから「今日はありがとう」と電話していたのを思い出す。笑
実に気持ちよく対応して頂けました。感謝感謝です。
また行きたいなぁ。
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Posted at
2023/03/08 10:23:03
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