2019年06月10日
4月に,「ゴルフを越えた」と雑誌などで語られるカローラスポーツに試乗して「ゴルフどころか,ポロにだって負けているよ」と痛感しました。本日発売の『ベストカー』には,ゴルフHLとカローラスポーツG(1.2ターボ)との対決記事がありました。
評価するのは,現役の「評価ドライバー」で名前や顔写真は伏せてあります。おお,正しい評価が聞けそうな予感・・・。
さて・・・10点満点の評価です。
カローラ ゴルフ
動力性能 6 8
ハンドリング 7 10
乗り心地 7 10
長距離運転 7 10
タイヤ 6 9
コスパ 9 8
総合 7 10
ということでゴルフの完勝(正確には価格だけ負けている),しかも満点だし。
しかも「カローラスポーツは従来の同クラスに日本車と比べるとめちゃくちゃいいクルマ」という評価。ゴルフは末期モデルなんですけどね。
編集担当も「(ゴルフに乗ってみて)こんなにいいの? VWなめていました」とのこと。
日本車とドイツ車の違いは「日本車は性能や乗り心地よりも耐久性を重視している」とのこと。それはなんとなく感じますね。でも国産車はディーラーがたくさんあるんだから,耐久性の重視はそれほど必要ないと思うけどなぁ。
かつてのカローラは,タイミングベルトの交換だけで17万キロ走りました。現在14.8万キロのR32は,整備を繰り返していますが,そろそろ限界か・・・。ドイツ車は「消耗品を定期的に交換する」のが前提だそうです。
さらに先を行くゴルフ8がたのしみですね。
Posted at 2019/06/10 14:11:36 | |
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2019年06月10日
思いも掛けずゴルフ オールトラックを「閉店までに返して頂ければいいですよ」とのことでたっぷり試乗することが出来ました。峠と市街地を中心に100キロ以上走りました。
・乗り心地
20センチほど最低地上高が高いクルマなのですが,乗り込むときの違和感はありません。しかし運転席に座ると,視界の良さに驚きます。
オールトラックの良さは,なんといっても車高の利点を生かしていることです。つまり,大きなストロークで,乗り心地が大変良いのです。しかも,とても静かです。エンジンはどこか遠くの方で鳴っています。ロードノイズもなきがごとし。
かといって,ふにゃふにゃしているわけではないので,運転も楽。今のクラウンには乗ったことがないですが,先代クラウンよりも乗り心地が良いと思います。もちろん,パサートやアルテオンよりも良いです。
シートはスポーツタイプではないのが残念。それでもサイドサポートがしっかりしていて,峠では随分と助けられました。
穴を踏んでも段差を越えても,身体にはほとんど嫌な衝撃が来ません。
・街中
サイズがゴルフですので,全く違和感なし。ただ驚いたのは,アイドリングストップからの復帰。実に静かなのです。静かに振動もなくエンジンが再スタートします。
びっくりしたのが,ゴルフHLと同じように,アクセルを離しても,クルマは全く減速せずに走って行くこと。エンジンブレーキを生かせば,速度の調節がとても簡単な車です。
・峠
郊外へ行っても,その特製は何も変わりません。荒れた道路でも「いつかはクラウンに」というCMがありましたが,そのクラウン以上の乗り心地です。
ただ1800CCのエンジンもRよりも30キロ重い車体には精一杯の頑張り。基本,安心してアクセルを踏めるクルマです。MODEでスポーツを選んでも,たいした変化はありません。基本,ホント,安心してアクセルをべた踏みできます。
トルクがあるので,登りの峠でも難なく登っていきます。下りでは,エンジンでレーキが結構効くので,ノーブレーキ走行も可能です。ではカーブでは・・・
ワインディングでは,いくら頑張っても,車体を振り回すことが出来ません。リアがどっしり安定しているのです。バリアントでも感じましたが,ハッチバックよりも重量配分が良いのかも知れません。そしてハルデックスです。ヘアピンカーブだろうが,余裕の安定性を見せます。この安定性は・・・そう,Rと同じです。この第五世代のハルデックスはすごいなぁ。
また,車高故,カーブではボディが傾きますが,これが良い「きっかけ」=インフォメーションとなります。峠は,全くのイージードライブです。ただシートが大きめなので,瘦せているボクは身体が左右に揺すられます。硬いサイドサポートのおかげで,なんとかコーナリング。レカロを入れたいなぁ・・。
ただ瞬間的なパワーが無いため,ほかの車を追い越すのは,ちょっと勇気がいります。長い直線ではR32のGTRにぶち抜かれました。ただワインディングでは,なぜか,煽ってもいないのに,前を行くタイプRが道を譲ってくれました。
あまりにも峠での運転がイージーなので,女房に運転させたところ,おお,なかなかやるではないですか。ハルデックス恐るべしです。ただ運転終わったからタイヤを見たら,トレッドの横が結構すれていました。ボディの傾きをタイヤもよれることで吸収しているようです。
このイージーさはRとそっくりです。ただ,Rのような元気な排気音も電子音もなく,ロードノイズもなく,乗り心地も良く・・・・・おお,まさしくラグジュアリーカーではないですか。VGJは,宣伝の方向性を間違っているな。
Rに乗っていた頃,悪天候が大好きでした。悪天候にならないと,Rはイージーすぎてたのしめなかったからです。ただ乾燥路面でも,アクセルさえ踏めば,Rはとんでもない領域に達することが出来ます。オールトラックには,それがありません。これほど安心できる車はほかにないのでは・・。
しかもRは低速ではアクセルの反応が鈍い非力感があります(プレミアムオイルでかなり解消します)が,オールトラックはいつでもアクセルさえ踏めばOKです。
しかし,ディーラーによると「オールトラックはあまり売れていない。バリアントの方がずっと出ている」とのこと。もったいない。
■GTIに乗り換えて
120キロほどを走って,なんとか閉店時間ギリギリにディーラに到着。わざわざ洗車までして貸してくれたクルマでした。
愛車GTIに乗り換えて,とんでもなく驚きました。コックピットは同じなのに・・・速い,速すぎるのです。「このクルマ,速い!!」と叫んでいました。すっかりオールトラックになれた右足は,そのつもりでアクセルを踏んでしまうので,驚くほどの加速となってしまいます。もう身体がオールトラック仕様になっていました。女房には「安全なオールトラックにしなさい」と怒られる始末・・・。
そして,穴や段差通過での突き上げが,驚くほど身体に堪えます。身体にいいのはオールトラックです。しかしシートのホールド性はGTIの圧勝ですね。
アタリマエですが,まったく別の車です。
でも安全で快適なのは,間違いなくオールトラックです。たのしいのは・・GTIですが。
Posted at 2019/06/10 09:37:13 | |
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